仮面ライダーゲンムズ ~崩壊世界と神域のゲーマー~   作:紙コップ113

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ヴィタさんの無法っぷりに笑いが止まりませんわ。
何かスタレの話と本編が絡むみたいですが、実際どうなるんですかね?(スタレ未プレイ)


デンジャラスな協力プレイ

大胆なイメチェンをしたものだなキアナ。

冗談はさておき、用事を済ませてハイペリオンに戻った時には既に律者が完全に覚醒していた。

あの時に目撃した白い髪の女がキアナだとすれば、よく脱出できたなと評価してやろうと思っていた。まぁ、考えてみれば彼女に脱出できるような知恵も力もないので、律者の意識がそうしたのだろう。

 

『キアナの体内から高濃度の崩壊エネルギーが検出された。』

『値は……4458HW*1だ。はぁ、機械の故障であってほしいね。』

 

ネゲントロピー幹部の一人、アインシュタインがそう呟く。

 

「君たちが派遣した機甲部隊は壊滅。いくら律者相手だとはいえ、もう少し持たせてほしいものだ。」

 

『戦術機甲のクレームは控えてくれ、檀黎斗。限られた予算の中で、テスラ博士が懸命に開発してるんだ。』

 

「予算など言い訳にならないな。実際、律者相手に手も足も出ないじゃないか。」

 

『デザイアジェムを動力源にしたデウスを破壊した君が言うと、あまり反論は出来ないな。』

 

アインシュタイン博士との雑談はここまでにしよう。テレサも駆けつけたからな。

 

「芽衣!ウェンディ!大丈夫なの!?」

 

「学園長!?」

 

「間に合ってよかったわ。でもキアナが……。」

 

律者が召喚した崩壊獣は、機甲部隊が壊滅したおかげで減るどころかどんどん増えていく。

 

「テレサ、君は崩壊獣の相手をしろ。君に律者は荷が重い。」

 

「フン……あたくしを無能扱いして、のけ者にする気かしら?悪いけど、そんなことで折れるあたくしじゃないわ。」

 

「ほう?セシリアが死ぬ要因となった第二律者だぞ?」

 

「あなた……どこでそれを!?」

 

「余計な詮索は、しない方がいい。」

 

「…………分かってるわ。確かにあの時はセシリアを守れなかった。あなたの言い分も否定しない。」

「だからこそ、彼女に大切な人を奪われるわけにはいかないの!」

「あなたがキアナにしたことを許さない。でも、あたくしがあなたをどう扱おうと、気にしないでしょう?」

 

「許しを乞う気などないさ。だか、あなたにしては賢明な判断だ、学園長。」

 

「別にテレサでいいわ。今のあたくしは、天命に背いた反逆者よ。あなたと同じようにね。」

 

「同じ穴の狢、というわけか。」

 

姿は幼くとも、40年以上生きた淑女は強いな。正直彼女の心は簡単に壊れるものだと思っていたが、まぁいい。

 

私はバクスターバックルを装着する。

続いて、バックルにガシャコンバグヴァイザーを合体させる。

 

”ガッチョーン!”

 

「ゲーマドライバーじゃない?」

 

「今から使うガシャットは少々特殊でね。普通のドライバーでは扱えないのさ。」

 

”デンジャラスゾンビ!”

 

ガシャットを起動と同時に、デンジャラスゾンビのゲームエリアが展開される。

エリア内にはゾンビを模したバグスターウイルスが出現し、崩壊獣に襲い掛かる。

 

「変身」

 

ガシャットを持つ手を裏返し、スロットにガシャットを装填する。

そして、バグルアップトリガーを押す。

 

”バグルアップ!”

”デンジャー!デンジャー!ジェノサイド!デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビ!Woooo!”

 

ハイフラッシュモニターから立体化したパネルを突き破り、私は新たなるゲンムへと変身した。

 

「白い……ゲンム?」

 

ほう?少しは楽しめそうだな。

 

私の各部からは蒸気が溢れ、それを見たものは一種の幻影に襲われた。

 

「私は、仮面ライダーゲンム……レベルX(テン)。」

 

レベル3から一気に上がったか。お前の足掻きを楽しむのもまた一興。

ベラ、踊り方を教えておやり!

 

律者に応えるかの如く、ベナレスは飛翔し、私に雷と炎が混ざったブレスを浴びせた。

 

「黎斗!キャァッ!?」

 

ブレスの威力は凄まじく、余波でテレサと芽衣、ウェンディは吹き飛ばされた。

 

下らんな。もう終わりか。

 

「フフフフフ……ブハハハハハハ!」

 

何っ!?

 

私は紫のオーラを纏いながら起き上がる。

 

「お前の眷属も大したことないな。私にダメージ一つ与えられんとは。」

 

私はベナレスに挑発し、接近戦を申し出る。

同時に、倒れているウェンディに近寄り、ギリギリチャンバラを強奪した。

 

「ちょっ……黎斗さん!?私の武器を使うんですか!?」

 

「これはもともと私が開発したガシャットだ。所有権は私にある。」

 

「うっ……」

 

ガシャットを起動し、ガシャコンスパローを召喚する。

手始めに、ベナレスの頭部に数発の矢を当てた。

それに怒ったのか、ベナレスは咆哮し、私に突進してきた。

スパローを鎌モードにし、突進を斬撃で迎撃する。

 

ベナレスの頭と鎌がぶつかり合う。

当然と言えば当然だが、体格差と質量差で向こうの力が強い。力負けて吹き飛ばされた。

倒れる私に追撃で前脚で叩きつけられる。

 

調子に乗るなよ。私はバグルドライバーの二つのボタンを押し、Aボタンをもう一度押す。

 

”クリティカルエンド!”

 

ベナレスの前脚を振り払い、カウンター気味に頭部へサマーソルトキックを食らわす。

流石に効いたか、ベナレスの頭は大きく打ち上げられ、体制を崩した。

 

その隙を逃さず、次はガシャコンスパローにガシャットを装填。

 

”キメワザ!”

”ギリギリクリティカルフィニッシュ!”

 

キメワザの斬撃で、胸部を大きく切り裂く。

ベナレスは巨体を吹き飛ばされ、足場から崩れ落ちた。

 

「ブハハハハハ!私こそが、神だァァァァァァハハハハ!」

 

「すごい……審判型を撃退するなんて……!」

 

テレサが称賛するのはいいが、惜しくも奴を仕留めきれなかったことだ。まぁ、この戦いには介入しないだろうし、良しとしようか。

 

「次はお前だ、律者ァ!」

 

「バカ!そんな無計画に突っ込んだら……!」

 

律者に標的を変え、斬りかかろうとするが、唐突に私の体が引っ張られた。

いや、これは空間ごと寄せられてか……!?

私が奴の権能を考察する暇も与えられず、背後の矛を帯状に変形し、私の胸部を突き刺して地面に叩きつける。

 

仮面ライダーの装甲は絶対に破壊されることはなく、ライダーゲージが尽きてゲームオーバーにならない限りは戦闘に支障は出ない。

弓モードに変形、律者に攻撃を加えようとするが、それも紫の立方体にすべて防がれてしまった。

 

「黎斗、あなたちょっとダメージ受けすぎよ!大丈夫なの!?」

 

「フハハハハハ……どうした律者ァ……私を消滅させることも出来ないのかァ?」

 

どういう意味だ……不死身だというのか?

 

「ああそうだが?」

 

……!?

 

ようやく気付いたか。

ゾンビゲーマーレベルX(テン)の最大の特徴……それは不死身の肉体

ライダーゲージが0になった瞬間の一時的な無敵時間を再現、そして維持することにより、いくらダメージを受けようが、ゲームオーバーにならない。

その証拠として、胸部のライダーゲージは常に0。どんな攻撃でも変動することはないのさ。

 

「そう、今の私は…………不滅だァァァァァァハハハハ!!!

 

「もう無茶苦茶よ……」

 

さて、仕切り直しと行こうか。手持ちのガシャットを起動させ、ゲームエリアにエナジーアイテムは配置させる。

その中の『回復』をウェンディに投げ与えた。

 

「君たちも加勢しろ。いくら不死身の私でも、奴に攻撃を通すには一苦労のようだ。」

 

「いや……私今武器がないんですけど。」

 

「だったらこれを使え。最新型だ。」

 

”ガシャコンチャクラム!”

 

テンペストテイルズに紐付けされた最新のガシャコンウェポン、ガシャコンチャクラムだ。

リング型の形状をしており、振り回して衝撃波を飛ばしたり、分割して双剣として近接戦闘にも対応できる。

ガシャコンスパローを愛用していた彼女になら、特に問題なく使えるだろう。

 

「準備は出来たわね?絶対にキアナを取り戻すわよ!」

 

「「はい!」」

 

私としても、完全体になるためにキアナから律者の力を分離させる必要がある。協力プレイを拒む理由はない。

 

不死身のゾンビに、非力な虫けらが3匹増えたか。

いいだろう。虫けらがもがく姿を、私に見せてもらおうか!

 

「コンティニューしてでも、クリアする!」

*1
崩壊エネルギー量を数値化したもの。




読んでいただきありがとうございました。
とりあえずエグゼイド31話の流れを踏襲して、一旦味方陣営の亀裂を無理やり解消しました。
芽衣先輩が空気だったのは気にしちゃ駄目です。
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