Fate/DisspectOrder〜Parallel・Masters〜 作:一般デーモンコマンド
...つまらない。
心が燃え上がるような勝負が、もう一度やりたい。
あの時のような、名勝負を。
俺が辿り着いた頂上の勝負を、もう一度――!
◇
「ようこそ、わしの下剋上派の秘密基地へ!」
そこは、とある廃旅館のような外見の建物だった。一見目立ちそうだが、意外と見つからないらしい。
龍魂珠達が建物の中へと入ると、一人の女性が出迎えてくれた。
「おかえりなさい、ジョッブ。そちらの方々は...」
「沖田さん...!!成程、そういうことですか。となるとジョブナガーさんの元の姿は...」
「...どうやら、大体の事は知っているみたいですね。そうです、彼女は攘夷派首領、『ガリュディアス・モモミーズ』の手によってディスペクターにされてしまったのです」
出迎えてくれた女性は沖田総司。こことは別の微小特異点で出会ったサーヴァント。織田信長とは旧知の仲である。
すると、話をそこまで聞いていた龍魂珠は、話のとある部分に突っ込んだ。
「ガリュディアス・モモミーズ?聞いたことがあるようなないような名前だな。クリーチャーのような名前だが...ダ・ヴィンチ。貴様は知っているか?」
『いんや、私も知らない。沖田総司、君は知っているようだね。教えてくれるかい?』
沖田は頷き、ガリュディアス・モモミーズについて話し始めた。
「分かりました。では、教えます。ガリュディアス・モモミーズとは...」
ガリュディアス・モモミーズ。自らを『頂上』と名乗ったソレは、既存のサーヴァントや怪物達の想像を超える怪物だった。
「ノッブ...いや、ジョッブから大体の事は聞いているでしょうが、改めてここで起こっている事について話します」
突如として現れた、ガリュディアス・モモミーズ。それは『心が燃え上がる名勝負をしたい』という願望を持っており、その為に多数の強者達を聖杯の力で呼び出していた。
そして、ガリュディアス・モモミーズは呼び出した強者達に一つの提案をした。その提案とは、二つの派閥に分かれ戦う大会をしようという提案。
大会名は、『頂上決戦デュエル・グランプリ』。
大会の内容は、ジョブナガーの言った内容と同じ。
ガリュディアス・モモミーズの下につく『攘夷派』、モモミーズを打ち倒すべく刀や銃を手に持ち進軍する『下剋上派』のどちらかに分かれ、モモミーズを下剋上派が討ち滅ぼすか、攘夷派が下剋上派を全滅させるか、という内容。
「ジョブナガーさんから聞いた通りですね」
マシュがそこまでの話を聞いて頷く。
「はい。そして私達はその下剋上派の最後のメンバーなのです」
沖田の言葉と共に数体の織田信長に似た
「ちびノブとかいう奴らか。なるほど、どうやらこんな奴らに頼らなければならないほど下剋上派とやらは切羽詰まった状況らしい」
直後、龍魂珠は飛びかかってきたちびノブ達に袋叩きにされた。こんな奴ら、というのに怒ったらしい。
「ノブー!」
「ノブノブ!!」
「ぬぉぉ!やめろナマモノがぁ!!」
それを後目に、話は進んでいく。そして、話が落ち着くと、沖田の提案により、立香達は下剋上派のこの基地で過ごすことになった。
「あー...暇じゃな」
「戻ってきた数分でその言葉が出るのは才能だと思うぞ」
そして、なんやかんやあり...
「急に雑じゃないか?」
この微小特異点で大体3日ぐらい?がたった時であった。
「龍魂珠!起きて!」
「むにゃ、新世界創造ひゃっほい...」
「起きろっ!」
「いだっ!!...ぬぅ、何だ立香。我が寝ているというのに」
「そんなことより外!見て!」
言われるがまま外を見る龍魂珠。そこにあったのは、空に映し出されたどう考えてもクリーチャーが合体して生み出されたであろうディスペクターの映像だった。
そして、それを見た龍魂珠は...
「...」
「...?」
「...!」
「あぁぁぁぁぁ!!思い出したーっ!!!」
突然、大声をあげた。
次回、第四節。ご期待ください。