Fate/DisspectOrder〜Parallel・Masters〜   作:一般デーモンコマンド

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〜フリークエスト 幕末のディスペクター〜

「...蝦夷派とやらか」

 

 

「そうじゃな」

 

 

 龍魂珠、そしてジョブナガー。作戦のため、立香たちと別行動している二人の前に、蝦夷派の軍団が現れた。

 

 

 

「どこかで見たことあるような連中だな。ま、我の敵ではない...?」

 

 

 

 蝦夷派の軍団の隙間からちらりと見える影。その影がズンズンと龍魂珠たちのほうへと近づいてくる。

 

 

「この気配。ディスペクターか!」

 

 

龍魂珠の言葉と同時に、敵の姿があらわになる。

 

 

 

 かつて、仲間と共に秩序を守ろうとした武士と、改革を求めた武士が接続されたディスペクター。

 

 

その名も、幕開(ばっかい)接続サカカタ・トシマ!!

 

 

 

「フン、徘徊している蝦夷派とはこいつらのことか」

 

 

「あぁ。その中の派閥の一つじゃ」

 

 

 ジョブナガーは腕に連結されたシルバーの頭をかまえる。龍魂珠も数体のディスタスを呼び出し、戦闘準備万端であった。

 

 

 

「さっさと突破するぞ!」

 

 

「無論じゃ!!」

 

 

 

 ジョブナガーが真っ先にサカカタに、龍魂珠とディスタスは周りの魔獣や怪物たちに突っ込む。

 

 

「背中合わせ怪人にこのわしが負けるわけないわー!!後ろ脚キックを喰らえっ!」

 

 

「―!?」

 

 

 下半身に連結されたバレット・ザ・シルバー、つまりはウマの後ろ蹴りをサカカタに執拗に当て続けるジョブナガー。

 

 

 

 それを妙に長い腕で防ごうとするが、そこは馬のクリーチャー由来の力。サカカタの防御を上回る力で押し切ろうとしていた。

 

 

 

一方、龍魂珠サイドはというと...

 

 

 

「これで終いだ」

 

 

 数体のディスタスだけで、蝦夷派の無数の軍勢を打ち倒すことに成功していた。

 

 

(蝦夷派とはこの程度なのか...?なにか、弱すぎないか?)

 

 

 敵の弱さに違和感を持つ龍魂珠。しかし、違和感を感じたところでなにかがあるわけでもなかった。

 

 

(...単純に奴らが弱いだけか。ならば、次は...)

 

 

 その思考をどけると、龍魂珠はサカカタを排除するためにディスタスたちをけしかけた。

 

 

 

「―ッ」

 

 

「このまま決めるぞ、龍魂珠よ!」

 

 

「我に指図するな!言われなくともわかっている!」

 

 

 ジョブナガー、そして龍魂珠とディスタスの攻撃か直撃する。その衝撃で後方へと吹き飛ぶサカカタ。

 

 

 

「他愛ない...」

 

 

龍魂珠が呟いた、その時だった。

 

 

 

 サカカタの身体から膨大な魔力が吹き出す。その魔力は、倒れ伏していた蝦夷派たちを取り込みながら巨大化していき...

 

 

 

 

「ギャオォォォオオォオッッ!!!」

 

 

 身体のところどころを陶器にすげ替えられた巨大な一体の竜へと変化した。

 

 

 

 

「宝具か何かか...?まったく」

 

 

「その程度の(ドラゴン)で我を止めれると思うなよ!!」

 

 

 

 龍魂珠の身体が輝くと同時に、ジョブナガーの身体が勝手に宝具(アタック・チャンス)の発動を開始した。

 

 

 

「な、なんじゃこりゃー!?」

 

 

「散々敵に我のディスペクターを勝手に使われ続けられたからな!これぞ...」

 

 

「『強制従僕冒涜獣(コンプレーション・ディスペクター)』!!他者が作りおったディスペクターを強制的に我の支配下に置くことができるのだ!!」

 

 

「なにそのディスペクター限定のそういう本設定技!?」

 

 

 よくわからないツッコミをしながら、ジョブナガーは龍魂珠によって宝具(アタック・チャンス)を強制的にを放った。

 

 

 

三千冒涜銃(ジョジョジョ・ディスガン)

 

 

 

「――!!」

 

 

「ギャォォオオォオッ!!」

 

 

 

不滅の冒涜竜が如く(しんせんぼうとくりゅう)

 

 

 

 サカカタも発動したジョブナガーの宝具(アタック・チャンス)に負けるかと言わんばかりに宝具を発動した。

 

 

 

 竜と共にサカカタがジョブナガーへと向かって特攻する。弾丸の雨に打たれながら、サカカタと竜はジョブナガーへと接近し...

 

 

 

「かかったなアホめ!!」

 

 

 横から現れた冷たき熱血(ガイアトム・シックス)勝利王(ガイゼキアール)によってぶっ飛ばされたのであった。

 

 

 

           ◇

 

 

 

 

「いや何これ」

 

 

 立香が心の底から理由のわからないという声を出す。立香の視線の先にあったのは、クリーチャーを象ったのであろう像の手のひらの上に、本能寺が建てられており、その後ろに何故か姫路城があるという謎の違法建築であった。

 

 

 

「よく来たな下剋上派共よ!!これこそ俺様の居城、『デュエキング本能寺2024』だ!!」

 

 

『後ろの姫路城要素が一つもない...!』

 

 

 

 本能寺の中から現れたのは、アルカディアス・モモキングをベースに、頭部と下半身が月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍と交換され、混成されているディスペクター、ガリュディアス・モモミーズ。その手には、黄金に輝く杯...聖杯があった。

 

 

 

「さて、さっそくだが本題に入ろうじゃないか。今、これより貴様らに...」

 

 

「三回戦形式での決闘を申し込む!!」

 

 

「決闘...ですか」

 

 

「あぁ。ルールを説明してやろう」

 

 

 

モモミーズの説明はこうだ。

 

 

まず、両軍からそれぞれ三体の戦士を選ぶ。

 

 

 そして、一回戦、二回戦、三回戦で戦う順番を決めてから、専用の決闘場で戦いを始める。

 

 

勝利条件は、相手より先に二勝すること。

 

 

さらに、決闘場の中では何でもアリ。

 

 

 

「そう言うわけだが...さて、どうする?」

 

 

「...作戦タイム!!」

 

 

「認める!」

 

 

 

 立香達は集まると、別の位置で待機している龍魂珠に通信する。

 

 

「かくかくしかじかというわけなんだけど」

 

 

『まるまるうまうまというわけか。因みに、何か怪しいものがあったりはするか?』

 

 

「ぱっと見はなさそう」

 

 

『センサーでも異常なし。どうやら、本気で彼は三回戦で決着をつけるつもりらしいね』

 

 

『了解した。...ほら、行くぞジョブナガー、ちびノブ共』

 

 

『了解じゃー』

 

 

『ノブノブー!』

 

 

『引っ張るな馬鹿ナマモノ共!!』

 

 

 そこで通信が切れる。立香はモモミーズに仲間が来るまで待って欲しいということを伝えると、モモミーズは寛容な態度でそれを受け入れた。

 

 

 そんなこんなで十分後。龍魂珠達と立香達が合流した。

 

 

 

「フハハハ!全員揃ったようだな!!では、誰が戦うのかを決めるといい!」

 

 

 モモミーズの高笑いを聞きながら、立香達は集まって話し始める。

 

 

「どうする?」

 

 

「とりあえず我はでるぞ。我がいれば余裕だろう」

 

 

「じゃ、わしもでるぞ!」

 

 

『じゃあ、龍魂珠とジョブナガーの二人は確定だね。あと一人は...』

 

 

「立香でいいだろ」

 

 

「わたし!?」

 

 

「立香はサーヴァント呼び出して戦えるからな」

 

 

「えぇー...」

 

 

「だ、大丈夫です、マスター。いざとなったらわたしが頑張りますから」

 

 

 

 

 そうマシュに言われて、しぶしぶ立香は頷いた。そして、モモミーズに決まったことを報告する。

 

 

 

 

「決まったようだな!では、これより...」

 

 

 

 

「『最終決戦!デュエル本能寺の変2024』、スタートだぁー!!」

 

 

 

「そんな名前あったのか!?」

 

 

 

 




次回、ジョブナガーVS???。お楽しみに!
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