こちら中津興信所   作:クライングフリーマン

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「高遠さんからも丁重にお礼を言ってきたよ。」と健二は言った。


68.道連れ殺人

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

============== 主な登場人物 ================

中津敬一警部・・・警視庁テロ対策室所属。副総監直轄。

中津[本庄]尚子・・・弁護士。中津と事実婚だったが正式に結婚した。

中津健二・・・中津興信所所長。中津警部の弟。実は、元巡査部長。

中津[西園寺]公子・・・中津健二の妻。愛川静音の国枝大学剣道部後輩。元は所員の1人だった為、調査に参加することもある。

泊哲夫所員・・・中津興信所所員。元警視庁巡査。元夏目リサーチ社員。

泊[根津]あき所員・・・中津興信所所員。元大田区少年課巡査。同僚の泊と結婚した。

高崎八郎所員・・・中津興信所所員。元世田谷区警邏課巡査。EITO東京本部の馬越と結婚した。

 

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==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==

 

 

※このエピソードは、「大文字伝子が行く337」または「大文字伝子の冒険376」から、お話を引き継いでいます。

 

午後5時。会議室兼所長室。

マルチディスプレイには、中津警部が映っている。

EITOの日比谷公園での闘いを経緯の連絡をすると共に、中津警部は皆を労った。

「高遠さんからも丁重にお礼を言ってきたよ。」と健二は言った。

「身辺警護は我々が担当したが、フォーラムの周囲は物部さん達がカバーしてくれたお陰で、何の混乱も起きなかった。南原さんが映した映像と泊が映した映像は警視庁から夏目リサーチに送る。」と警部は伝達した。

「所長。一佐に案内文を渡した男、絶対怪しいですよね。所謂『枝』かも知れない。」と、高崎が言った。

「うむ。そのためにも『面割り』が必要だ。」

「ただいまー。」と、言いながら、本庄がトイレのドアを閉めて入って来た。

ここは、『防犯上』トイレが『通用口』になっている。

「公ちゃん、これ花瓶に生けといて。」と、カーネーションの花束を本庄は公子に渡した。

「何です?」と健二は本庄に尋ねた。

「今日の法廷。被告人に反省を促す為に検察側が用意したのよ。花自体は持ち込めないから、廊下に花束並べて。写真を被告人に見せてたわ。被告人のせいで、被害者はカーネーションを普通に母親に贈れなくなったって。」

「ふうん。効果あったんですか?」と根津が言うと、「それがね、傍聴人から啜り泣く声が聞こえると被告は泣き出して、『罪を償います。私が悪いんです。むしゃくしていたからといって殺人をして言い訳はありません。』って言って。裁判長も目頭押えて。裁判長は『純粋な日本人』だから。」と、本庄は応えた。

「まるで、ドラマだな。人の命は尊い。我々の意見の一致するところだ。今日の闘いは、闇サイトハンターの情報があったから、最大限の対処で迎え撃つことが出来た、と理事官も喜んでいたが、パラ・リヴァイアサンは、闇サイトで釣り上げた若者達の三輪バイク全てに爆発物を仕掛けてあった。リーダー役の三輪バイクすらだ。若者達は皆殺し、エマージェンシーガールズは爆風で死傷者を出す。それから、マスコミに火を点ける算段だったのかも知れない。」

「確かに、兄貴の言う通り、人の命は『道具』じゃない。今までで一番残酷な相手かな?我々が国際フォーラムに行かなければ、あそこでも被害者が出たかもな。」

「これから、踊らされた若者も、充分反省して貰わないとね。」と、言って、本庄はまたトイレのドアを開けて出て行った。

今度は、「本当の」トイレらしい。

―完―

 

 

 

 




「これから、踊らされた若者も、充分反省して貰わないとね。」と、言って、本庄はまたトイレのドアを開けて出て行った。
今度は、「本当の」トイレらしい。
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