仮面ライダーゲンムズ ~崩壊世界と神域のゲーマー~   作:紙コップ113

34 / 34
グ ラ ニ ュ ー ト の 主 食 は 石 だ っ た

まねきねこコラボ最っ高に楽しかった


深海から
ピンクと青のTwins!


現在ハイペリオンは、西太平洋海域、マリアナ諸島上空にいる。

 

「テレサさん。カカリアとの合流場所まで、あと15キロの所まで来たよ。ただ、通信のジャミングが酷くてカカリアと連絡が取れない。」

 

「ジャミングの原因はわかるかしら?」

 

「いや、原因が不明なんだ。けど、近くの島で特殊な崩壊エネルギー反応が検出された。」

「テレサさん、ブローニャとウェンディを連れて調査を頼めるかな?」

 

「勿論問題ないわ、任せて頂戴!」

 

私たちはテレサさんの号令に着いていき、ハイペリオンから飛び降り、目標のエリアへ向かう。落下中にゲーマドライバーを装着し、ガシャットを起動。

 

「変身!」

 

”ガシャット! ガッチャーン! レベルアップ!”

”風が紡ぐ旅路!テンペストテイルズ!”

 

私はパネルを通り抜けてエアリエルに変身し、気流を操作して地表へ加速、そのまま着地した。

 

さて、今の状況になるまでの説明の為、黎斗さんがキアナさんについて情報提供をして天穹市に戻った直後まで遡る。

そこで議題となったのが、「カカリアからの救援要請に応じるかどうか」。アインシュタイン博士が出した案は二つあり、「カカリアの要請を無視し、キアナ捜索に集中するか」、「救援要請とキアナ搜索で二手に分かれる」を多数決で決めた結果、二手に分かれることになった。芽衣さんとテスラ博士は天穹市に向かい、私を含めた残りはカカリアの合流ポイントに向かうこととなった。

 

……当然かもしれないけど、私自身はカカリアのことを全く信用していない。人間として殺された直接的な原因でもあるから。しかし、彼女が保管しているデザイアジェムをみすみす天命に奪われるというのも無視できないのも事実。それに、崩壊バグスターに対処するためにも、仮面ライダーを一か所に固めておくのもあまり得策ではないともアインシュタイン博士が言っていた。

正直なこと、この二択は私一人では決められなかったので、信頼できる人が判断してくれた方が楽だ。それでも少し思うところがあるとしても飲み込むとしよう。

 

話を現在に戻し、降り立った島には大量の崩壊獣がいた。

アインシュタイン博士の言ったことから推測すれば、特殊な崩壊エネルギーを持つ個体がこの中に紛れ込んでいる。

 

「コイツらがジャミングの原因ね?ブローニャ、ウェンディ、手分けして片付けるわよ!」

 

ハエ状の崩壊獣はブローニャお姉ちゃんの重砲が焼き払い、一掃した。

生き残った戦車型の崩壊獣のはテレサさんが相手をする。

そして私は一番奥にいる帝王型の対処をした。

 

さて、私の変身しているエアリエル、もとい風の律者の能力の扱い方にも、この四か月間にいくつか発見があった。今までは空気を操って空を飛んだり風を吹かした程度だったが、厳密には「流体を操る」ということが分かった。つまり水や油、理論上ではマグマなども自由に操作できるということだ。

 

両手を広げ、自身に流れるエネルギーを背後の海に集中させる。すると、海水が無重力空間での液体のように球体状で空中に浮かぶ。

海水を高速で発射し、崩壊獣が形成したエネルギー針を破壊する。たかが水でも侮ってはいけない。速度と体積を高めれば強靭な刃になり、強固な盾にもなる。

怯んだ隙にマッスル化のエナジーアイテムを取得。崩壊獣の甲殻を掴み、海に投げ飛ばす。加えて崩壊獣を海水で包み込み、外部の気圧で抑え込んでがっちり拘束した。

空いてる左手を使って、ガシャットをキメワザスロットに差し替え、ボタンを押す。

 

”キメワザ!”

”テンペストクリティカルストライク!”

 

崩壊獣を拘束したまま空高く飛翔し、右足でのライダーキックを叩きこむ!

拘束した状態のため、崩壊獣にはノーガードでヒット。海中に3メートルほど沈んだところで消滅した。

 

……ざっとこんな感じ。この戦法は黎斗さんのゲンムとの模擬戦の最中に思い付いた戦法だ。この戦闘データから、エアリエルは周囲の環境によって戦法や戦闘力が変更するライダーだと彼は言っていた。

 

『ウェンディ!そちらで記録にない崩壊反応を検出しました!変異種です!』

 

変身解除しようとしたところで、ブローニャお姉ちゃんからの通信が入った。

その直後に背後から崩壊獣が出現する音が聞こえる。

振り返って見ると、変異種と思わしきクラゲ状の崩壊獣が大量にいた。

 

これは……骨が折れそうだな。そう確信したため、ガシャコンチャクラムを出現させて構える。

リングモードで一気に片付けようとBボタンを数回押し、斬撃波を放とうとしたら……

 

ザシュザシュ

と、ピンクと青の斬撃により、崩壊獣の大群はエネルギー状に飛散した。

 

「楽勝楽勝!この程度の崩壊獣は朝飯前よ!」

 

「誰だ!?」

 

私の目には、ピンクと青の少女が並んで立っていた。背丈は二人とも同じぐらい、双子だろうか?

 

「これで20体目!私の勝ちね!リリア、さっきの賭け通り、おやつのケーキは私がいただくわ!」

 

「さすがロザリア。この短時間で崩壊獣を20体も倒すなんて、完敗だよ。」

 

ふむ、二人の会話を聞けば、ピンクの方がロザリア、青の方がリリアというらしい。

 

「でもね、負けるのは予想してたの。だから、出発前にケーキは美味しく頂いたよ。」

 

「何ですって?ずるいわ!」

 

いや、ここ戦場なんだけど。喋ってることが完全にゲームでおやつの奪い合いをする子供なんだけど。いやまぁ、見た目による推測からすれば、私より少し年下ぐらいだと思うから、そこまでおかしいことではないのだけども。

 

「ねぇ、二人とも。あなたたちって天命の部隊?」

 

恐る恐る双子に声を掛けてみた。万が一、戦闘が発生するかもしれないので変身したままにはなるが。

ロザリアが「ん?」と私の方に振り返る。どうやらこちらに気付いたようだ。

 

「リ、リリア……見間違いじゃないよね?アレって……!」

 

「う、うん……。ロザリア、あの変な顔とスーツはどう見ても……!」

 

「仮面ライダーだわ!」

 

「……え?あっ、ちょっと待て、うわぁぁぁぁぁ!?」

 

ロザリアが好奇心旺盛な目をして私に飛びかかってきた。突然の出来事だったので、うまく回避できずに倒れこんでしまった。

 

「アハハハハ!なにこれ?胸にコントローラーが付いてるじゃん!変なのー!」

 

倒れた私に乗っかかったまま、胸部についてるボタン(エクスコントローラー)を無造作に押している。このボタン、特殊技やデバッグモードの移行などのシステム制御を行っているので、バイザーごとの視界はグッチャグチャになっているのでうまく動けない。

 

「ちょ、ちょっと……見てないで助けて……。」

 

傍にいるリリアに助けを求めた。しかし、助けは来なかった。

向こうもロザリアほどではないが、好奇心に満ちた目をしている。仮面ライダーを始めて見たから気持ちは分からなくもないが、話が進まないので早く退いてほしい。

 

「ロザリア、ウェンディにあまり意地悪しないでください。」

 

「へ、ブローニャ?フギャッ!?」

 

重装ウサギがロザリアを持ち上げ、ようやく解放された。

 

「大丈夫ですか、ウェンディ?」

 

滅茶苦茶されたせいで、実際よりもどっと疲れを感じた。なので転がったままレバーを戻し、ガシャットを抜いて変身解除。

 

「ご、ごめんなさい。仮面ライダーを見たのは初めてだったから、つい。」

 

「あー、あっはっはっは……。まぁ、急にあんなのを見たら興味湧くよねぇ……。」

 

リリアは謝ってくれたが、私が同じ状況だったら観察してしまうかもしれない。実際、黎斗さんの作った仮面ライダーのデザインは今まで見たものの中でも特に奇抜だ。崩壊獣と間違えて襲撃されなかっただけ良しと考えた方がいいかな。

 

「お久しぶりです、ロザリア、リリア。大きくなりましたね。」

 

「ブローニャ姉さんは昔のまま、少しも変わってないね。」

 

「そうよ、どこも変わってないわ!」

 

あれ?あの二人、ブローニャお姉ちゃんと知り合いだったの?

そういえば、お姉ちゃんはたしか昔は孤児院に居たから、おそらくそこで一緒に暮らしていたのだろうか。

 

「……!」

 

ブローニャお姉ちゃんが、双子のある部分に気付いた。

そう、私もずっと気になっていた。彼女たちには、明らかに人間のものではない尻尾と角が生えている。

 

「どう?この尻尾、すっごいお気に入りなの。特別に触らせてあげてもいいわ!」

 

ロザリアは私たちに尻尾を見せびらかすように振る。

見た感じだが、質感が崩壊獣に似ている。ブローニャお姉ちゃんの反応から見るに、どうやら後天的なものだろう。

人間と崩壊獣の特性を併せ持った存在……第二次崩壊のテレサさんが左腕を再生していたのも、崩壊獣の因子故だろうか。

 

「これはね、お母様が私とリリアにくれたプレゼントなの!ブローニャも欲しいなら、お母様にお願いしてみるといいわ!」

 

「お母様?それって……。」

 

「そう。ウェンディたちって、カカリアお母様に会うために来たんでしょ?」

 

「……!」

 

カカリア……まさかあの女にブローニャお姉ちゃん以外にも子供がいたとは。プレゼントと言いながら、この子たちに改造手術をするなんて、やはり奴は人の命や尊厳を何とも思っていないのだろうか。二人も慕われていながら、モルモットの如く自身の実験に使うなんて……!

 

「ぶ、ブローニャ……なんか、ウェンディの顔が怖くなったんだけど……!私もしかして、まずいこと言っちゃった?」

 

……駄目だ駄目だ、落ち着け私。これはあくまで私の問題であって、彼女たちには関係ない話なんだ。決して感情任せに巻き込んではいけないんだ。

 

「……テレサさんたちを呼んでくる。」

 

とはいえ、この怒りはしばらく落ち着きそうにない。私は歪んだ顔を隠すようにその場から離れた。




読んでいただきありがとうございました

1カ月以上待たせてすみませんでした。
おかげで頭のプロットが吹っ飛んでました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。