こちら中津興信所   作:クライングフリーマン

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「私の叔父も、不要な検査はするべきじゃない、強要なんてとんでもない、って言ってたわ。」と、横から尚子が言った。


86.不出来レース

 

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

============== 主な登場人物 ================

中津敬一警部・・・警視庁テロ対策室所属。副総監直轄。

中津[本庄]尚子・・・弁護士。中津と事実婚だったが正式に結婚した。(今回は出番無し?)

中津健二・・・中津興信所所長。中津警部の弟。実は、元巡査部長。

中津[西園寺]公子・・・中津健二の妻。愛川静音の国枝大学剣道部後輩。元は所員の1人だった為、調査に参加することもある。

泊哲夫所員・・・中津興信所所員。元警視庁巡査。元夏目リサーチ社員。

泊[根津]あき所員・・・中津興信所所員。元大田区少年課巡査。同僚の泊と結婚した。

高崎八郎所員・・・中津興信所所員。元世田谷区警邏課巡査。EITO東京本部の馬越と結婚した。

 

宮田孝之・・・元京都大学准教授。感染症学者。奸計に填まり、幽閉されていた。

榊田管理官・・・警視庁管理官。交渉人課課長。

 

================================================

==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==

 

 

午後1時。中津興信所。会議室兼所長室。

マルチディスプレイに、中津警部が映っている。

「大活躍、ありがとう。」

「私の叔父も、不要な検査はするべきじゃない、強要なんてとんでもない、って言ってたわ。」と、横から尚子が言った。

本庄尚子弁護士の叔父は、本庄病院院長だ。

「兄貴。パラ・リヴァイアサンの葬儀に行って来たの?」

「ああ、久保田さんが行くと面倒だからな。知ってる記者が寄って来たから、適当に答えておいた。」

「警察官だったって、ことで騒ぎたいの?マスコミは。」

「ああ。『職業選択の自由』って、知ってる?アンタが記者辞めて反社になっても、ふうん、だよ、世間では。そう言ってやった。」

「下品だよな。毎回EITOが勝利するから『できレース』だろうとか、言う者もいる。」と、健二は言った。

「平和ぼけさ。いや、お花畑って言うんだっけ?普段から自衛隊や警察に守って貰っていつのに、さ。」

「夕方、理事官がリモートで記者会見やるってさ。また、『出来レース』だろうって言うんだろうな、あの記者。」

 

ところが、その記者はリモートで記者会見に参加しなかった。

できなかったのである。

翌日、東京スカイツリーに、その記者が釣らされているのを職員が見付けた。

 

そして、午前10時。犯行声明がRedに投稿された。

 

『挨拶代わりに、諸君らが嫌がっている記者を使って、処刑』の方法を見せてやったぞ。その内、お歳暮を贈ってやるよ、警察の諸君、EITOの諸君。 ブルー・メデューサ』

 

中津興信所の面々は、伊豆旅行を中断し、帰途に着いた。

 

―完―

 

 

 

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