タロウのRimWorld脱出日記   作:いちごの入った大福

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2年目 春

 

 

◼️春1日目

 

春がやってきた。気温が一気に快適になり、積もっていた雪が溶けて緑が芽吹いていく。俺にとっては2回目の春だ。

 

冬の最終日、人懐こい馬が寄ってきた。こちらを襲わず有効的で、離れる様子もないので、このまま逃げなければ飼うことにする。

いつか遠出する時のために荷運びの動物がいるのは助かる。馬なら草食なので放牧すれば食料の問題もない。

 

 

 

俺はこの馬に「馬刺し」と名付けた。我ながら素晴らしい名前だと思う。

 

 

 

なんか見た目が青白くてミントが出てくるし、爽やかな香りがする馬だけど。なんかおかしくない?

 

 

◼️春2日目

 

気になったのでタブレットで調べたところ、この馬は「ミンチョラテホース」というらしい。

身体がミントチョコで出来ている種族「ミンチョ」が独自に品種改良した馬であり、馬としての能力を損なわず、定期的にミントチョコが採取可能とのことだ。

 

そうはならんやろ。

 

色々と疑問はあるが、有能であることは確かだ。これからよろしくな馬刺し!

 

 

◼️春3日目

 

馬刺し用の馬小屋を作った。

 

馬刺しは本当に手がかからない良い子だ。手綱を結ばなくても逃げないし、勝手に家に入っても来ない。草食なので雑草で事足りる。異臭もなくミントの爽やかな香りがただよう。人懐こいので調教しやすい。

 

なんだこの子、最強か?

 

今は荷運びの練習をさせているが、すぐに様になるだろう。

 

 

◼️春4日目

 

気温が上がりきったので農業を再開する。

 

植えるのは米とトウモロコシ、痩せた土地にはポテトを植える。馬刺しのために牧草スペースも作ろうと思う。

野生動物に食べられないように柵で囲んでおいた。これで安心だろう。

 

いつかヒールルートも自家栽培したい。今は野ヒールルートから薬草を採取しているが、いくらあっても足りない。

 

 

◼️春5日目

 

 

ルシャイ学派のキャラバンが通りかかったので、不要な毛皮の売却ついでにヒールルートについて聞いてみた。

やはり栽培が難しいらしく、今の俺の腕では栽培するのは無理そうだった。

 

それにしても、ルシャイ学派の大半を占めるマルという種族は変人が多い。まさか「シルバーの代わりにちょっとだけかじらせて。先っちょだけでいいから!」と迫られるとは思わなかった。人喰い種族、要注意である。

 

 

◼️春6日目

 

家の前でルシャイ学派と夜魔の一派のキャラバンが睨み合っていた。相変わらず仲がよくないようだが、流石に人の家の前で流血沙汰は起こさないらしい。

 

交渉の際、夜魔の一派のニアメーアという種族の人に「シルバーの代わりに貞操をくれてもいいよ。先っちょだけでいいから!」と言われたが丁重にお断りした。昨日のマルといいおかしくない?

 

めっちゃ美女だったが怖気付いてしまった。まだ俺はDTである。ニアメーアってそういう種族なの…?

 

後で教えられたが族長だったらしい。道理でやたら美しいわけだ。

あれ? もう少しで玉の輿だったのでは…?

 

 

◼️春7日目

 

馬刺しが可愛い。

 

最近馬刺しのことばかり書いている気がする。世話をし始めてからメンタルも好調だ。アニマルセラピーというのもバカにできない。

 

見た目はヘンテコだが慣れると愛嬌がある。匂いもミントチョコなのであまり気にならないし、何より人懐こい。うーん可愛い。

 

俺は自分で思っていたより1人で寂しかったのかもしれない。

 

 

◼️春8日目

 

以前から掘り進めていた井戸が完成した。ちゃんと地下水がじゃぶじゃぶ出てくれた。

 

これまでは近くの川の水や雨水を利用していたが、家の前の井戸水を使えるようになったので、水事情が劇的に改善するだろう。またしても我が家の時代が一歩進んでしまった。

 

 

◼️春9日目

 

調子に乗って家具を作っていたら失敗した。

 

いや、だってさ……井戸を掘れたくらいなんだからさ、家具くらいいけると思うやん? そうでもなかったよ。DIYは日進月歩、世界中の家具職人を尊敬する。

 

壊れかけのサイドテーブルは倉庫の肥やしとなった。

 

 

◼️春10日目

 

正面口に土嚢を作った。防衛強化の一歩だ。

 

正面口は木材採取のため伐採を進めており、視界が開けている。こちらから来る敵はリーンできる場所がない分、有利に立ち回れるだろう。

 

問題は裏口方面だ。まだ開発が進んでおらず、木々が生い茂っている。こちらに土嚢を作ってもあまり意味がないだろう。

 

やはり侵入方面を限定できる防壁は必要だが、人手と資材がとにかく足りない。大工を雇えないものか。

 

 

◼️春11日目

 

木材が足りなくなってきたので、拠点周りの整備も兼ねて伐採を行った。

 

最近、伐採が手慣れてきた気がする。心なしか手早く伐採が出来るようになってきていた。

相変わらずタブレットは「スキル不足です」とダメ出ししてくるが、この調子で成長すればかなり上達するのではないだろうか。継続は力である。

 

 

 

◼️春12日目

 

突如として大量の猫軍団が拠点を襲撃してきた。

偶然滞在していたルシャイ学派のキャラバンと共闘して撃退したが、1人だったら撃退は無理だったと思う。

 

ルシャイ学派の人曰く、この星では今のように突然正気を失った動物軍団が人間だけを標的に狩って回る現象が起きるのだという。「人狩り集団」と呼ばれているようだ。こっわ…

 

ただ、壁を壊してまで探してはこないようなので、集団が過ぎ去るまで室内で隠れていればやり過ごせるようだ。この情報は大事だ、覚えておこう。

 

 

 

◼️春13日目

 

野生動物が増えてきた。

 

アイベックスのような動物の群れも見える。狩ればたくさんの肉と毛皮を得られるが、無計画に狩っても肉を腐らせるだけだ。

肉食動物にも気をつけなければならない。クマなんかに襲われたらひとたまりもないからだ。

 

馬刺しの安全も注意しないと。肉食動物がミンチョ食べるのかは疑問だが。

 

 

 

◼️春14日目

 

人手不足が深刻になってきた。

 

生活基盤を向上するには何かしらの物品を開発する必要がある。家具一つ作るにも、設計図を引かなければいけないということだ。

ただ、今の俺にそんな余裕はない。農業をして、周辺を散策してベリーと野ヒールルートを集め、たまに狩りをして、料理して掃除して…

 

とてもじゃないが時間が足りない。せめてもう一人、仲間がいてくれれば…

 

 

 

◼️春15日目

 

 

「み、水……」

 

 

世紀末みたいなことを言う死にかけの女性を拾ってしまった。

 

 

 

 

2年目春 終了

 

 

 

 

 

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