仮面ライダーゲンムズ ~崩壊世界と神域のゲーマー~ 作:紙コップ113
今回更新されたストーリーで掘り起こされたヘリアの過去で思ったけど、黎斗とヘリア滅茶苦茶相性悪いかもしれん。
元々の才能は勿論、それに匹敵する人物との出会いでさらに伸びる黎斗を見たらヘリアは絶対歪む。
「さぁて、ノリノリで行っちゃうぜ~?」
早速バグスターにジャンプ、踏みつけ攻撃をお見舞いした。
バグスターはバランスを崩し、踏みつけの反動を利用してエナジーアイテムを取得。
”マッスル化!”
パワーを向上させ、両手にあるタイヤで叩きつける!一発、二発!
バグスターも反撃として巨大な前足を叩きつけるが、そこはバックステップで回避する。
今度は全身を回転させ、ベーゴマのような連続攻撃を仕掛ける。バグスターの体表をガリガリと削り、大ダメージを与えた。
……あ、ヤバい。これ自分で止まれないんだった。
「ちょっと誰かー!止めてくれ―!誰か助けてくれー!」
助けを求めてたら、金髪戦乙女が止めてくれた。華奢な体をしておきながら、とんでもないパワーだな。
「貴利矢さん、被害が広がる前に対処しましょう!レベルアップを!」
「え?レベルアップ!?」
「あーそれがねぇ。乗り手がいないと馬力出ねぇんだよなぁ……。」
「馬力?」
レーザーのレベル2は、相棒がいないとフルスペックが出せない。一応自力で動けないことはないが、スピードを出しすぎるとバランスが取れなくなる。だからこそ、ニッシーを治療する時に永夢を頼ったんだがな。
「なぁ、アンタ。時間稼ぐから、バイクに乗れる助っ人連れてきてもらってもいいか?」
「バイクですか?日常的に乗る習慣はありませんが、運転方法なら私も心得ていますよ。」
「うおっ、マジ!?」
コイツはありがてぇ。だったら遠慮なく本気出せるぜ。
全身をグルンと一回転させて、
「二速!」 ドライバーのレバーを引く!
”ガッチャーン! レベルアップ!”
”爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!”
レベル1のアーマーが弾け飛び、二つのタイヤが前後に装着。
仮面ライダーレーザー バイクゲーマーレベル2の登場だ。
「さぁ、乗ってくれ!」
「…………。」
「ん?おーい、大丈夫かー?」
「……はっ!?すみません、余りの光景に困惑してしまいました。」
まぁ無理もないか。何せ、レーザーレベル2は他の仮面ライダーと違って人型ではなく、バイクそのものだ。ゆるキャラからバイクに変形するなんて、冷静に考えたらイカれてるもんな。
紆余曲折あれど、とりあえず自分に乗ってくれた。
「んじゃ、最初から飛ばすぜ。振り落とされないようにしっかり掴まってろよ?」
フルスピードでバグスターに突撃。
バグスターの叩きつけ攻撃をジャンプで躱し、前脚に乗り移る。そのまま背の上でドリフト攻撃を行い、ガリガリとダメージを与える。
流石に効いたのか、バグスターが暴れ始めた頃合いでいったん地上に降りる。
んじゃ次はバグスターの胴体に正面衝突。その巨体はバランスを崩し、あおむけに倒れた。
「そろそろフィニッシュと行くか!ガシャットを隣のホルダーに差し替えてくれ!」
「分かりました。」
戦乙女はゲーマドライバーから爆走バイクを抜き、キメワザスロットに装填する。そしてホルダースイッチを押してくれた。
”キメワザ!”
この子、オットーから前もって教えられてるな?まぁ、いちいち説明しなくて助かるけど。
「ウイニングランを決めるのは、自分たちだ「私たちです」!」
”爆走クリティカルストライク!”
前輪タイヤにエネルギーが充填。そしてこれ以上ないスピードでの突進で、バグスターを思いっきり跳ね飛ばした。
”ゲームクリア!”
バグスター体はピクセル状に消滅。中から患者が力なく落下する。
急いで患者にダイブして戦乙女がキャッチ。
「怪我はないですか?」
この絵面カッコよすぎない?白馬に乗った騎士様がプリンセスを救出するように。まぁ乗ってるのはバイクだけど。
「デュランダル様が、助けてくれたんですね……。」
「ん?デュランダル?すげぇ名前だな……。」
「うわぁぁぁぁ!バイクが喋ったぁぁぁぁ!?」
あ、ヤベ。とんでもない名前だったからつい口に出しちまった。
ビックリした患者はそのまま暴れだした。
「と、とりあえず降りますね?」
デュランダルが患者を抱えて自分から降りたのを確認し、レバーを閉じて変身解除。
「うぇぇっ!?バイクが、人にぃっ!?」
「ヘヘッ、ごめんねー驚かせちゃって。」
「彼は九条貴利矢さん。仮面ライダーレーザーです。」
「仮面ライダーって……あっ!本部を襲撃したあの!」
「え?いやいや、ソレ神の仕業だから!自分じゃないからね!?」
誤解されて追い回されている最中、ある男がパチパチと拍手をしながらこっちに歩いてきた。
「貴利矢、デュランダル。実に見事な連携だった。」
「ありがとうございます。」
「オットー・アポカリプスか。」
そうか。天命にいる以上、彼女たちもアイツの手下ってわけか。
「今一度聞くが、僕たちに手を貸してくれないかい?」
オットーは再び協力を求め、手を差し出した。
……やっぱ、この男はドス黒い何かが隠れている。このまま手を貸せば、本当に世界を救うことになるのか?それも檀黎斗や檀正宗のように、自分たちドクターを利用する可能性もある。
…………でも、いくらトップがクズとはいえ、奴の下で戦う連中の正義に嘘はないことも確かだ。彼らの正義感に背くってのも違うしなぁ。
「…………乗った。」
結局、自分はオットーの手を取ることにした。
数日後。
「諸君。本日より、我ら天命に新たな仲間が加わる。」
自分は壇上に上がり、天命の職員に自己紹介をする。
「あー。監察医の九条貴利矢。仮面ライダーレーザーだ。」
こうやって上から見ると、戦闘員は女の子ばっかだな。昨日までに崩壊について少し勉強していたが、女性は男性に比べて崩壊エネルギーに耐性があるらしい。別に間違ってはいないのだが、ここまで極端な男女比は男としてちょっとキツイ部分もある。
「彼には、今日から天命本部の戦乙女部隊、『不朽なる刃』に所属し、対崩壊バグスターウイルスの最前線に立ってもらう。」
不朽なる刃。言ってしまえば、天命本部に直属する超エリート戦乙女部隊だ。先日コンビを組んだデュランダルは、そこの隊長である。つまり自分は、初っ端から超大物と共闘したことになる。結構タメ口で話してたけど大丈夫かコレ?
とまぁ、全体への挨拶を終えた後、不朽なる刃のメンバーの下へ向かった。
「お待ちしておりました、九条貴利矢さん。」
「アンタが、副隊長のリタ・ロスヴァイセさんか。」
ショートヘアーのメイド衣装をしたリタさんが自分を出迎えてくれた。
不朽なる刃の一員として改めて挨拶をした後、自分はいろいろと質問攻めにあった。勿論、レーザーのことでだ。
「人からバイクに変形するのってどういう仕組み何ですか?」とか、
「バイク形態で走る時、動力は何処にあるのですか?」とか、
「もしよければ、今度私も乗せてください!」と、質問ではなくドライブを頼まれることもあった。
「皆さん落ち着いてください。いろいろと聞きたい気持ちは分かりますが、貴利矢さんが困っていますよ。」
デュランダルが咎めると、自分を囲っていた戦乙女が一斉にその場を離れた。
「さすがはデュランダル様。戦闘力だけじゃなく、確かなカリスマも持ち合わせていらっしゃる。」
「気軽に呼んでいただいて構いませんよ。一度共に戦った仲ではありませんか。」
ちょっとイタズラも兼ねて話してみたが、30代の人間に敬語で話されるのはキツイか。こう見えてもデュランダル、まだ18歳だってよ。全然そう見えねぇっての。
「んで、自分の歓迎会をしてくれるって聞いたんだけど、何をするんだ?」
「はい。今日は皆さんが貴利矢さんと親睦を深めるべく、合同で訓練を行うことを、デュランダル様との相談で決定しました。」
ふむふむ、成る程?
「いいね。で、訓練ってどんなことをするんだ?」
「そうですね。今日のメニューは、基礎体力を向上させるランニングを行います。目安としては、そうですね…………一般隊員の平均として、天命本部をグルリと10週ほどにしましょう。」
…………へ?冗談だろ?
「日々の運動は健康への近道です。それに仮面ライダーでの戦闘も体力を使うので、鍛えて損はありませんよ。」
「は…………はい。」
デュランダルさんよ。アンタもしかして、努力は裏切らないとか言っちゃうタイプか?
その瞳には嘘は全くない。おかげさまで自分は、戦乙女がただの女の子ではなく、れっきとした戦闘部隊だということを身をもって思い知ることとなった。
読んでいただきありがとうございました。
まさかのUA数6000&30話達成です。ありがとうございます。
次からハイペリオン勢視点の本編に戻ります。
もしよければ感想と評価もよろしくお願いします。今後の創作の励みになります。
まとめを兼ねた人物紹介、要ります?
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いる
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いらない