仮面ライダーゲンムズ ~崩壊世界と神域のゲーマー~ 作:紙コップ113
視点は黎斗と姫子の半々ぐらいだと思います。
ハイペリオン、下層部通路。
人々がそこを通り過ぎる中、私たちは治療室の外にいた。
崩壊獣との戦闘で負傷した者、新たにゲーム病を発症した者。隣の姫子少佐を治療する余裕は全くなかった。
……私は少佐に神殺しの槍を渡す。
「君はもう限界だろう。これを使え。律者は私がどうにかするさ。」
「…………。」
返って来たのは沈黙。かつて私がバグスターによる人間の蘇生方法を話した時と同じだ。
「少なくとも君がそれを使い、戦乙女のの力を失ったとしても、誰も君のことを責めないだろう。」
「フッ、いるわよ。私が責めるわ。」
「ゲームマスターの私に許可なく、勝手に死ぬことは認めないぞ。」
「心配してくれてるの?大丈夫よ、私、ここで死ぬつもりはないから。」
「……信用ならんな。」
私がそう返せば、また沈黙が1分ほど続いた。
「……この数か月、アンタが来てからいろいろ変わっちゃったわね。まさか、こんな大ごとになるなんて。」
「心外だな。何もかも、オットーが仕込んだことだろう。」
「別に全部が全部、アンタを悪く言ってるわけじゃないわ。」
「少なくとも、ウェンディを助けられたのはアンタがいたからよ。まぁ、バグスターウイルスがばら撒けれた時点でプラマイゼロみたいなところはあるけど。」
「その点に関してはどうにかするさ。私の管轄外にあるバグスターはすべて削除する。」
「頼もしいわね。アンタ顔は無駄に良いんだから、その性格さえなければデートにでも誘ったのに。」
「興味ないな。酔いつぶれた君を介抱する気はない。」
「君こそ酒癖の悪さを直せば、今日まで恋愛に困らなかっただろう。」
「全く想像できないわね。この10年、戦乙女としてがむしゃらに生きて、ようやく馴染んだ趣味を今更辞められると思う?」
「だったら私のゲームを趣味にすればいい。少なくとも飲酒よりかは健全だ。」
「健康を損なわずに、夢と冒険を与える最高のエンターテイメントだからね。」
「ゲームねぇ……キアナたちはアンタのゲームをホント楽しそうに遊んでたわよね……。」
「考えてみれば、ただ崩壊を倒すだけじゃなくて、人々を笑顔にするようなやり方もあったのかしら?別に戦乙女になったことを後悔してるわけじゃないけど。」
「何を今更。ゲームとは人類が生存のために生み出した叡智そのものだ。」
「現実では得られないスリルと感動を味わい、プレイヤーに生きる力を与える。それはまさに、命を支える力ともいえる。」
「命を支える、ねぇ。まさかゲームから命の概念を考えられるなんて。」
「とある小児科医が言ってたよ、笑顔こそが健康の証だと。つまり、人々に笑顔を与えるゲームは、
「……ぶっ飛んだことにしか聞こえないけど、アンタなりに命について考えていたのね。」
「だったら一つお願いしてもいいかしら?」
「この期に及んで何だ?君との恋愛は受け付けないぞ。」
「いやそうじゃなくて、ゲームについてよ……。」
少佐は少し咳払いをし、私に対する願いを言った。
「アンタはおそらく、キアナやブローニャ、芽衣たちとこれからも行動するつもりなのよね?」
「当然だ。天命に報復するためにも、ネゲントロピーにいた方が都合がいいからな。」
「それはよかった。あの子たちは、私が想像する以上の苦難や挫折を経験して、希望を見失うと思うの。」
「だから、そんなときに笑顔でいられるようなゲームをあの子たちに作ってほしいの。頼めるかしら?」
「フッ……何を言うかと思えば、私はこれまでに彼女たちを魅了するゲームを作ってきたつもりだ。当然、これからも。」
「フフフフッ……ありがとう、黎斗。」
「だが私からも条件がある。君も私のゲームをプレイしろ。」
「え?い、いや、私はゲームにそこまで詳しくないわよ?」
「そんなことは関係ない。君が私に要求するなら、私の要求を断る資格がないことぐらい分かるだろう。」
「はぁ……。はいはい、分かったわ。だけど、少し落ち着いてからね。」
敵襲の警報が鳴り響いた。乗組員で騒がしかった通路も、一段と混乱した状況に陥った。
「君はそこで大人しくしていろ。私はブリッジに行く。」
状況を見るために私はブリッジへワープした。
「正体不明のエネルギー反応が時速420キロで後方から迫ってきています!」
「1000メートル、800メートル、500メートル……目標がモニターに表示されました!」
モニターに映るのは、白い甲殻と青い翼で飛行するドラゴン……ベナレスだ。
「側部レールガンで迎撃!艦に近づかせるな!」
艦長が迎撃の指示をするも、ベナレスには当たらない。翼でバリアが削り取られ、砲台を前脚でもぎ取られた。更には砲台をブリッジに投げつけて来たじゃないか。
「変身!」
”バグルアップ! デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビ!Wooo!”
咄嗟にゲンムに変身してキメワザを放つ。
”クリティカルエンド!”
レベルXに到達したゲンムのキメワザだ。この程度の砲台は打ち砕ける。私は跳躍と同時にキックを放った。
……しかし、ヒットしたのは砲台ではなくベナレスだった。そのまま私は強化ガラスの穴を通り抜けて甲板へ飛び出す。
「どういう意味だ少佐ァ……私は艦内に居ろと言った言ったはずだが?」
「それは悪かったわね、どうにも律者の野郎をぶん殴らなきゃと体がうずいてしまってつい飛び出しちゃった!」
「ああそうか!せいぜいゲームオーバーにならないよう気を付けるんだな!」
少佐も来ると薄々察してはいたので、私は少々声を荒げて忠告した。
とにかく今はベナレス討伐が優先だ。レベルXの前哨戦には丁度いい相手だろう。
「ゲンムXの力、思い知れェ!ハァッ!」
私はベナレスの頭部にアッパーカットをお見舞いする。サイズ差を諸共せず、その巨体は大きく仰け反った。
いいぞ……スペックは以前より格段に増している。少佐のバカげた攻撃力を合わせば、こんなデカブツなど一瞬で灰にできるだろう。
「私に続け、少佐ァ!」 「OK!」
仰け反ったベナレスを少佐が大剣で地面に叩きつける。そしてとどめの一撃と言わんばかりに剣を高く掲げ、振り下ろすが……
「……!?待て、少佐!罠だ!」
「なっ!?」
振り下ろした先の空間に亀裂が発生し、漏れ出る光に少佐は包まれた。
反射的に目を閉じ、次に見開いたときには隣にいた黎斗はおらず、空は紫に染まっていた。
ここは……テスラ博士が言っていた虚数空間か……。
私が立っている場所も、ハイペリオンと瓜二つ。まさに世界をそのまま裏返したような光景だ。
「フフフフフフ……。」
カツン、カツン、と、硬い足音を立てて空を下る律者が背後にいた。
その顔、その声は私の生徒であるキアナ・カスラナそのものだ。しかし、服装も表情も私がよく知っている天真爛漫な彼女ではないのが本能から伝わる。
「逃げられると……思った?」
……成る程、これは誘い込まれたか。
律者の眷属であるベナレスを使って私を出撃させ、隙を伺ってこの虚数空間に誘い込んだ。
不死身の体でゴリ押しの戦法を取れる黎斗とは違い、私はただの人間。つまり、確実に始末できる方を優先した、という訳か。
「フッ、待ってたわよ。」
私は真っ直ぐ律者を睨み付け、手に握る大剣を構える。
以前とは違い、黎斗によるサポートは一切ない。律者による多彩すぎる攻撃を一つでも見逃せば、確実な死に繋がる。
「死を迎える準備は整った?」
律者は右手を伸ばした直後、私を空間ごと手前に寄せる。
「グッ……!?」
「力の限り、抗うがいい……。」
今度は私を後方に吹き飛ばし、ブロック状に生成された結晶体に叩きつける。
それに続いて生成した結晶体で私を覆い、律者はパチン!と指を鳴らす。
結晶体が二つ、四つに割れ、ぐるんと回して私をズタズタに磨り潰していく。
律者は召喚した四本の矛を帯状に変化させ、結晶体を切り裂く。
残った二つの帯を上から叩きつけ、結晶体は砕かれた。
「少佐が消えただと……!?」
不死身の私より先に、人間である少佐を狙うことは容易に想像できたはずだ。
それに気づかず、律者の罠に嵌められた自分に苛立ちを隠せないでいる。
ベナレスの叩きつけをパンチで弾き飛ばし、ひっくり返った胸部に馬乗りで何度も殴りつける。
だがベナレスもすぐに振りほどき立ち上がる。全体の崩壊エネルギーを変化させ、青い部分は白く染まる。
吐くブレスは白雪の如く低温になり、私が回避した甲板は凍結した。
「ドラゴン狩りにはこのガシャットがふさわしいだろう……!」
”ドラゴナイトハンターZ!” ”ガシャット!”
黄金の龍を模したガシャットをガシャコンスパローに装填。
”キメワザ!”
”ドラゴナイトクリティカルフィニッシュ!”
「消え失せろォォォ!」
ガシャコンスパローから放たれた矢は巨大なドラゴンへと形を変え、ベナレスに突撃した。
「この程度か……フン。」
そんな訳……ないでしょ……!
機能している補助ユニットを合体させ、律者に投げつける。
「……!?」
律者の反応は遅れ、直撃コースだったが、反射的に出したポータルが外装を吸収し、後方に逃がされた。
「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……。」
息を吸う度に、足を一歩踏み出すごとに全身へ激痛が走る。
折角手に入れた空白の鍵もいくつかの機能が停止、外装もボロボロになってしまった。
血管には致死量の崩壊エネルギーが蓄積され、プレイグジェムの負荷も合わさって私の体を蝕んでいる。
「アンタの……攻撃は……終わり……?」
自分の命が終わりかけていることなんて百も承知よ。
私があの律者に立ち向かうのは、崩壊から人類を守るだけじゃない……。
「それなら……私の番ね……文句ある?」
「フハハハハハハハハハ!」
「…………死ね。」
律者は笑い飛ばした後、再び冷ややかな表情に戻る。
「死ね」という言葉に合わせ、私の周囲に無数のポータルが開かれ、何本も矛が射出される。
――――キアナ……アンタが目を覚ました時、すべてが変わっている……
大剣を後ろに構え、回収した補助ユニットを分割、合体させる。
――――世界はもう美しくない……平凡な日常も、もうない……
それは数メートルにも及ぶ剣へと変化し、横に薙ぎ払う。射出された矛は爆炎の中に消え去った。
――――でも諦めないで……何があっても諦めないで……!
「調子に……乗るな!」
結晶の柱で押しつぶし、凝縮した崩壊エネルギーを弓矢の如く引っ張り、放つ。
結晶を貫通し、ハイペリオンの虚像に押し込まれるが、そんなことで私は止まらない。
「グゥッ!?」
「アァァァッ!」
爆風で一瞬怯んだ隙に跳躍し、突撃する。律者が伸ばした帯を両断し、スピードは一切緩めない。
その瞬間にも、私の頬や腕が切り裂かれ、崩壊エネルギーで赤く染まった血が噴き出る。
私の命が、まさに薪の如く燃やされているのを感じる……。だけど、それで止まるようなら最初から戦乙女になっていない!
帯をすべて両断し、その反動で再び跳躍する。
「ウァァァァァァッ!」
苛立ちが混じった叫びを上げた律者は紫の崩壊エネルギーで螺旋形の杭を生成するが、私はそれを真正面で受け止める。
杭のエネルギーと大剣のエネルギーが衝突し、臨界点に達すると、私の視界が一瞬白く染まった。
「少佐!」 「少佐。」 「少佐。」 「少佐。」
これは……走馬灯だろうか?学園長、芽衣、ブローニャ、フカと、私を呼ぶ声が聞こえる……。
……最後には、対になっている白い三つ編みをした少女が振り返り、平穏もクソもないこの世界で生まれたと思えない笑顔を見せつける。
「姫子!」
「私は最強の戦乙女になるの!」
「……!?」
その瞬間、失いかけた意識を取り戻し、私はこのボロボロになった体で叫ぶ。
「ガァァァァァァァァ!!!!」
私の命なんかくれてやる。ただ、あの子を取り戻せるまで戦えたらいい!
背の装甲が割れ、翼の如くプレイグジェムのエネルギーが燃え立つ。
「人類……!」
――――キアナ、顔を上げなさい!
――――アンタは前に進むのよ!
――――この不完全な物語を、アンタの望む姿に変えなさい!
私はすべてを賭けて剣を振り下ろし、最後の授業に幕を下ろした。
――――いきなさい……キアナ
……バグルドライバーのボタンを押し、キメワザの構えを取る。
”クリティカルエンド!”
右足に充填したエネルギーをベナレスに叩きこみ、胸の甲殻を砕く。
ベナレスは悲鳴のような咆哮を上げ、ハイペリオンから墜落した。
「ハァ……ハァ……少佐は何処だァ……!」
”ガシャット!”
ガシャコンスパローにガシャットを装填。
あの時、少佐は空間の亀裂に剣を振り下ろして消えた。私の考えが正しければ、そこに攻撃を加えれば、律者のゲームエリアに侵入できるはずだ。
”ギリギリクリティカルフィニッシュ!”
鎌モードで虚空を切り裂くも、手ごたえが全くない。
「どこだ律者ァ……姿を現せェ!」
ギリギリチャンバラガシャットを抜き、別のガシャットに差し替えて再びキメワザを放つ。
”ドレミファクリティカルフィニッシュ!”
音符のエネルギーを纏った斬撃でも亀裂に引っかからない。
『何をやっている黎斗!気でも狂ったのか!?』
「この私に命令するな!」
私に指図するアインシュタインの言葉は、私をさらに苛立たせる。
「ファァァッ!ガァァァッ!律者と少佐は何処に消えたァ!」
”ガシャット!”
「私を、焦らすなァッ!」
”タドルクリティカルフィニッシュ!”
私はガシャコンスパローでハイペリオンの甲板ごと破壊する。
『いい加減にしろ!僕たちからは、虚数空間に入ることもできない!彼女のことは諦めるんだ!』
「黙れクズがァ!」
私は我を忘れ、ガシャコンスパローを我武者羅に振り回す。
その時、振り回していた左腕が何かに引っかかった。
「これは……!?」
ガシャコンスパローの刃先が空中で止まっていた。まさか成功したのか!?
バグルドライバーのボタンを再び押してキメワザを放つ。
”クリティカルエンド!”
私のキックは空間の亀裂を突き破り、そのまま虚数空間に突入した。
虚数空間に入った瞬間、私は煙と灼けた匂いに包まれた。
煙を払いつつ、前に進む。
「……!?」
煙が晴れた先には、律者に覆いかぶさるように立っている少佐がいた。
一種の美しさがあった装甲は機能が停止しており、少佐も灰になったかのように生気のない表情をしていた。
……仕留めそこなったか。なら私が直々にとどめを刺し、少佐を担いで脱出するまでだ。彼女の体など私の才能でどうとでもなる!
私は彼女たちの下へ全力疾走した。
「これで……授業は……お終いよ……。」
少佐を支えていた大剣が砕け、律者に倒れかかる。
授業だと……!?少佐は人類の敵である律者に自分の命を捨ててまで教師であろうとしたのか……!?
ふざけるな……!ゲームマスターの私に許可なく、勝手に死ぬことなど……!
認めない、認めないぞ!お前には私のゲームのプレイヤーになれと言ったはずだ……!
ゲームマスターの命令に背くことなど、あってはならない……!
……律者は倒れかかる少佐を衝撃波で跳ね飛ばす。
次の瞬間、律者は何かに気付いたかのような表情をして硬直する。
「アレは……まさか……!?」
律者のうなじには、青い液体で満たされたシリンダーが刺さっていた。
……アレは私が彼女に渡していた神殺しの槍。律者の体内に流し込み、キアナの意識を取り戻そうとしていたのか!?
無量塔姫子ォ……!どれだけ私の命令に背けば気が済むのだ!私はお前の体を治療する為に渡したんだぞ!神の施しを捨てる気か、このクズがァ!
たとえ肉体が死を迎えようとしても、バグスターとして地獄から引きずり出してやる。そして、私のゲームを心から愛するようにプログラムしてやろう!お前の人生は私の手の上で転がされるべきだァッ!
「無量塔……姫子ォォォォ!」
私は姫子の体をキャッチしようと手を伸ばす。
「ウワァァァァァァァァァ!」
だが、律者の体内から逃げ出した大量の崩壊エネルギーがそれを阻んだ。
「グアァァァァァァァ!」
私は崩壊エネルギーの流れに呑み込まれ、虚数空間から追放された。
私が虚数空間からハイペリオンに墜落した先には、テレサが待ち受けていた。
「黎斗!」
「少佐は……姫子はどうなったの!?」
「…………。」
私は言葉を出せずにいた。変身を解除できる気力も起きない。
「黎斗!ねぇ!どうなったの!?答えなさい!」
「ゲームマスターの私に許可なく……勝手に死ぬことは……認めない……。」
「そんな……………嘘よ…………だって……キャッ!」
私はテレサの顔面を殴り、立ち会がる。
……私はこの世界に敗北したのだ。神の才能を持っていながら、たった一人の命を死に追いやった。
「グゥッ…………ガァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」
それだけでも、私が私らしくない叫びを上げるのには十分な理由だった。
第二律者に覚醒したK-423は行方をくらまし、テレサたちハイペリオンの連中も包囲網から逃げ去った。おまけに、無量塔姫子が強奪した神殺し装甲原型機も行方が分からないままだ。
第二律者は僕が開発した神殺しの槍のおかげで一時的な眠りについたが、彼女の覚醒によって引き起こされた崩壊は続いたままだ。
更には第二律者が散布した変異型バグスターウイルスは世界中にパンデミックを引き起こしており、感染者は勿論のこと、消滅者も増加傾向にある。
ゲーム病に感染した人間を治療するには仮面ライダーの力が必要だ。現に、元第四律者のウェンディが変身した新たなる仮面ライダーの情報で確認してある。
幸いにも、僕の手元にはゲーマドライバー、プロトマイティアクションXガシャット、爆走バイクガシャット、ガシャコンバグヴァイザーⅡがある。これの解析を進めれば、戦乙女に対バグスター用の装備を支給できるはずだ。
しかし、解析している間にも消滅者は増えつつある。戦乙女にゲーマドライバーを使わせてみても、爆走バイクは無反応、プロトマイティアクションXに至ってはゲーム病を発症した。どうやら、ゲーマドライバーは使用者に条件が必要らしい。
でも心配いらない。天命にも、あの世界から、バグヴァイザーⅡと共に流れ着いたもう一人の仮面ライダーがいる。しばらくは彼にゲーム病のオペを任せるとしようか。
とはいえ、今の彼は休眠状態だ。彼には申し訳ないが、檀黎斗と手を組まれては少々厄介なことになるからね。だから、僕の計画がひと段落するまで眠ってもらったという訳だ。
檀黎斗…いや檀黎斗Ⅲはもはや天命の敵だ。それなら、彼は天命に留まってくれる理由になるだろう。
では、この記録を書き終えた後に彼を起こすとしよう。
黎斗が少々不憫なところはあるが、レースゲームはライバルがいてこそ成立するものだろう?
読んでいただきありがとうございました。
長かった……文字数は今までで最長です。
最後の授業のシーンは、虚数空間に黎斗が乱入するところ以外は原作とほぼ同じなので、分からないところがあれば、Youtubeの公式チャンネルで公式アニメを見て補完することをお勧めします。
次回は少し幕間を1~2話ほど投稿してから本編に戻ります。
久々ですが、感想と評価、お気に入り登録もよろしくお願いします。今後の創作の励みになります。