その血が歩む道すじ   作:亞忌羅

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 何者なんでしょうねこの人たち。




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 それとこのキャラ口調ちゃうぞゴラァって箇所があれば教えていただけると嬉しいです、めっちゃ助かります。


六十七話

 

 「はぁはぁ、はぁ……これが『最強』!化け物が!」

 

 心の底からの叫びが木霊し五条悟の耳に届く。

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 「化け物とかヒデー事言うじゃん、オレは人間だっての、ただ『最強』なだけで」

 は?『赫』を防がれた?マジかよハル以外に防げるヤツいんのかよ。

 確かに、出力は抑えめにしたとはいえ並みの術師なら何もできずに吹き飛んでもおかしかねぇ威力にした、何者だコイツ。

 

 「それにしても……やるじゃんお前。

 まさかハル以外に『赫』を防がれるとか思もわねぇわ……でもおかげで、てめぇの術式解ったぜ」

 

 聞いてはいましたが、早すぎる『拾』からは気付かれたとしてもそれなりの時間は掛かると言っていた、となるとカマをかけてきている?分からないどっちだ……

 

 「それはそれは……是非ともご高説していただきたいですね、本当に解ったのかを」

 「あ、そう。いいんだ、じゃあ言ってやるよ。

 お前の術式は『増やす』だ。増やすのは何でもアリ……自身に起因する現象を何でも『増やせる』それがお前の術式だ」

 

 これが六眼の能力……『拾』が言っていたのはこの事ですか……『六眼』には気を付けろ、もし五条悟と出くわしたのであれば術式が知られる前提で行動せよ。

 

 「……成る程、『拾』が貴方には気を付けろ、と言っていた意味が良く分かる、ですが今の説明では五十点……と、言ったところですね」

 助かりましたね、全て解った……と言う訳では無さそうだ、活路はソコに在る。

 

 「ハッ負け惜しみデスカー、てめぇの術式はもう解った、つ・ま・り……オレが負ける事は百%ねぇんだよハゲが」

 

 五十点……か、その通りだよクソッタレが、見た事も聞いた事もねぇ術式だぞ、大まかにでも理解できて御の字だ……それに今はコレで充分、メンドクセーのは殺さねぇ様にする方だな、聞きたい事山程あるし。

 問題は傑の事だ、これ以上時間は掛けられねぇ、何かする前に吹っ飛ばす。

 

 「でもな、ここまでヤり合えた呪術師はハル以外でお前が初めてだ……だからお前に新技、魅せてやるよ。

 安心しろ死なねぇ様に手加減してやる、だから……死ぬんじゃねぇぞ」

拡張術式『(みどり)

 

 先ず二本の指をジークーンに向け、次に手の平を下に向け………握る。

 するとジークーンの横腹が突如として消える、否、空間に吸い込まれたのだ、そしてソレは止まる事無く吸い込み続ける。

━━

 

━━━

 今、五条悟がした事は、術式対象に中心核を仮想的に創り限定し、その仮想中心核を基点に急激にそして過剰に収束させ仮想中心核(・・・)に向かって無限に吸い込み続けさせる……即ちこの術式は擬似的な『爆縮』を発生させた。

━━━

 

 「は、え?」

 

 バツン。という音と共に腹部は抉れ口から空気と共に血が吐き出されるが地面に落ちる事無く、抉れ削れた箇所に血液もろとも吸い込み続けられ、更に身動きが制限され逃げ出す事が許されずにいる。

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 「グッ、ぁ……グゥ………ガ、グ…ゥ……」

 

「ア"ア"ア"ア"ア"!!」

 

 

 「ブチブチブチ」と、音を立てながら全力を振り絞って疑似爆縮から何とか脱出するも、結果として今まで吸い込まれていた大量の血液が溢れ出て地面を染める、これ程の致命傷を負えば死のぬは必至、無論……何もしなければの話だが。

━━

 

 「カ……ハァ、ハァ。ッ!……増殖(メイガス)!!

 

 術式の発動と同時に抉り取られた部位が再生をし始め、ものの数十秒で完全に元に戻った。

━━

 

 「恐ろしいモノを使いますね……危うく死ぬところでした」

 

 「お前、反転術式使えんのかよ」

 今のは何だ?反転術式に似てはいたが違うな別物だ、となると……

 「成る程、細胞ごと肉体を増やしたか」

 

 メンドクセぇ、反転術式と違って負の呪力で再生とか反則だろ、どこまで再生できる?自分だけか?他人にもできるのか?クソっタレが厄介だな。

 

 「ふぅふぅ……ふぅー、私とて死にたくありません、それに目的は達成しました」

 「!?傑!!てめぇ!傑にナニしやがった!」

 「さぁ?なんでしょうね、そもそも言うとお思いで?それでは私達はこれで失礼させていただきます」

 「誰が逃がすか!術式順転!」

 

 「よろしいのですか?私に気を向けて、お友達が何やら大変そうですが」

 

 「ほら」と夏油傑に手を向ける、ソコには頭を抱え呻き声を出す夏油傑がいた。

━━

 

 「傑!ッ、クソ!!」

 

 悪態を吐きながらジークーンの前から夏油の元へと駆け出し、夏油傑の肩を掴み名前を呼び続ける。

━━

 

 「無事か?ジークーン」

 「死にかけました、二度と相手したく無いですね」

 「生きてんならソレでヨシって事で、とっとと逃げようぜ、じゃねぇとマジで殺されんぞ」

 「そうしましょう、ああ恐ろしい」

 

 「逃がすと思ってんのかよゴミカス野郎どもが!!ブッ殺す!」

 「ああ、逃げられると思ってるぜ?」

 「我々が逃走経路に逃走方法を用意せずにあなた方とカチ合う訳無いでしょう?常識的に考えて」

 「じゃあな『最強』次はーー」

 

 そう言うと二人の輪郭が次第にぼやけていき遂には空間と溶け込み、完全に姿を消した。

━━

 

 「クソ!!傑!おい!傑、傑!!しっかりしろ!傑!」

 「ぁ……ぁ……あ、あ、う。さと、る?ここは?私は……確か、グゥぅ……はぁはぁはぁ」

 「おい、大丈夫か?傑、ナニされた?」

 「分からない」

 「分から……ない?どう言うこったソレ」

 

 「最初は普通に戦っていた、相手は大きな鎌の呪具を使っていたからね、私も鬼灯を使い応戦していたんだ。

 そして彼が、彼はおそらく術式を使ったんだ、そうしたら彼の呪具が鬼灯をすり抜け私を斬った、ソコまでは覚えている、けどソコから先は何も………

 ああ……イヤ違う、昔を……昔の出来事を追体験させられていた、思い出したくない記憶の出来事を。

 ただ一つだけ違うところがある、記憶の中で私は死にかけていた、あの時はギリギリではあったけどそうはならなかった、なのに私は死にかけていて……それで私は……何をした?何かを、ナニかを掴んだ気がするんだ。

 アレは光?違う渦だ、渦巻くナニかを握ったら、ソコにいた私は自分で怪我を、治していた。

 その時の感覚は今でもはっきりと覚えている、アレはいったい……」

 

 

 昔の記憶?ソレが呪具使いの術式なのか?だとしたら何の為にそんな記憶を視せた?しかも本来の記憶とは異なる記憶を視せる意味は何だ。

 

 ソレに傑が言う渦巻くナニか……それに本来なら負わなかった怪我をし、その怪我を治した・・・・・・、状況的に考えればそれは反転術式だ、だが何の為にそんな事をした?

 これじゃあ、まるで……何者ナンだよアイツ等は、分からねぇ。ヤツらの意図が全く分からねぇ、ハルに聞いた方が良さそうだな。

 

 

 

 「傑」

 過去で起きたが異なる記憶、見に覚えの無い致命傷、掴んだナニか。

 

 「何だい悟」

 もし……もし掴んだのがソレ(・・)だとしたら傑は……

 

 「怪我を治した感覚を覚えてんだよな?」

 致命傷を治した感覚の残留、おそらくそれは……

 

 「今から傑に軽く傷をつける、だから記憶の中でした事を感覚のままにやって欲しい、できるか?」

 「どう、だろうね……確かにあの時の感覚は今でもうっすらと残っている、できるかどうかは五分五分と言ったところかな」

 「ならその感覚が無くなる前にやらねぇとな」

 頼む……成功してくれ。

 

 

 五条は胸元から小さなナイフを取り出し夏油の腕に切った、僅かな痛みに顔を顰めるがすぐに平静を取り戻しうっすらと残る感覚に身を委ね、意識を研ぎ澄ます。

 すると付けられた切り傷は瞬く間に治った、これが意味するは反転術式の習得である。

━━

 

 「やった……できた、傑!傑は今、反転術式を使ったんだ!反転術式を習得したんだよ!」

 「反転……術式、硝子や君達が使うアレを?私が使える様に……私も、私も君達の様に戦えるのかい悟!」

 「ああそうだ!呪術師の壁を一つ越えたんだよ傑は!」

 「ああ……私も、私も君達の様に……これでようやく君達の隣に立てる……君達と一緒に戦えるんだね悟。

 良かった、本当に嬉しいよ」

 

 夏油は嗚咽混じりの声で嬉しそうに微笑んだ、親友達の隣に立てる事が、共に戦える事が嬉しくて堪らないからだ。

 彼らは、今だけは大きな疑問を忘れて喜びを分かち合っていた。

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 五条達に気付かれない距離から二人を見ていた彼らは目標達成の確認をしていた。

 「これでオーダーは完遂、で良いんだよな?」

 「はい。我々の目標は達成しました、帰還し『拾』に報告しましょう」

 「……ジークーン『最強』の相手、お疲れさん」

 「全くですよ、二度と相手したくありませんね、命が幾つ在っても足らない」

 ソラハは「だろーな」と言いジークーンの肩を叩き二人してどこかへと飛んで行った。

━━

 




 スランプofスランプ、抜け出せる気配がまるで無い。
 次はどうしようかしら。
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