Fate/DisspectOrder〜Parallel・Masters〜   作:一般デーモンコマンド

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 二節目です。ちなみに、この話の龍魂珠は自身の力を全て取り戻していたりします。


〜第二節 頂上決戦デュエル・グランプリ〜

最後の盾が破壊される。

 

 

 

 

 ここで来てくれれば、俺の勝ち。来なければ、俺の負け。

 

 

 

 

 

 嫌な汗を掻きながら、俺は最後の盾を確認する。

 

 

 

 

 

その、結果は――――

 

 

 

           ◇

 

 

 

「...で?貴様は何だ」

 

 

 

 

「聞いていなかったのか?では、もう一度。

...わしの名は魔銃連結ジョオダー・ザ・ジョブ「それではない!!」あっ、そう...」

 

 

 

 

 しょんぼりした顔になるジョブナガー。それを後目に、龍魂珠はジョブナガーを問い詰める。

 

 

「我は貴様のようなAWディスペクターを作った覚えはない!貴様、一体誰に作られた!?」

 

 

「作られたって...確かにわしはディスペクターじゃ。じゃがの、わしは誰かの支配を受けるような器ではない!」

 

 

 

 ドヤァァァ!とふんぞり返るジョブナガー。その堂々とした行動に目を丸くする龍魂珠。

 

 

 

 

「...」

 

 

「...あれ?」

 

 

 

 

 微妙な空気が流れる。その空気を変えようと、マシュがジョブナガーに質問した。

 

 

 

 

「え、えーと。ジョブナガー、さんでしたよね?ここで一体何が起こっているのか、教えてくれませんか?」

 

 

 

 

 マシュの質問に、ジョブナガーは少し考え、口を開いた。

 

 

 

 

 

「...ま、いいか。お主達は『攘夷派』の奴らとは関係無さそうじゃしな」

 

 

 

 

 そうしてジョブナガーから、この特異点で起こっている事を説明され始めた。

 

 

 

 

 

 まず、この世界はとある存在によって支配されていた。

 

 

 

 ソレは『心が燃え上がる名勝負をしたい』という願望を持っており、それによって様々な『強者』...サーヴァントや異世界の怪物、怪人がこの世界に召喚され、日夜ソレの為に戦わされ続けていた。

 

 

 

 

 勿論、黙って戦い続けるサーヴァントや怪物達ではない。それに反抗し、打ち倒そうとする者達が現れた。

 

 

 

 

 

 しかし、その様子を見たソレは大声で笑うと、一気に反抗しようとしたサーヴァントや怪物達を蹂躙した。

 

 

 

 

 そして、ソレは倒れ伏すサーヴァントや怪物、反抗せず傍観していた怪物やサーヴァント達に一つの提案を持ちかけた。

 

 

 

 

 

 その提案は、ソレを打ち倒し自由を手に入れるか、永遠に戦い続けるかを決める大会をするということだった。

 

 

 

 

 その大会名は、『頂上決戦デュエル・グランプリ』。

 

 

 

 

大会の内容は、至ってシンプルだった。

 

 

 

 

 ソレの下につく『攘夷派』、ソレを打ち倒すべく刀や銃を手に持ち進軍する『下剋上派』のどちらかに分かれ、ソレを下剋上派が討ち滅ぼすか、攘夷派が下剋上派を全滅させるか。

 

 

 

 

 

そのどちらかで、この大会は終わりを迎える。

 

 

 

 当初は攘夷派になる者は一人もなく、この世界に召喚された全員が下剋上派だった。

 

 

 

 

 ...しかし、ソレは強すぎた。あまりの強さに勝てないと思う者が現れ...その者は、攘夷派と成った。

 

 

 

 着実に下剋上派の人数は減っていき...最終的に、ジョブナガーを含む十数人しか下剋上派には残らないという状況になってしまった。

 

 

 

 そして、今も残った下剋上派を滅ぼすため、攘夷派がこのあたりを彷徨っているそうだ。

 

 

 

 

「...成程な。最初からそう説明すれば良かったのだ」

 

 

「お主の言い方が悪いんじゃろが!」

 

 

「何だとぉ!?」

 

 

 

 

 龍魂珠とジョブナガーが睨みつけ合う。それを後目に、立香とマシュはダ・ヴィンチの考察を聞いていた。

 

 

 

 

 

『...成程。今回の特異点は至ってシンプルなようだ』

 

 

「というと?」

 

 

 

 

マシュが問う。ダ・ヴィンチはそれに答えた。

 

 

 

 

 

『そのままさ。ソレとやらが聖杯を持っていて、ソレを倒せばこの特異点は消滅する...実に簡単な話だ』

 

 

 

 すると、ジョブナガーとの睨み合いをやめた龍魂珠が話に割って入ってくる。

 

 

 

「...待て、ソレとやらが聖杯を持っているとは限らないだろう」

 

 

 

『いいや、持っているさ。ジョブナガーの話では、ソレがサーヴァントを召喚したと言っていたじゃあないか。怪物はともかく、サーヴァントを召喚する為には...』

 

 

「聖杯が必要、ということか」

 

 

 

 

 龍魂珠は納得したようだ。その様子を見ていたジョブナガーは、龍魂珠達に一つ提案をした。

 

 

 

 

「ここにいては攘夷派の阿呆共がやってくるやも知れん。わし等下剋上派の秘密基地に来るといい。そこでゆっくりと話そう」

 

 

 

 龍魂珠達はその誘いに頷いた。そして、ジョブナガーの案内の下、下剋上派の秘密基地へと向かうのだった。

 

 

             ◇

 

 

「...何かが来たな」

 

 

 蝦夷派の拠点の中にある玉座に座っている存在がそう呟く。

 

 

「下剋上派の基地は見つかったか...?」

 

 

 周りにひざまづいている一体の怪物にソレは言う。問われた怪物は、酷く恐れている様子で顔を横に振った。

 

 

「...そうか、見つかってないのか...」

 

「...この役立たず共がぁっ!!」

 

 

 ソレはその手に星の刺さった刀を持つと、答えた怪物を袈裟斬りにした。

 

 

 

「もういい...このいたちごっこにも飽きてきた」

 

 

「奴らとの最終決戦を初めるぞ...!」

 

 

 

 そばに飾ってあった聖杯を手に取りながら、ソレは決戦の準備を始めるのだった。

 

 

 

 




次回、第三節!ご期待ください。
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