地球防衛軍4二次創作 2025絶滅螺旋 作:dwwyakata@2024
移動が終わったばかりの基地に到着。
どうにか、追撃は受けずに済んだ。
ひょっとすると、敵は気付いていたが。此方には、もはや関心がなかったのかも知れない。或いは、敢えて泳がせていたか。
以前、北京基地に集結した戦力を。再び本部はこの基地に集めるつもりのようだけれど。しかし、戦力の八割近くを喪失し、立て直しもきかない状態だ。前と同じ戦力が、集まるかどうか。
いずれにしても、攻略作戦は、実施せざるを得ない。
本部から通信。
部下達を休ませた、直後のことだった。
弟が通信に出るのを、ただきく。
私は、あまり誰かと話したいと思える状態ではなかったし。弟が全てやりとりを済ませてくれるのは、ある意味有り難い。
「すまないが、すぐに極東に戻ってきて欲しい」
「何か大事が」
「四足が動き出した。 もはや山梨の戦線は無視して、直接東京支部に向かっている」
なるほど、そう来たか。
随伴歩兵として、今まで静岡戦線にいた全戦力が同道しているという。東京支部は、残り少ない戦力の全てを掛けて、これを迎撃。
撃破するつもりだという。
「戦況は悪くなる一方だ。 だからこそ、我々が希望にならなければならない。 ストームチーム、無理を言うようで悪いが、また頼む」
「いずれにしても、四足は撃破しなければなりません。 強固な防御陣を捨てて、敵が出てきてくれたのは、むしろ好都合。 すぐに其方に向かいます」
もはやEDFには昔日の戦力は無いが。
それでも舐めて掛かっているならば、必ずや後悔させる。
部下達を叩き起こして、ヒドラに移動させる。此処からすぐに移動すれば、四足が東京支部に辿り着く前には、その前に立ちはだかれる筈だ。
すぐにヒドラは発進。
低空飛行でしかいけないのが口惜しい。もはや制空権どころか、EDFが確実に抑えている地域さえ、存在しない状況なのだ。
途中、通信が入る。
ストライクフォースライトニング隊長からだ。
オメガの隊長なら知らない仲でもないのだが、ストライクフォースライトニングから通信が来るのは珍しい。
軽く挨拶した後、本題に入る。私はずっと、黙ってやりとりを聞いていた。
「これから、俺たちは壊滅したオーストラリアに向かう。 ドラゴンどもの巣穴を、直接確認しろとカーキソン元帥から連絡があってな」
「無茶な。 死ぬ気か」
「勿論見つかったら死ぬだろうな。 だが、安心しろ。 死ぬ気は無い」
現時点で確認されているが、オーストラリア基地は全滅したが、基地機能そのものは死んでいないという。
兵士も幾らか生き残っているかも知れない。地下の一部は、まだ封鎖がされている可能性もあり、其処に逃げ込んでいれば、或いは。
彼らの救助を行いつつ。
ホバーで上陸したストライクフォースライトニングは、小型のジープを用いて、アースイーターの支配地域に行く。
そして、巣穴の状態を、確認する。
「ひょっとすると、もうドラゴンは巣穴を作っていないかも知れない。 それに、ドラゴンの巣穴は、奴らにとっては最上級の護衛対象だ。 もしかすると、何か重要な情報が掴めるかも知れない」
「無理だけはするな」
「分かっているさ」
通信が切れる。
弟は嘆息すると、誰も彼もが無茶をすると、愚痴をこぼした。
私は隣で、天井を仰ぐ。
「あの巣穴、つぶせると思うか」
「やるしかない。 だが、ストライクフォースライトニングが言っていたように、もしもドラゴンは巣穴を放棄しているとなると」
その可能性は、確かにある。
その場合、アースイーターさえ落とせば。
ひょっとすれば、人類は逆転勝利を掴めるかも知れない。
今は、出来る事をする。
ドラゴンに、移動中のヒドラが見つからないことを、祈るしかない。
四足歩行要塞は。
こうしているうちにも、着々と東京基地へ近づきつつある。
(続)
各地で最終攻勢に出るフォーリナー。ドラゴンの猛攻で蹴散らされるEDF。
既に戦闘の決着は事実上つきました。
ストームチームですらも、その劣勢をひっくり返すのは厳しい局面になろうとしています。
それでも戦うのは。
ストームチームがストームチームで。
他の誰にもできない事が、出来るから、でしょう。
それはある意味、とても残酷な話ではありました。