その血が歩む道すじ   作:亞忌羅

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倭助おじいちゃんどうしようホント。


五十話

 !? ……はぁ!? そんな何故だ! どうしてこの男が写ってる! 

 どういう事だ、やはり呪術師の家系だったのか? だがこの人から感じられる呪力は一般人にしては少し多い程度、となると隔世遺伝? この家系の……調べる必要がありそうだな。

 

「どうだ、見た事あるか? ンなワケ無いだろうがな」

「はい、すみません。見覚えはありません」

 虎杖家、か、少なくとも僕は聞いた事は無い。

 浅い家系なのか? それともモグリなのか、どちらにせよ聞くことがある。

 

「虎杖さん、お聞きしたい事があるのですが、よろしいですか?」

「今さら良いも悪いねぇだろ小僧、何が聞きたい」

「虎杖さんは……見た事も無い、化物を見た事はありますか?」

 

 晴蓮の言葉を聞き一瞬だが虎杖倭助の顔が強張る、そして晴蓮に向き直り何も無い場所を目を向けて「ソイツのことか」と聞き返してきた。

 ━

「……やっぱり見えていたんですね、コレが」

「ああ、気味の悪い化物が二体もお前さんの周りに浮いてんだ、ンなもん気になるに決まってるだろ」

 ま、ですよねー、見えてたら気になるよねそりゃ、でもそのおかげで一歩進んだ。

 

「コレらは呪霊と呼ばれる存在です」

「化物の幽霊じゃねぇのか?」

 あーうん、言わんとしてる事は分かる

 

「その辺りを話すにはまず呪術師と呪力の事を説明する必要がありますので、ご説明します」

「呪術師に呪力だぁ、ファンタジーじゃねぇんだぞ」

 それが当然の反応ですよね、俺もそう思います。

 

「まぁ、お気持ちは分かりますが、僕たち呪術師が使う呪力と言うのは人間が持つ『負の感情』から生じます、ですので極論を言えばコレを感じ取れてしまえば誰にでも呪力を扱えます。

 それに加え虎杖さんは既に呪霊が見えています、ですのできっかけさえあればコレらを祓えるようになれるかと思います」

「(!? 俺にも、俺にも使える……のか、そうすれば、俺が……)」

「………では次に、幽霊の事を説明します、幽霊と呼ばれる存在は人が死んだ後、その人が持っていた呪力が死後に形を成したモノです、ですので基本的には害はありません」

「基本的には……か、例外もあるって事でいいんだな?」

「はい、死の間際に強い負の感情……妬みや嫉み、個人対する恨み(怨み)つらみ、それらが一定以上持ってしまうと幽霊は呪霊として呪胎します」

 この家、この人にはナニかある、じゃなきこんな荒唐無稽な話を聞きさえせず追い出すハズだ、なのにこの人は聞きたがっている、ナニか……切羽詰まる程の状態なのか? 

 

「小僧……俺にもその呪霊てのを倒せるんだな?」

「ちゃんとした練習をすれば恐らくは」

「(鍛えれば、俺も鍛えればあの化物どもを倒せる……倒すには、何が……)呪霊っつー化物を倒すためにいるのは何だ、何がいる」

 やっぱりナニかあるのか? ……息子さんを呪霊に殺された? イヤ待て、あの写真に写ってた人物はあの呪詛師に瓜二つだったし、根が深いのか? 。

 

「僕たち呪術師が呪霊を祓うのに用いるのは術式と呼ばれる術です。

 基本的に術式は生まれながらに身体に刻まれていいます。

 ですが皆が皆、術式を持っているとは限りません、術式は先天的な才能です、しかしソコをクリアすれば、極論ではありますが誰にでも呪術師になれる可能性はあります。

 ですが、呪術師に成るためには重要なそして絶対的な条件があります」

 

 唾を飲み込み震えた声で「それは……何だ」と晴蓮に問いかけ、それに対し「脳です」と答えた。

 

「脳だと? どう言う意味だ」

「そのままの意味ですよ、呪術師と非呪術師では脳の構造が違うんです。そのため、たとえ術式を持っていようが呪術師には成れません」

 脳の構造が違う、そんなものどうすればいいと言うんだ! 俺には成れんのか……

 

「ですが、虎杖さんには少しでありますが可能性はあるかもしれません」

 そう、この人は呪霊が見えている、であれば術師に成れる可能性は五分五分、それでも自力で無理ならアレをやってみるか? 

 

「どうすりゃいい、どうすりゃ呪力だの術式だのを使える」

「まずは呪力を感じ知覚しましょう、ソコがスタートです」

「感じろ……と言われてもすぐにはできんだろ、そんなモノは」

 俺たちの様な生まれから術師は感覚で分かるけど、一般人はそうもいかない……これしかないか。

 

「二つの方法があります、一つは時間をかけて自力で呪力を認識し知覚する。もう一つは脳を改造すする事で強制的に認識できるようにする、どちらにしますか?」

「…………二つ目、二つ目のやり方で頼む、俺には時間が無い……時間をかけている余裕は無い」

 まさかそっちを選ぶとは、よほどの理由があるみたいだけど……本人が選んだんだ尊重しよう、それに俺もできるかどうか試してもみたかったし、やるか。

 

「では、二つ目のやり方でします、宜しいですね?」

「ああ」

 本気だな、何としてでも呪術師に成りたいらしい。

 

「分かりました。では失礼します」

 

 晴蓮は虎杖倭助の後ろに回り、頭を両手で挟み術式を行使する

呪縛転用術式(じゅばくてんようじゅつしき)

融元:多次元同存融(ゆうげん:たじげんどうぞんゆう)

 

 術式の発動と同時に空間が割れどこかの世界線で呪術師をしている虎杖倭助と、この世界の虎杖倭助を融合させる。

 ━

 この術式を使うのはコレで三度目、これまで成功はゼロ、今回も失敗すれば……この人は廃人になる。

 

「ぐ…ぅ……ガァ…ァ……■■■■■

 どうか……頼む、成功してくれ! 

 

「縺ゅ◆縺セ縺ゅ◆縺セ縺ゅ◆縺セ縺ゅ◆縺セ縲∝牡繧後k縲√リ繝九°縲√′蜈・縺」縺ヲ縲√¥縲√k」




 ついに判明した謎の呪詛師さんの姿、なんと虎杖仁の体に入っちゃってた、お前何がしたいんだよ変態が。
 パパ杖さんに入っても大丈夫なのかは知りません、何せ仁さんアレでしたからね、魂は汚染でもされてんじゃね知らんけど。


 虎杖おじいちゃん捏造&改造しました、ついやっちゃうんだ。

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