ある自治区に、一人のニンゲンが現れた。瞬きする間に、ワープしてきたかのように。そのニンゲンは、酷く困惑している。
なぜなら、先程まで山に登っていたからだ。
周りを見渡すニンゲン。目線の先には、10代後半程度の女子学生達が賑やかに会話しながら歩いていく姿があった。持っているものは、普通ではなかったが。道行く人が持っているのは、多種多様な銃であった。
それに怯えるのは無理もない───いやしかし、そのニンゲンは全く怯える様子は無いようだった。顔には、”ケツイ”したような表情が浮かんでいた。
*あなたは、目の前にそびえ立つビルを目の当たりにし、ケツイがみなぎった。
* 30体 のこっている。
しかし、ただのニンゲンは、銃で即刻殺されてしまう可能性が高い。”セーブ”と”ロード”を繰り返しても、変わらない事だってある。
そう考えたニンゲンは、安全なところを見つけるため、歩き始めた。
するとさらに見えてくるその都市の実態。かなり人口が多いらしい。そして、裕福な生活を送れているようだ。人々は、皆キチンと整った格好をしている。
──この横縞の服では、少々浮くかもしれない──
ニンゲンはそんなことを思う。しかし、着替えも持っていない、着替える場所も無いここでは、そのようなことを考えるのは無駄だった。
■
やはり、どこの世界にも親切な人は居るものだ。
*トリエルのように。
「大丈夫? 風邪とかひいてない?」
コクリと頷くニンゲン。自分でその人を"ぶんせき"してみる。
*ミノル‐ATK 50 DEF 120
*ぎんぱつに みどりいろのめの おんなのひと
*とても めんどうみが よい
* いい カモだ。
彼女に手を引かれ向かった先は、とても立派なビルだった。
「ごめんね、今日は私の家に泊まっていってよ! 流石に野宿は嫌でしょ?」
そう問われたニンゲンは、首を縦に、そして大きく、できるだけ速く振る。なぜなら、野宿どころかキャンプすらしたことのないニンゲンにとって、野宿とはただのサバイバルであったからだ。都市部であっても、お金があってもそれは変わらない。
「う〜んとね、お風呂とか入ってもらって構わないからね。休憩できたら、シャーレに連絡するから……って、シャーレもわかんないよね。ごめんごめん!」
ニンゲンが知っているシャーレといえば、小さい透明な皿のようなものだ。なんとなく小馬鹿にされたような気がしたのか、ニンゲンはミノルをつつく。
「シャーレって云うのはね…。とても凄い先生がいる組織の事なの!かっこいいんだよ、先生は!」
そう言って、紅くなった頬に手を添え身を捩らす姿からは、先生の凄さを実感できる。…ような気もする。
エレベーターに乗って、向かうは35階の部屋。彼女にされるがままに部屋に向かっていく二人。
3512というドアの前に立ち、ドアノブに手をかけ開けるミノル。中には、現代のリビングを少し近未来にしたような部屋が広がっている。
その光景に圧倒されるニンゲンを押すように、ミノルは中に入っていく。
■
お風呂に入ったニンゲンは、リビングでミノルと戯れている。
「それでね!ユウカったら、私の研究を見にきて、鬼みたいに・・・」
頷くニンゲン。それのおかげで、益々舌が回るミノル。ニンゲンも、心なしか楽しそうな顔をしているのがわかる。
「でもね、ユウカも人のこと言えないよね〜!自分だけ先生に近づこうとしてさ〜!」
頷く、話す。頷く、話す。そんな繰り返しをする彼女らを置いて行くように、時間は進む。
気づけばもう、夜の帷が下りていた。
「ん?もうこんな時間!?早く休んで、シャーレ行かなきゃね!そっちに寝室があるから、おやすみ!」
そう言って、ミノルは一足先にベットにダイブした。
ニンゲンは、ミノルの指がさしていた方へと足を進める。とても立派な寝室だ。ニンゲンは、「自分なんかが寝てもいいのか」と疑問に思ったが、眠い。三大欲求の一つには逆らえない・・・。
*とても りっぱな ベッドをみて ケツイが みなぎった。
*30体 のこっている。
しかし、
ふらふらと、しかし確実に歩いていく
その目と口からは、溶けていくように黒色の謎の液体が溢れ出す。
*なぜ 先に 殺さなかった?
*私たちは この世界をも 破壊するために やってきたのだろう?
*なぜ 躊躇した?
*やめて
*そんなことを やりにきたわけじゃ ない
*黙れ
*お前は 何度も 虐殺してきただろう?
*私は お前だ。
*全部 知っている。
*ここではない。これではない。違う。違う。違う。違う。違う。違う。違う。
何かを選別するように探し回る。何度も言葉を吐き、棚を開閉する。
*見つけた。
手に取ったナイフを、まじまじと見つめる。そのナイフの刃は、赤色に変色していく。
*ほんもののナイフ- ぶきAT99
*なんども みた。
少し上げていた腕をだらりと下げ、ベッドに向かう。猫背であるのも相まって、その姿は死神のようだ。
しかし、ポタポタと垂れる液体と、不定期に鳴る足音、先ほどのキッチンを探し回る音を聞き、目を覚さないほどバカなミノルではない。
「ん・・・?どしたの?何かあった・・・?」
電気の無い真っ暗闇では、たかが数メートル先の物もよく見えない。彼女の目には、その異様な光景は映っていなかった。
しかし彼女も、何も言わずにただ淡々と鳴る足音を聞いていると無性に恐怖が沸いてくる。
「な、なんか喋んない・・・?君が無口なのは知ってるけど、ちょっと怖いっていうか・・・。あ、そうだ。合図したら一回だけ拍手して?それならいいでしょう?」
彼女は足音の鳴らなくなった暗闇を見ながら、そう問いかける。
「じ、じゃあいくよ・・・?せーのっ!」
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ごすっ、と云うような音と共に、彼女の胸元からはドクドクと赤い、赤い血が大量に流れ出す。
「え・・・?あ・・・?ごふっ」
口からも大量に血が溢れてくる。彼女は口を押さえ、なんとか吐かないようにしているが、全くもって無駄なことだ。
「な、なんで・・・?怨みでもあったかな・・・?」
*しぶとい。
ズボッ、とナイフを引き抜いた
「ねぇ・・・!ちょっと・・・まってよ・・・!まだ・・・」
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頭に突き刺さったナイフは、彼女の言葉を打ち消した。彼女を支えるものは何もなくなり、その場に倒れる。同時に、
彼女に近づき、ナイフを抜く。するとまた血が溢れてくる。
*お前の動向は 私が見ている。
*29体 のこっている。
すると、瞬く間に糸目になり、真一文字に結ばれた口になる。
その顔は、何かを”ケツイ”したような表情になっていた。
*ここを どうにか すくってみせる。
*そうおもうと ケツイがみなぎった。
*YOU WIN!
*120EXPと5000Gを かくとく!
*LVが あがった。
Frisk? LV 5
必ずバッドエンドにします。気の迷いでハッピーになるかもです。
あなた方が望むのは?
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ハッピーエンド
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バッドエンド