仮面ライダーゲンムズ ~崩壊世界と神域のゲーマー~   作:紙コップ113

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投稿してない間にガヴが始まってしまった………

今回の黎斗は結構邪悪なので注意してください。


反逆の刃を天にかざす

『テレサさん。機甲部隊が空港の周囲を占拠した。いつでも攻撃を開始できるぞ。』

 

『いいところに来たわね!こっちも準備完了よ。』

『全部隊戦闘配置、全火力集中、天命本部第三空港を占拠するわよ!』

 

私は今、天命本部のネットワークに侵入し、ネゲントロピーと聖フレイヤの通信を傍受している。

本部の構造はすべて頭に入っている。キアナが拘束されている場所もね。

どうにか彼らと合流したいのだが、生憎私の手元にゲーマドライバーがない。待機場所で戦乙女や天命の機甲にエンカウントすれば勝ち目がない。

 

……おっと、いい案を思いついた。機甲をハッキングすればいいじゃないか。流石、私だ!

第三空港に配備されている機甲のシステムに侵入し、ハッキングを試みる。

コードネーム『ミスティルテイン』。二刀流での近接戦闘が得意なタイプだ。ゲンムほどではないが、ある程度の機動力も保証されている。ガシャットを奪還するまでの繋ぎとして十分だろう。

 

そう考えてるうちに、地上部隊のお出ました。ネゲントロピーの機甲に加え、姫子少佐もいる。

 

『地上部隊、速やかに空港司令塔を制圧し、テスラ博士と共にコントロールシステムをハックして空港の防御を解いてくれ。』

 

テスラ博士は、あの赤髪眼鏡の小娘のことか?

ハッ、正面突破は少々時間がかかるぞ?ここは神の才能を持つ私が手を貸してやろう。

 

私は機甲を司令塔内部へ飛ばす。ほかの機甲共は私を味方だと勘違いしている。まるでステルスアクションをプレイする気分だ。

 

 

 

 

 

司令塔内部、コントロール室に着いた私は、制御コンピュータにハッキングする。

 

その瞬間、室内に警報が鳴り響き、私に向け機甲の砲撃が飛ぶ。

どうやらハッキング対策ぐらいは施されているようだ。操っている機甲を動かし、砲撃を回避する。

それと共に、手元にある剣を敵対する機甲に突き刺す。動力部を破壊された機甲は光を放ち爆発するが、私はバックステップで回避する。

味方がやられたせいか、増援が次々と出てくるが関係ない。AIのクズみたいな砲撃では私に傷一つ付けられない。

今度は私と同じミスティルテインだ。だが有人と無人、結果などすぐに分かるさ。

敵機甲が剣を振り下ろすが、私は難なく回避する。

今度はスラスターを加速させて刺突してきた。私は高く飛翔し、剣を突き立て落下する。

機甲の胸部が貫かれ、爆発した。

 

「何!?天命の機甲が同士討ち?」

 

「ハッ、まともな思考回路すら組めないなんて。まぁいいわ、手間が省けた。」

 

「フォウ!」

 

私は機甲から脱出し、二人に軽い挨拶をする。

 

「黎斗!?」

 

「ハハッ、私が天命に囚われるとでも思ったかァ!」

 

「……いやまぁ、あまり心配してなかったのは事実だけど。」

「それより重要なのはキアナよ!あの子について、何か分かったことはある?」

 

「あぁ、彼女の居場所は割り出している。」

「君がテスラ博士だな?天命のレジスタンスとなる勇気を讃え、神の恵みを与えよう。」

 

「いちいち上から目線ね……。檀黎斗については事前に教えてもらってたけど、想像以上に濃い奴だわ。」

 

「慣れて頂戴。言って治るタイプではないわ。」

 

私はテスラの持つタブレットを摘み、キアナの現在地をマーキングした地図をアップロードする。

 

「ヘルヘイム実験室……オットーの奴、何をしようっての?」

 

「うーむ、確か『崩壊エネルギーの注入を続けろ』とか指示していたな。」

 

「……まさか、第二律者を呼び覚まそうとしてるの!?」

 

そうなるな。しかし、こんな場所で律者を覚醒させたら、本部への被害は尋常じゃないどころでは済まないと思うが。

 

「そういえば、ハイペリオンはどうした?本部へ侵入する際は使っていなかったようだが。」

 

「それは心配しなくていいわ。さっき着いたから。」

 

そうかと短く返し、ハイペリオンへワープする。

 

「……アンタ、学園長に何したの?カンカンに怒ってたわよ?」

 

「さぁ?彼女に恨まれるようなことはした覚えがない。」

 

 

 

 

 

ハイペリオンのブリッジに到着、ある男が私を出迎えた。

……ハイペリオンの艦長。私は彼をそれなりに気に入っててね。仕事を抜け出してまで私のゲームをプレイしに来るんだ。そのおかげで、姫子少佐やテレサ学園長に引き摺られるのを何回見たことか。

 

『やっぱり黎斗の心配はいらないって、AIちゃんは信じてたよ~。』

 

モニターに映るキャベツ頭はAI・ハイペリオン。名前の通りハイペリオンに搭載されているAIだ。

 

「艦長、ゲーマが君にバグヴァイザーを届けたはずだが、受け取ってくれたか?」

 

私がそう尋ねると、艦長は首を縦に振り、バグヴァイザーをこちらに手渡した。

 

「感謝しよう。」

 

『いきなり飛んできてびっくりしたよ。それに中にはウェンディちゃんが入ってたんだからさ~。』

 

何?持っていたガシャットはどうしたって?

 

「全部押収されたよ。勿論、このまま預けられるのは認めないが。」

「それよりもAI、少し前に私が預けていたガシャットを出してくれないか?」

 

『えっ、アレを使うの?すごく危険な代物だって言ってなかった?』

 

「今使わずにどこで使う。天命に絶縁状を叩きつけた以上、出し惜しみする必要はない。」

「それにまだ未完成だ。完成させるには、あるデータが必要だからね。」

 

AIのいるデータ空間に侵入し、ガシャットを受け取る。

 

『あ、それからこれも!ドライバーを奪われたんだったら必要でしょ?』

 

事前に造っておいた予備のゲーマドライバーも持ってきてくれた。

 

「ガシャットが手元にないが、一応持っておくか。」

 

必要なものを受け取った私は再び現実空間に戻った。

 

「これさえあれば、配備されている機甲をハッキング出来る。」

「そうすれば、君たちの戦力を増長でき、消耗を抑えられる。悪くない案だろう?」

 

艦長に説明を終えると、ガシャット奪還のために進軍するが、

 

「……黎斗。」

 

「どうした、学園長。」

「……………別にデータまで消えるわけじゃないからいいだろ?」

 

「言い訳ないじゃない!」

「キアナをあんなに苦しめて!殺そうとして!生き返るからって何でもしていいと思ってるの!?」

 

全く……彼女の甘さには困ったものだな。誰かを救えるほどの才能がないのに、非現実な理想論ばかりだ。

 

「なら君はあそこで律者が覚醒してもよかったというのか?」

「ウェンディを助けられなかった無能が、大口叩くのもほどほどにしてもらおうか。」

 

立ち塞がるテレサを押しのけ、艦を出た。

 

 

 

 

 

バグヴァイザーを持っている今、できることが増えた。

一つは攻撃ができること。普段は変身時に使うビームガンやチェーンソーは、当然生身でも使える。威力や精度は落ちるとはいえ、手ぶらよりかはマシということだ。

二つ目はバグスターウイルスの散布、収納。先ほどまでは、私が機甲一つに潜り込むことで操っていたが、複数の機甲にウイルスを感染させることで同時に操ることもできる。更には天命の人間をゲーム病にすることができ、一瞬で無力化することも可能だ。こんな風にな。

 

バグヴァイザーからウイルスを周囲に散布する。

触れた機甲は瞬時に機能停止する。

今回鹵獲出来たのは『自律フレーム』を十数機ほど。ミスティルテインでは対応出来ない中遠距離の攻撃に期待できそうだ。

 

おっと、次々と装甲が出てくる。勿論一つ残らず利用させてもらう。

次は同じく遠距離型の『イチイ弓』、そしてミスティルテインの上位機である『バルドル』も私のコントロール下に置くことが出来た。

これだけあれば、本部に配備されている戦乙女にも互角以上に戦えるだろう。

事前に侵入させていたウイルスから監視カメラの映像を確認する。

……成る程?ガシャットが入っている箱を数名の戦乙女が運び出す様子を目撃した。

私は機甲を発進させ、ガシャット奪還に向かった。

 

 

 

 

 

 

「大主教様から預かったコレって、一体何でしょうか?ゲームソフトのように見えますが。」

 

「うーん。あ、もしかしたら、最近極東支部で噂になってる変な人と関係あったりして。スーサナは何か知ってることはありますか?」

 

「ええと……確か『自称神のゲームクリエイター』でしたっけ?でも、どうして彼のゲームを私たちに預けたのでしょうか?」

 

「それは、オットーが私の才能を妬んでいるからじゃないのか?」

 

「あはは…それがもし本当なら、大主教様も可愛らしいところが……って、ええっ!?」

 

「ガシャットを回収させてもらう。」

 

金髪と銀髪の間抜けな戦乙女は既に、私のコントロール下にある機甲に包囲されている。

 

「やれ。」

 

私の合図とともに、自律フレームとイチイ弓の砲撃が戦乙女に向けて放たれる。

 

「「きゃあああっ!」」

 

彼女たちが持っていたボックスが地面に転がるのを確認し、中のガシャットを拾い上げる。

『ダドルクエスト』、『バンバンシューティング』、『テンペストテイルズ』の三つか。流石にまとめて運んではいなかったか。

 

「貴様ァ!それに触れるなァ!」

 

2人と同じ制服の戦乙女部隊が私に向かってきた。

バカも休み休み言え。ガシャットは私が作り上げた私だけのゲームだ。

予備のゲーマドライバーを装着する。

 

“バンバンシューティング!”

 

「変身」

 

”ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!”

“ババンバン!ババンバン!バンバンシューティング!”

 

仮面ライダースナイプ シューティングゲーマーレベル2。本来ならゲンムに変身したかったのだか、生憎プロトマイティアクションXがない。とはいえ、スナイプも私が開発したライダーだ。花家先生ほどではないが、ある程度は扱えるので問題ない。

 

“ガシャコンマグナム!”

 

ガシャコンマグナムを装備し、数発の牽制射撃。

予想通り回避される。本部に配属されている以上、聖フレイヤと連中のようにはいかないか。

なら今度は機甲で攻めるとしよう。バルドルとミスティルテインを突撃させる。

 

「何!?機甲が攻撃してきただと?」

 

「ハッキングされたのか?迎撃するぞ!」

 

鎌やランスを持った戦乙女が機甲の斬撃を防ぐ。

 

“ズ・キューン!”

 

だが私はそれを逃さない。ライフルモードに切り替えたガシャコンマグナムで狙撃する。無防備になった戦乙女へ機甲の剣が無慈悲にも切り裂かれていく。

 

狙撃の隙を狙う不埒な輩への牽制も忘れない。空いた左手にバクヴァイザーを装備し、ライフルを持つ戦乙女に向かってビームガンを連射する。着弾した際の砂埃で煙幕の効果も期待できる。

 

得られたわずかな隙に機甲へ指令を出す。自律フレームの砲撃で後衛を壊滅させる。

 

どうやら前衛に生き残りがいるようだ。

ガシャコンマグナムにバンバンシューティングガシャットを装填し、キメワザの構えを取る。

 

“バンバンクリティカルフィニッシュ!”

 

ミスティルテインを巻き添えに、残りも全て吹き飛ばした。

さて、彼女たちをどうしようか。バグスターウイルスに感染させて消滅されるのもいいが…………!?

 

ほとんどの機甲が一瞬で破壊されただと!?

 

黒い装甲と青い腕甲を纏った戦乙女………間違いない。

フカだ。




読んでいただきありがとうございました。

テレサとの会話シーン、セシリアの件を出そうかと思いましたが、オーバーキルになりかねないので没にしました。

もしよければ感想と評価もよろしくお願いします。今後の創作の励みになります。

再序盤のリメイク、欲しい?

  • フッ、いいだろう。
  • 興味ないな。
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