Fate/DisspectOrder〜Parallel・Masters〜 作:一般デーモンコマンド
〜第一節 魔銃連結〜
...戦いは終わった。
結末はあちらの勝利。自分達は、ここで蹴落とされる。
悔しい気持ちもあるが、一方で、どこか清々しさもあるのが事実だ。
ふと、上を見る。
そこには、頂上の名を冠する者達...
『デュエキング』が、こちらを見下ろしていた。
◇
「妙な特異点〜?」
「うん。何か、普段の特異点からは観測されない気配があるんだって」
とある日のカルデア。そこの藤丸立香の自室にて、異世界からの冒涜者、龍魂珠は立香と新たに観測された微小特異点について話していた。
「それがどうした。我には関係ない話だ」
「一応龍魂珠も行くんだから。ちゃんと話は聞かないと駄目だよ」
立香に注意されながら、龍魂珠は自身のアジト(キャットハウス)からぬるりと出てくる。そして、話の続きを促した。
「...で?どこが妙なのだ」
「んーとね。サーヴァントや特異点でよく出てくる敵がまずいるでしょ?」
「あぁ」
「それ以外に...龍魂珠と似た気配があるんだって」
「そうか。...いや何だとっ!?」
驚愕する龍魂珠。驚きのあまり身体の色がキラキラ渦巻いていた。
「それならばこんな所でだべっている暇はないぞ!ついてこい、立香!」
龍魂珠は、立香の服を引っ張りながら、共にダ・ヴィンチの下へと向かうのだった。
◇
「ダ・ヴィンチ!来たぞっ!」
「おっ。来たね、二人共。その様子だと、準備は万端って感じかな?」
「御託はどうでもいいっ!早くレイシフトさせろ!」
いつも以上にやる気の龍魂珠に若干引きながら、ダ・ヴィンチはレイシフトの準備を開始する。
「わ、分かった、分かったて。えーと、じゃ、取り敢えず。今回レイシフト適性があるサーヴァントをまず紹介しよう。...それは!」
そして、ダ・ヴィンチが指さした方向には...
...マシュしかいなかった!!
「あはは、おはようございます、先輩、龍魂珠さん」
「おはよう、マシュ...あの、ダ・ヴィンチちゃん。マシュしかいませんけど...?」
立香のその言葉に、ダ・ヴィンチは困った表情になる。
「うーん、そうなんだよね。この特異点、観測した感じ、戦国と幕末が混じった特異点ぽいんだけど...そこら辺の時代のサーヴァント、皆適性無し!だったらと思ってカルデアに居るサーヴァント全員調べたけどマシュ以外全員適性無し!!まったく、どうなってんだろうね!?」
早口で捲し立てるダ・ヴィンチをなだめる立香を後目に、龍魂珠は特異点について考察する。
(『戦国』、の特異点...そして、我と似た気配。この事から考えられるのは...戦国武闘会に参加したクリーチャーが、その特異点に居る、という事)
(そして、戦国武闘会では超次元の穴を開ける武具、『超銀河弾』も使用されていた筈だ)
(...つまり。超次元の穴を開け、我が元の世界へ戻れるかもしれない、ということ!!)
超次元の穴くらいディスペクター作って開けさせりゃいいだろみたいなツッコミが聞こえそうな考察だが、それはともかく。
なんやかんや準備は進み、ついに特異点へのレイシフトの準備が整った!
「では、三人共、健闘を祈る!」
そのダ・ヴィンチの言葉と共に、機械音声が聞こえてくる。
『アンサモンプログラム スタート。霊子変換を開始します。
レイシフト開始まで あと3、2、1...全工程 完了クリア。
グランドオーダー実証を開始します』
「いくぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
こうして、龍魂珠達はとある微小特異点へとレイシフトするのだった。
◇
『さーて、レイシフト完了だ。三人共、異常はないかな?』
特異点に降り立った龍魂珠達。まず最初に目に入ったのは、日本の城下町だった。そのすぐ後にダ・ヴィンチが体調を聞いてきたので、龍魂珠達は特に何も無いと報告した。
ぐるりと辺りをマシュが見渡し、自身の感じた第一印象を言う。
「戦国...という割にはかなり発展していますね。ダ・ヴィンチちゃんの言う通り、戦国時代と幕末の時代が混ざっているようです。しかし、この気配は...?」
マシュは何かの気配を感じとったらしい。
龍魂珠も周りの気配を感じ取ろうとしたとき...
「――――!!」
「!?これは...!」
「ディスペクター!?」
現れたのは混成のディスペクター、ボルスレン・バスター。周りには多数の混成派閥のディスタスも居る。
『オイオイ、何故だ!?龍魂珠の力は全て回収された筈だろう!?』
ダ・ヴィンチの驚く声。それを聞いた龍魂珠は、動揺しながらも自身の考えを話す。
「恐らくだが...我と似た気配の存在の仕業だろう。このディスペクターは、我の事を知っている存在が聖杯を使って作り出したに違いない」
そんな龍魂珠の考察を他所に、混成のディスタス達は龍魂珠達の周りを取り囲んでいく。そして、龍魂珠達が応戦しようとした瞬間だった。
「引き金を引くのは一度ではない。...相手を殲滅するまでじゃ!」
『
周囲に顕現するのは西部のガンマンが使うような銃。その数、驚異の三千丁!!
ダダダダダダダダッッッッ!!!
銃の発砲音が響き渡る。龍魂珠達の前に現れたディスペクター達は、絶え間なく鉛の雨に打たれ続けた。
「このまま死ね!!」
そして最後に銃が融合し...馬を模した造形の巨大な大砲へと変化する。その大砲から極太のレーザーが放たれ...ボルスレン・バスターとその他のディスタス達は一瞬にして消し飛ばされた。
「こ、これは、宝具...!?」
龍魂珠達は宝具が放たれた方に身体を向ける。そこに居たのは、ジョニーの愛馬、バレット・ザ・シルバーの身体と織田信長の身体が連結されケンタウロスの様になっており、信長の左手はジョニーの帽子を被ったシルバーの頭部が連結されているAWディスペクター。
「そう、わしこそ...孤高の第六天ガンマン...」
「『魔銃連結ジョオダー・ザ・ジョブナガー』じゃー!!!」
現れた異形のディスペクター。しかし、何処か気の抜けるような感覚を覚える龍魂珠達であった。
オリジナルディスペクター紹介
魔銃連結ジョオダー・ザ・ジョブナガー
ジョリー・ザ・ジョニーと織田信長が連結されたAWディスペクター。
ジョニーの愛馬、バレット・ザ・シルバーの身体と織田信長の上半身が連結されケンタウロスの様になっており、信長の左手はジョニーの帽子を被ったシルバーの頭部が連結している。
宝具
『三千冒涜銃(ジョジョジョ・ディスガン)』
フレーバーテキスト
自由のガンマンと支配する魔王は、意外にも相性が良かった。