悪堕ち王子の快楽ダンジョン、女冒険者を帰さない ~エロゲの悪役に転生した俺、ひっそりスローライフを送りたいだけなのに美少女たちが集まってくるんですけど!?~   作:タイフーンの目

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第25話 女の大事なところをっ、意識させられるっ……⁉︎

 

 ■ ■ ■

 

 

「姉御、すっげー綺麗! やっぱスタイルいいもんなー」

「そ、そんなにジロジロ見るんじゃないよ!」

「胸もでっか! 足なが!」

 

 キアがはしゃぐ。

 この子にとってイメルダは憧れの存在というが、スタイルは全然違うな。

 

「姉御、隠しすぎ~」

「仕方ないだろ……!」

 

 長身の男勝りおねえさんが、両手で必死に前を隠してモジモジする姿。

 うん、いいと思います!

 

「さ、入ろ入ろ!」

「ちょっと待った」

 

 イメルダの手を引き湯船に飛び込もうとするキアを制止する。

 

「さっきは教えなかったけどな、こういう場所での入浴にはマナーってもんがあるんだ。まずはシャワー、最低でもかけ湯だ」

「は? なにそれ?」

「キアはもういいんだが。イメルダ、こっちに座ってくれ」

 

 言うことを聞かなければローパーの触手を使うところだったが、イメルダは渋々ながらも従ってくれた。

 

「シャワーいくぞ」

「うっ!? な、なんだこの熱い雨は!?」

 

 こっちの世界の文化レベルで、盗賊稼業やってたらシャワーなんて浴びたことないんだろうな。清潔なお湯で、イメルダの土埃を洗い流してやる。

 

「へ、変な気分だ……背中を取られて、こんな……子供みたいに……」

「ねえねえ、あれもやんの? シャンプー!」

「もちろんだ」

 

 特性の高級シャンプー。この国じゃ、王族だって使えない代物だ。毛先から順に洗って、泡を揉み込んでいく。

 

「うっ? お――、そ、そんなところを触られるのは初めてだ……ま、待て。あっ」

「いいでしょ姉御? 男の手……きもちくない?」

「悔しいけどね――、ッお? うう、アタシは初めてなんだ、もっと手加減してくれないか、んぅっ」

 

 なんで俺がシャンプーするとどいつもこいつも妙な声を出すんだろう。

 隣でメディとローパーも、俺の十指がウネウネ動くのを歓声をあげながら見物している。

 

 俺、こっちのほうの才能でもあるんだろうか。

 

「あは。本気で気持ちよさそうだね。いいなウチもまたして欲しくなっちゃうなぁ……」 

 

 上目づかいにおねだりしてくる。すっかり俺(のシャンプー)の虜になってるな。可愛いかよ。

 

「うぐっ、そんな太いものでかき回すなッ、て、手つきがいやらしいぞ? あっ? ゾクゾクするっ……? 初めてだ、こんなことされて気持ちがいいなんて――ッ、あっ、あっ、あっ……」

 

 勝ち気な女盗賊の艶めかしい声。

 俺も反応してしまいそうだからほどほどにして欲しいんだが。ダンジョンマスターの仕事(侵略者の撃退)に支障が出るし。

 

 そう、これは仕事これは仕事。

 

「姉御よりウチのほうが先に経験しちゃったとか、ちょっと優越感? わぁ……姉御のそんな可愛い顔、初めて見るかも」

「ふぐっ⁉︎ うっ、うぅん……っ!」

 

 集中、集中……。

 

「お、女の大事なところをっ、意識させられるっ……⁉︎ 髪なんてどうでもいいと思ってたのに、やめろ、アンっ、あああ⁉︎ はぁあああッ——!」

 

 できるか集中。

 師弟そろっていい声出しすぎだろ。

 

 それでもプロ意識(?)から最後までキチンと洗髪して、

 

「せっかくだ、トリートメントもしてやろう」

「なにそれ?」

 

 イメルダはその長い髪をまったく手入れしていない。散髪も適当だろうし、もちろんヘアケアなんて考えたこともないだろう。

 

 それはキアも同様だ。

 

 2人まとめて、ニュルっとしたトリートメントの餌食にしてやろう。

 

 イメルダのほうは俺が、キアにはメディにアシスタントになってもらい、乳白色の液体を髪になじませる。

 

「すんすん……うわメッチャ甘いにおい! え〜、これも毎日やりたい!」

「……ああ、こんな世界もあるんだね」

 

 よし、女子たちの評価もバッチリだ。

 

 しっかり馴染ませてから洗い流し、ようやく入浴だ。俺が自分の服に手をかけると、

 

「あんたも脱ぐのかい!?」

「? 服のままは入れないだろ」

 

 風呂があったら入りたい。それは日本人なら当たり前だ。人が入ってるのを見てるだけなんて無理だ。

 

「そうじゃないだろ、あんたは――」

「やったー! みんなで風呂だ!」

「ま、待ちなキア、あぶなっ」

 

 キアに手を引っ張られて、俺もイメルダも勢いよく飛び込み、

 

「「ふぁ~~~~っ」」

 

 俺とキアのため息が重なる。イメルダも最初こそ戸惑っていたが、次第に心地よさそうに目を細めた。

 

「いいもんだね、こういうのも……」

「でしょ? あとはギュッとしてもらうと最高だよ! ほらキツネ女、やったげてよ。うしろからギュッて!」

 

 風呂の中でバックハグ。

 

 キアはまだ妹を相手にしているようなもんで倫理的な問題はまったくなかったが(アウト)、イメルダとそんなに密着しようもんなら、それはもう完全にセッ――じゃないか(やっぱりアウト)。

 

 まあやるけど。

 

「ちょ!? 急に力強いっ!? な、なにするんだい……ううぅ……!」

 

 耳まで赤くする女盗賊さん。トリートメントの香りが残った髪に、見た目よりずっともっちりと柔らかい肌。

 

 胸の下に腕を回して抱きしめてやると、

 

「……や、やめなよ……、アタシなんか抱いたって楽しいことないだろ……」

「いーな、いーな♪ ウチもまたギュッてやってー!」

「いや、キアもうやめときな、こいつは――」

「独り占めズルいし! ふふーん。ぎゅー」

 

 イメルダを抱きしめる俺の、その腕を抱きしめるキア……女盗賊サンドウィッチ。

 うん。人間は嫌いだが、この抱き心地はたまらんな。

 

 ――ふと、湯船の外に目をやると、

 

「…………アルトさま」

 

 メディがうらやましそうに見ていた。

 

「来るか?」

「っっ! いいの!? おしごとのじゃまじゃない??」

 

 なるほど、侵入者退治の仕事中だからと控えめにしてたのか。いい子だ。

 

「メディが邪魔なことなんてないよ」

「!! わぁい!」

 

 スポーンと服を脱ぎ去り、湯船の俺に飛びついてくる。

 

 ――ぷにょんっ♡

 

 メディの弾力はもはや凶器だ。

 

「でもなメディ? 顔に押しつけるのはやめような? 息できなくなるから」

「はぁいアルトさま!」

 

 ローパーは……さすがに入ってこない。でもメディが喜んでるのを見て、嬉しそうに触手を揺らめかせている。あいつも後でキャラメイクしてやったほうがいいかな。

 

 なんにせよ。

 

「「「「はーーーーっっ」」」」

 

 とうとうイメルダも風呂の快楽に屈服して、リラックスした声を漏らす。

 

 上を見上げた俺の鼻先に、天井からぽつんと水滴が降ってきた。

 天井――

 

「お、そうだ。やっぱ露天風呂にするか」

「どゆこと?」

「こうだ……《クリエイト》!」

 

 ダンジョン内は不思議な空間だ。この部屋の中にだけでも、『夜空』を作ることができる。

 

「「「おおー!?」」」

 

「どうなってるんだい!?」

「星きれー! なんか、いつも見てるのより綺麗じゃない!?」

「風呂から見上げる夜空は最高だからな」

「アルトさま、なんでもできる!」

 

 これで浸かりながらエナドリでも呑んだら美味いだろうなぁ! ヨシ、出すか!?

 

 うきうきで《クリエイト》しようとした、そのとき――

 

「わっ、妾もはいるぅうううううっっっ!!!」

 

 隠し扉の向こうから朧が飛びだしてきた!

 そういえば俺と入れ替わりでずっと隠れてもらってたんだった……。

 

「ふぃいいいん! 妾だけ仲間外れはズルいのじゃぁ! あるじ殿ぉ~~っ!」

 

 キツネ耳&尻尾の爆乳美女が真っ裸でダイブしてきて、キアとイメルダもあっけにとられて――

 

「き……、キツネ女が2人!?!?」

「あ」

 

 俺の正体を勘違いしたままのキアが、

 

「えっ? そっちが本物? じゃあこっちは? こっちは……」

 

 とうとう察してしまった。

 

「本当の男っ!? あ、姉御から離れろばかぁ……っっ! てかウチは!? ウチ、こいつに抱きついて触って、あんなトコまで……う、うわぁああああっっ!?」

 

 パニックになるキアをみんなでなだめながら、騒がしいバスタイムはしばらく続いた。

 

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