仮面ライダーゲンムズ ~崩壊世界と神域のゲーマー~ 作:紙コップ113
このステージ、やけにオープンワールド気質になっているんですけど、実装当時は連動イベントとかがあったんですかね?
バイオチップを破壊したブローニャは昏睡状態となり、聖フレイヤが持つ技術では彼女を救うことができなかった。
そんなブローニャを助けるため、テレサは学園の地下にある中央教会堂に行き、最高峰のバイオテクノロジーを探し始める。
テレサのほかにキアナや芽衣、姫子も彼女の目を覚ますため、あらゆる手掛かりを求めていた。
そんな学園が一丸となる中、ある場所にキーボードをたたく音が響き渡る。
「ブハハハハハ!もう少しで、私は新たなる所業を成し遂げるゥ!」
カカリアにはああ言ったが、律者とはこんなに興味深い存在だったとはな。そしてその価値を理解し、形にしようとする私の才能も恐ろしい……………!
Enterキーを押し、空のガシャットにプログラムを保存する。
崩壊、天命、律者、何もかもが新しいこの世界で新たなゲームを開発できた事実に私は興奮を隠せない。
「完成した……………ハハァ……………!」
「神の才能に……………不可能はなぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!」
「黎斗!ちょっと手伝って!」
キアナが勢いよく私のオフィスに入ってきた。
「……何の用だ?」
私のクリエイティブな時間を邪魔しないでもらいたいな。まぁ、ちょうど完成したところだから今回は大目に見るとしよう。
「さっきテレサが地下に入っていくのを見たの。もしかしたら、ブローニャを助ける手掛かりがあるかもしれない!」
「それを探せと?すでに学園長が探しているのなら私が行く必要はないだろう。」
「でもアンタバグスターなんでしょ?テレサが見逃した場所を見つけられるって可能性もあるじゃないの?」
「私はガシャットの開発に忙しい。助けが欲しいなら他を渡れ。」
「信じられない!ブローニャが目を覚まさないってときにゲーム開発なんて!アンタそれでも天命の人間なの!?」
「それを言うなら、私の提案を断った学園長に言うんだな。」
少し前に、ブローニャの命をデータ化し、バグスターとして復活させることをテレサ学園長に提案したのだが、断られた。CRの連中に理解されなかった以上、それは想定内だが。
「分かった…そこまで動かないってことなら、私にも考えがある。」
キアナが金属バットを取り出した。
「ほう、ゲームで勝敗を決めるか。一応言っておくが、私は君に負ける道理はない。どうする?」
「違うよ。もっとシンプルで、時間のかからない方法がある。」
キアナは私のパソコンに向け、バットを振り下ろした。
「まさか……………ちょっと待ってくれ、やめてくれ!」
「じゃあ私に協力してくれる?」
「…考えたな、キアナァ!」
私のゲームを人質にするとは……………あのガシャットは破壊されると困るどころの話ではないので、ここはキアナに乗るとしようか。
聖フレイヤ学園地下 中央教会堂にて
「”バイオチップ・脳・埋め込み”に関する資料を探してちょうだい。」
『天命中央データベースより、713個の関連データが見つかりました』
『内712個が最高機密”シーリン計画”と関連するため、閲覧禁止となっております』
「またお祖父様が隠したのかしら?」
私たちが地下に着いたとき、テレサ学園長は天命のデータベースを漁っていた。
先ほど”シーリン計画”という音声が聞こえたが、それは何だ?
”シーリン”といえば、中東の女性につけられることの多い名前だ。そのシーリンというのはある現象を指しているのか、それとも関連する人物を指しているのか…
いや、それを探るのは後にしよう。今はブローニャの手掛かりが優先だ。
「それじゃあ閲覧できるのは?」
『2000年2月7日 シベリアバビロン実験室関連のデータです』
「2000年2月………クソッ、あの時のデータベース関連データをエクスポートしてちょうだい。」
『かしこまりました、テレサ様』
コンピュータの音声とともに、学園長がホログラムに包まれる。天命のデータベースにこんな機能が搭載されているとは……………
「あれ?スクリーンが消え始めた。」
「(急げキアナ、このままではアクセスできなくなる。)」
「わ、分かった!」
今の私はキアナの体内に潜伏している。私が付いていれば姫子少佐に目を付けられる可能性があるため、彼女一人で行動してもらっているのだ。
『バーチャル空間構築完了 時間:2000年2月7日午後3時 場所:シベリアバビロン実験室』
ホログラムがキアナを包む。
……………視界がクリアになったときには、周りが雪景色になっていた。
「ここは……どこ?」
私はキアナの体から分離し、先ほどの音声を思い出す。
「シベリアバビロン実験室と言っていたな。学園長が閲覧しようとしたデータじゃないのか?」
データと言ったら、文書や画像を連想していたのだが、まさかVRゲームのような立体映像だったとは。
とにかくここで立ち止まっていては目当てのデータも見当たらない。動いて探索するとしよう。
一通り周囲の探索を終えたが、まったく人気がない。ここはあくまでデータ空間なのでそれ自体には問題ないのだが、同じデータ内に入ったテレサ学園長の姿が見当たらないのだ。
「近くに塔があるけど…何なんだろう?」
「行ってみるとしよう。」
とりあえず今の目標が決まった。あの塔が”シーリン計画”に関連するのだろうか。
「しかし、この量の雪を見るのは久しぶりだなぁ。パパが失踪するまでは私たちも雪が積もる小さな村に住んでだっけ。」
「そういえば、君の家族についてはよく知らなかったな。どんな父親だったんだ?」
「私のパパは……………そうだね、いろいろいい加減なヤツだったかな。」
「女性にだらしなく、少し美女を見つけたら、子供でも人妻でも口説くようなクソ野郎だったよ。」
「あ、ああ…。」
ここまで女たらしな人間とは関りがなかったので少し唖然としてしまった。
「でも、雪が積もるときは一緒に雪合戦したなぁ。パパが力いっぱいに投げた雪玉が2mぐらいの岩に当たって、岩が砕けたことがあったなぁ。」
「そ、そうか…。」
キアナの戦闘力を考えれば、アレぐらいはカスラナ家では普通なのだろう。私は考えないことにした。
「待って、あの時私が避けられなかったら、すっごい危ないじゃん!あのアホパパ、何を考えてたの!」
「別に今の君を考えれば、仮に当たったとしても大事に至らないと思うが?」
「それに、自分の娘と遊んでくれるなんて、いい父親じゃないか。」
「まぁ、それはそうだけど。」
「でも、4年前のある日、パパは突然いなくなって、私はヨーロッパからアジアに行ったけど、まったく手掛かりがなくて。」
「父親を捜しにこの極東まで来たってことか。」
10代の子供が大陸を移りわたるとは、親子そろって凄まじいフィジカルだな。
しかし、なぜ父親は娘の前から去った?それなりの理由がありそうだが……………
「そういえば、黎斗の父親はどんな人だったの?」
「そうだな……………私に父は、クズともいえる存在だった。」
「私の才能を会社の商品としか見ず、私の作り上げた究極のゲームを乗っ取り、命の管理者、世界のルールと自称する血も涙もない男だったよ。」
「そんな……………」
キアナは委縮した目で私を見る。
「彼は、どうなったの?」
「ああ、私の手で葬ったさ。」
ゾンビクロニクルの最中、奴の変身したクロノスを、私のゴッドマキシマムゲーマーの宇宙を司る力で叩き潰した。ライダーゲージが0になった奴はそのまま消滅した。
「さて、お喋りはここまでにしよう。塔まで急ぐぞ。」
塔までの最中、特に崩壊獣やゾンビを見なかったのだが、とうとうエンカウントしてしまった。
「いっぱい歩いた先に敵だなんて!」
「グレード2、変身!」
”ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!”
”マイティジャンプ!マイティキック!マイティアクションX!”
ゲンムレベル2に変身し、キアナとともに敵を蹴散らしていった。
「ここはデータ空間なんでしょ?なんで敵が出てくるのよ!」
「ふむ、二人だけでは厳しいか?」
「……………そろそろアシストを呼ぶとしようか。」
「助っ人!?でも、ここからは無線も繋がらなかったよ?」
「違うんだよ。別に彼女たちの手を借りる気はないさ。」
私はつい先ほど完成させたガシャットを起動する。
”テンペストテイルズ!”
”ガシャット!”
ガシャットを挿したバグヴァイザーからウイルスを空中に散布する。
ウイルスは一か所に集まり、とある形に造られていく。
「この姿って……………人?」
「フフフフ……驚くのはまだ早い。」
人型になったウイルスの霧が晴れ、私たちが見覚えのある顔が出てきた。
「……………まさか!?」
「……………キアナさん?」
「ブハハハハハ!完璧に復元できたぞ!」
「命を再現し産み出す……………私こそが神だァ!」
「ここは……………どこですか?」
「そんな……………なんで……………」
「ウェンディ!?」
読んでいただきありがとうございました。
ウェンディ復活です。
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