こちら中津興信所   作:クライングフリーマン

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33.新妻登場

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

============== 主な登場人物 ================

中津敬一警部・・・警視庁テロ対策室所属。副総監直轄。

中津健二・・・中津興信所所長。中津警部の弟。実は、元巡査部長。

中津(西園寺)公子・・・中津健二の妻。愛川静音の国枝大学剣道部後輩。元は所員の1人だった為、調査に参加することもある。

高崎八郎所員・・・中津興信所所員。元世田谷区警邏課巡査。

泊哲夫所員・・・中津興信所所員。元警視庁巡査。元夏目リサーチ社員。

泊(根津)あき所員・・・中津興信所所員。元大田区少年課巡査。同僚の泊と結婚した。

中津(本庄)尚子・・・弁護士。中津警部の妻になった。

みゆき出版社編集長山村美佐男・・・大文字伝子と高遠が原稿を収めている、出版社の編集長。

高崎(馬越)友理奈・・・空自からのEITO出向。結城の仲立ちで高崎とした。

 

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==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==

 

午後3時。お好み焼きチェーン店「因果応報」目黒駅ビル店。

山村編集長のコネで貰ったクーポン券で、中津健二は所員を連れて『慰安会』として来店していた。

間もなく、中津警部夫妻、高崎の妻になった馬越もやって来た。

「ここは、大阪のお好み焼きチェーンとしては、かなり老舗らしい、ってふうちゃんが言ってた。山村さんに感謝して遠慮無く頂こうよ。あ。馬越さん、じゃない、友理奈さん。どう?新婚気分は。」

「本庄先生同様、まだ正式になって日も浅いので・・・。」

「やりまくってるのね。」と、公子が言った。

「下品だよ、公子。」と、健二が言った。

調子を合わせて、今度は根津が「やっぱり。やりまくってるんだ。」と言った。

「下品だよ、あき。」と、今度は泊が注意した。

「公序良俗違反ばかりね。と、言いたいけど、法律上は関係ない。公序良俗違反って言うのは、①財産秩序に反するもの、②倫理的秩序に反するもの、③自由・人権を侵害するもの、の3つに分類されることが多いけど、単なる下ネタね。友理奈さん。気にしないで。」

「はい。もうちょっとで『やりまくっています。』って言う所だったです。」

「言っちゃったじゃないの。」と、高崎は顔を赤くした。

「まあまあ、ざっくばらんに行こうよ。そう言えば、大文字さん、ってどうなの?いい上司?今更だけど。」と、中津警部が尋ねた。

「仕事では、厳格だけど、融通も効かせてくれます。女が多い職場ですし。民間人の隊長、大変だな、って思います。年上の隊員もいるし。でも、プライベートでは、結構猥談も言われます。ウーマン銭湯とか。隊長もみんなも冗談ばかり言ってます。」

「恵まれた職場だよね。」と、高崎がフォローすると、健二は、「ウチも恵まれた職場だよね、高崎君。」と睨んで言った。

「あ。今のパワハラね。覚えておくわ。」と、本庄は手帳を出した。

「書かなくていいよ。」と、今度は中津警部が慌てた。

その時、入り口付近が騒がしくなった。

皆で行ってみると、那珂国人ではない、アジア人のグループがナイフや拳銃で店員を脅かしていた。

5分後。その5人組は、後ろ手に指手錠をされていた。

EITOでは、隊長の大文字伝子の指導の元、警察が来るまでの間、逃亡防止に両手を後ろに回させて、指と指をくっつけ、ヘアゴム等で括り付ける指手錠をすることになっている。勿論、馬越がいたからこそ、指手錠を完成させたのである。

間もなく、警察官達がやって来た。

警察官達は、中津警部に敬礼すると、犯人達を連れていった。

管内に拍手が巻き起こった。

店長が、健二にそっと、クーポン券を渡した。そして、囁いた。

「お代はもう、頂いておりますから・・・。」

「贔屓にさせて頂きます。」

健二は、席に戻った。『強い女達のお陰で儲かった』と、思いながら。

―完―

 

 

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