Fate/DisspectOrder〜Parallel・Masters〜   作:一般デーモンコマンド

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〜第七節 沖田VS沖田〜

 

 

 

 

「ここ、どこ...?あっ、マスターいる。マスター」

 

 

 

 そう言って嬉しそうに立香に手を振る沖田オルタ。何故蝦夷派になっているのか、立香が聞いてみると...

 

 

 

「うーん。なりゆき?」

 

 

「な、なりゆき...」

 

 

「うん。なんか気づいたらここに召喚されていた。で、そしたらそこの怖いのが仲間に入れてくれていた」

 

 

「こやつからはなかなか光るものを感じてな!フハハハ!まさか下剋上派にそっくりなヤツがいるとはこの俺様も知らなかったぞ!」

 

 

 

豪快に笑うモモミーズ。

 

 

 まさかの相手に困惑を隠せない立香たちだったが、その空気を破るかのように、沖田(ノーマル)が沖田オルタの前へと立ちふさがった。

 

 

「マスター...ここは、私にやらせてください」

 

 

「沖田さん...?」

 

 

 突然シリアスな表情で出てくれば誰だって困惑する。そんなわけで困惑する立香は沖田に前に出た理由を聞く。それに対して、沖田はこう答えた。

 

 

 

「...考えていました。わたしオルタとわたし、どちらが本物の沖田総司なのかを!!」

 

 

「どっちも本物でいいんじゃないかなぁ!?」

 

 

立香のツッコミを他所に、沖田は続ける。

 

 

「確かにどちらも本物かもしれませんが、わたしとしてはどちらが上なのかちょっとはっきりさせておきたいわけですよ!」

 

 

「というかわたし今まで全然出番なかったんですから!今このときくらい目立ってもいいじゃないですかー!」

 

 

「...」

 

 

 うわぁん!と騒ぐ沖田。やはりシリアスではなくシリアルか...なんてナレ太郎が思った。

 

 

 すると、モモミーズがナレ太郎に耳打ちする。それを聞いたナレ太郎は、合点承知と言わんばかりの表情で、騒がしいナレーションを始めた。

 

 

「...ただいま!ガリュディアス・モモミーズ様より、第二回戦は沖田総司VS沖田オルタの戦いに変更するとの声明が発表されましたー!!」

 

 

「えぇ!?」

 

 

「...本家とその可能性同士の戦い...実に滾る名勝負になりそうじゃあないか。普通に君たちに戦ってもらうより面白くなる。どうだ?」

 

 

「どうだ、って言われても...」

 

 

 

 さっきから戸惑うことばかりだな...なんて立香は思いつつ、沖田の方を見る。沖田はそれはそれはやる気マンマンと言わんばかりに剣を振っていた。

 

 

「...マシュ」

 

 

「はい、マスター」

 

 

「...今回はわたしたち、戦わなくてよさそうだよ」

 

 

「そうですか...」

 

 

 

 と、いうわけで。モモミーズの提案を立香はのみ...

 

 

 

「では、改めまして。第二回戦、沖田VS沖田オルタ、デュエル・スタート!!」

 

 

 

沖田同士の戦いが始まるのであった。

 

 

 

          ◇

 

 

「はっ!」

 

 

「なんのっ」

 

 

 沖田の剣をオルタは自身の剣で受け止め、逆にカウンターを叩き込もうとする。が、それも予測していたのかそのまま弾き、沖田は距離を取った。

 

 

 

「互角だな」

 

 

『まぁ、どちらも沖田総司だからね。若干オルタの方が身体能力とかはちょっと上って感じかな』

 

 

 

 そうダ・ヴィンチと会話しながら龍魂珠はお茶をすする。始まった沖田同士の戦いは、両者の実力が拮抗しているのか、かなり長い間接戦が続いていた。

 

 

 

「...」

 

 

 ナレ太郎も流石にバリエーションが減ってきたのか、実況する言葉も減ってきていた。

 

 

 

 そして、それからなんやかんやで沖田同士の戦いは続き...

 

 

 

気づけば、夕方を迎えていた。

 

 

 

 カー、カー、とカラスの鳴き声が聞こえる。あまりにも長い間戦っていた二人は、もはや息も絶え絶えである。

 

 

 

 すると、沖田オルタが剣をしまって沖田に提案をした。

 

 

 

「はぁ、はぁ...まて、わたしノーマル。流石にこれ以上は無駄だ」

 

 

「はぁ、そう、ですね。わたしもそう思っていましたよ、わたしオルタ...」

 

 

 両者は剣をしまい、息を整える。そして、オルタは沖田にこう提案した。

 

 

 

「...もう、じゃんけんできめない?」

 

 

「...そうしましょう!」

 

 

「待て待て待て待て!?」

 

 

 龍魂珠がストップをかける。龍魂珠は驚いた様子でツッコんだ。

 

 

「それでいいのか!?じゃんけんなんかで決めていいのか!?」

 

 

「えぇ!」

 

 

「えぇ!、じゃないわ!貴様それでいいのか!?貴重な出番こんなんで終わらせていいのか!?」

 

 

「いや、だってもう...馬鹿らしくなったんですよ。自分自身と争うって、不毛すぎません?」

 

 

「それは、そうかもしれんが...」

 

 

「じゃ、そういうことです。...いきますよ、わたしオルタ!じゃーんけーん...」

 

 

 

「「ポン!!」」

 

 

 

沖田同士のじゃんけん、結果は...

 

 

 

「あいこ、ですね」

 

 

「...」

 

 

「...もう一度です。じゃーんけーん...」

 

 

 

そして、何度かあいこが続き...

 

 

 

「「ポン!」」

 

 

「あぁ!またあいこですか!」

 

 

「またか!もう夜だぞ!?」

 

 

気づけば、日はおち、星の瞬く夜になっていた。

 

 

 

「次!次こそ終わらせます!」

 

 

「そう、次こそ必ず...!」

 

 

「...ホントかぁ?」

 

 

 怪訝そうな表情になる龍魂珠たちを後目に、沖田たちは今までにない勢いでその手をだした。

 

 

「じゃん!」

 

 

「けん!」

 

 

「「ポン!!!」」

 

 

 

そして、結果は――

 

 

 

「...勝った――」

 

 

「ま、負けました...」

 

 

 

沖田オルタの、グー勝ちであった。

 

 

 

 

 

 こうして、この勝負は決着がつき、龍魂珠とモモミーズの戦いが新たに始まろうと――

 

 

 

「...認めんぞ」

 

 

 

 

とは、いかないようであった。

 

 

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