その血が歩む道すじ   作:亞忌羅

8 / 114
八話

 あ"あ"あ"、そりゃ会いますよねぇ、五条家だものねぇ居ないわけ無いよね。

 クソッタレが、後ろに人の気配感じた時に嫌な感じがしたんだよ、そうであるな! 違う人であれ! って、でもさすぐに返事しないじゃん、もうその時点でビンゴだよね、大外れだよ、大外れ。

 

チクショウめぇ! 

 

 それにしても、振り向いて見て思ったけどさ、マジですげぇな六眼。

 何つうか呪力に無駄がない、マジで無駄がない、頭のてっぺんから爪先・指先まで無駄無く行き渡って廻ってる、イヤさ俺も頑張ってるよ、頑張ってるけどさ。

 ここまでじゃないよ、つか無理だよこんなの……なるほどこれが『最強』の所以なのかね。

 ん? 待て、今コイツなンつった、次の当主とかなンとか言わんかったか。

 

 ━━

 

 ━━━━

 

 ━━━━━━

 

「悟、五条悟」

「ん?」

「だから、俺の名前」

 あぁ、なるほど、んー何かイヤな予感がビシバシする。

 

「お前さ、加茂の跡取りだろ、ここに居るってことはそう言うこったろ?」

 は? 何言ってだごいつ、ああいかん何故か濁ってしまった。

 

「跡取り? 僕が? まさか、父様からそんなこと言われて無いよ、ただ昨日五条家に行くから付いてこい。と言われただけだよ」

「お前バカだろ? それがそう言う事じゃん、何のために御三家に挨拶回りしてると思ってるわけ? まさか世間話しに来たとでも思ってたの? バカなの? お前? バカだろ」

 あ"あ"このガキ何つった今、てか何回言いやがったこのクソガキ、イヤ冷静になれ俺……びーくーる、びーくーるだ俺。

 ん? イヤ待て……待て待て待て。

 

「今さ、君、僕が跡取り、つまり父様が次の当主になる事を言いに来たって言ったよね?」

「うん」

「僕が? 次の? 当主?」

「そうなんじゃないの?」

「え、イヤなんだけど」

「は? 何言ってんの、お前」

 

 俺は一息ついて、しかしはっきりと。

 ━

「僕はね、ゆっくり暮らしたいんだ、のんびりと平穏に安寧に長閑に、南の島で、ゆっくり暮らしたいんだよ」

 

 ゆっくりとしかしはっきりと、口に出して、まるで自分に言い聞かせる様に。

 ━

「はぁ? 何言ってんのお前? 御三家の呪術師がそんな事できるわけないじゃん」

 

 しかし『最強』はバッサリと切り捨てる。

 ━

「ぐぅ、そ、それにね僕は天与呪縛なんだ、そんなヤツを当主に据えないんじゃないかな?」

「うっわ、ぐぅとか言うヤツ初めて見た。それより……何お前、天与呪縛なの? それで?」

 うっせぇ、マジで抉られたンだよこっちは!! 

 

 何言ってンのコイツ。その状態で天与呪縛って何があったらそうなんだよ、キメェ。

 でも、目が見えねぇ以上天与呪縛なのはマジなんだろうが、にしても……マジでキメェ、オレの目が回りそうだ。

 

「ねぇ、五条君どうにかなる方法無いかな?」

「ンなもんねぇ……アーいや、一つだけ有る」

 何だ? 含みもたせて、焦らすように言うなコイツ。

 なんだ……待て、イヤ言うなイヤな予感がッ! でももしかしたら、そう……もしかしたら妙案が――

 

「五条君、それはなんだい? 是非とも教えて欲しい」

「お前さ……俺と()り合えよ」

 

 瞬間、空気が氷った様な錯覚がした。

 ━

 何を言っているンだこのバカは。

 

「……は? 何を言ってるんだい? 君は、気でも触れたのかい? 僕が聞いてるのは当主にならないですむ方法を聞いてるンだよ? 脳みそ入ってる?」

「あ"あ"! てめぇブッ殺されてぇの」

 今にも術式を使いそうになっているがンなこた関係ねぇ。

 

「良いかい? 五条君、僕は何かおかしい事を言ったかい? 当主にならずにすむ方法を聞いたんだよ? なのに何故君は憤っているんだ? 僕には皆目見当もつかないよ、それで、僕が当主ならずにすむ方法を教えてくれるかい?」

「てめぇ……ア"ー……いや、ここはオレがオトナななってやんよ」

 何を言っているンだこのバカガキは。

 

「つーまーりー……オレと()りあう。んでお前は弱いからトーゼンお前が負ける。これで当主にならなくなるんじゃない?」

「えっ何で僕が弱い前提なの? やっぱり君ってバカでしょ」

「あ"ぁ"、ンなもん。たりめーだろがよぉオレ『最強』だから、お前みたいになよっちぃヤツに負けるワケないじゃん」

 このバラガキが、しかし『最強』なのは事実でもね『最強』……一つだけ……君は勘違いしている事がある。

 

「確かに君は『最強』なのかもしれない。でもね『最強』君。知ってるかい? 『最強』と言うのはね『無敵』じゃないんだ、だから君が必ず勝つ。と言うワケではないンだよ? 分かったかい?」

「はっ。ナニ言ってんのお前。オレが負けるワケないじゃん。 決まってんだよ、んなこと」

 この男は、さも当然のように言ってのける、言えるだけの証拠は確かにある、でもね『最強』君。

 やっぱり君は勘違いをしているよ。

 

「ハッハッハ……君は何も分かっちゃいないよ。君みたいなヤツをなんて言うか知ってる? 『井の中の蛙大海を知らず』って言うンだよ、『最強』(物知らず)君」

「……てめぇ、喧嘩売ってんの? 買うよ? てか……ブッ殺す」

 

 言うが早いか術式が炸裂する。

 ━

 

 

「術式順転『蒼』」

 

 




全盲設定いれるの忘れてた、やらかした
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。