「晴蓮くんがそれを持っている理由も使える理由も分かったよ、気になるのはどうやって吐き出したのかが知りたい」
あー、ソコか。そりゃ気になりますよねー。
「単純な事です、僕がこの宝玉を呑み込んだからですね」
「呑み込みんだぁ、それは師匠として見過ごせねぇな晴蓮、呪霊ほどではないにしても呪具も人間には毒だ、納得できる答えをしてくれよ」
うっ……珍しく日下部さんが怒ってる、この人怒ると結構怖いんだよなぁ。
「えっと……開示にならない程度に濁して話しますが、いいですよね?」
ぶっちゃけソコが問題なんですよー、どうしようかな、どう説明すれば……
「あぁ、ソレは構わねぇ。いくら術式が無い俺でもソコまでしろとは言わねぇさ」
それは何よりで。
「先ず最初に言えるのは僕がいつも使っている技、アレは拡張術式になります」
「拡張……だとしたら順転は別にある、と言う事でいいのね?」
「ええまぁ、はい。そうなりますね」
こればかりは仕方ない、話すしかないし。
「おい
「あー、えーと………少なくとも、五種類はありますね」
俺めっちゃ頑張った、超頑張った。
「五種類だぁ……マジかよお前、ぶっ飛び過ぎだろうが」
「流石は天才ね……『最優』と名乗るだけはある」
「俺にゃ術式がねぇから良く分からんがそんなにすげぇのか?」
「術式の拡張なんざ二つもできりゃいい方だ」
それは術師たちの頭が固いんですよ、もっと柔軟にいきましょうよ。
「固定観念に捕らわれ過ぎなんですよ、直毘人さんや冥冥さんにも言ったと思いますが柔軟にいきましょうよ、柔軟に」
「ん"ん"ん"。晴蓮、コレでも昔に比べれば柔軟になった方だ」
直毘人さん拡張できましたもんね、冥冥さんは……コレからかな。
「よし、
「あ、はい。端的に言えば僕の術式反転を用いて呪具の毒を無毒化しているからですね」
「んな事できんのか」
「実際できてますし、性質的には可能ですね、だからやったんですが」
俺の反転の性質上できる自信あったしね。
「……晴蓮」
「なんでしょう日下部さん」
「問題はねぇんだな?」
「それはもう安心してください、なにか不都合が起こる事はあり得ません。僕を信じてください、
「こう言う時に師匠つーんじゃねえよ、バカ弟子がよぉ」
「ア、アハハ、何度も言いますが問題はありません」
日下部さんは何だかんだ言って優しいですからね、自分が一番大事だと嘯きながらも知り合いにナニかが起こることの方が許せない人なんだ、だから俺もこの人の事を気に入っている。
「一つ……分かったのは、晴蓮くんが
冥冥さんに言われると正直、いやかなり言葉に詰まる。
「コイツがバカなのは今に始まった事じゃねぇしなぁ……それに、俺もそのおかげで拡張もできりゃ極ノ番も習得できた。ま、今回は何も見てねぇし聞いてねぇってヤツだ、どうやらでけぇ耳クソでも詰まってたらしい」
「そうね、どうやら私も呪力を使いすぎて意識が混濁してたみたいね」
……お二人の優しさに感謝します。
「……俺は一級だからな、特級に吹っ飛ばされて気絶でもしてたんだろうよ」
「皆さん、ありがとうございます」
「さて、何の話しか分からねぇなぁ」
ホントに助かります……冥冥さん、悟には言いそうだな、主にマネーの力で。
「どどどー」「バリバリバリー」
双子たちは目の前でおきた現象を分かりやすく喋りながらはしゃいでいた。
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あー、どうやら俺の妹達は清涼剤にもなるらしい、めっちゃ可愛いよしよししたい。
「さっさと帰るか、ガキどももいるしな」
直毘人さんガキではなく天使です。
「晴蓮、上にゃ俺の方から連絡しておく。お前さんはさっさと帰ってこの二人と遊びにでも行くこった」
「分かりました、そうさせてもらいます」
「晴蓮くん、今日は色々と楽しませて貰ったわ、特に術式でね」
アナタなら強くなれますよ冥冥さん、あの術式考え方次第では化けるだろうし。
「あー、俺は……とっとと帰ってのんびりさせてもらいますかねぇ、報告は禪院のご当主様がしてくれるみたいだしな、
「それじゃ、パパッと帰りますか。肉雫唼、それでは皆さん乗ってください」
晴蓮の声に呼応するように肉雫唼は全員が乗れるほどまでに巨大化した。
「これも意味わかんねぇ」
「彼という人物はこういうモノと思うしかないんじゃないかしら、ヘタに考えたらダメなのよきっと」
「俺たちとは別の次元に居やがるな、コイツはよ」
三人ともひどすぎやしません? 成ったモノは成っちゃったんですから、仕方ないじゃないですか。
「ささ、皆さん乗ってください。帳の外まで行きましょう。二人はお兄ちゃんに掴まってね、ギューって、あらやだ超可愛い、マジ天使」
三人の呆れ顔とともに帳の境界まで肉雫唼に乗って行った。
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これにて直毘人さんから来たお仕事終了、帰って真希・真依達と遊園地に行く兄バカ。
術式の開示にならない程度に書くの難しい、最初の開示はブラザー悟にしたいからね。