仮面ライダーゲンムズ ~崩壊世界と神域のゲーマー~ 作:紙コップ113
自分が思っていた以上に見てくれている人がいてとても嬉しいです。
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一連の騒動が収束し、聖フレイヤ学園に戻って彼女たちが行ったのはブローニャの精密検査だった。結果としては、ムーンライトスローンのエンジンエネルギーが彼女の脳内にあるバイオチップに影響を及ぼしたとのことだ。いや待て、頭の中にチップなんかが入っているのか!?
とまあ、戻って早々とんでもないことを知った私についてだが、
「さて、アンタにはいろいろ話してもらおうかしら、檀黎斗さん?」
無量塔姫子。ムーンライトスローン掌握作戦で指揮を執っていた戦乙女だ。それに、この学園では教師も務めているらしい。
「単刀直入に言うわ。アンタ何者なの?」
私は、自分がバグスターだということ、バグスターの特性、そして自分がどんな人間なのかをきめ細かく説明してやった。それに対する感想は……
「……」
沈黙だった。今までに会ったことも居たこともない存在と向き合っているんだ。無理もないか。
「アンタはあの子を消滅させた後、何をするつもり?」
……そういえばあまり考えていなかったな。とりあえず復活することだけを目標にして、今後に目を向けていなかった。それならば、アレしかないだろう。
「幻夢コーポレーションの復活。」
「幻夢コーポレーション?」
「かつて私が社長を務めてた会社の名だ。私はそこで世界に革命を起こすゲームを開発した。」
「命の概念を変え、神の所業を成し遂げたのだァ!!」
「命の概念……神の…所業…?」
「あまりピンと来てないようだな。今言えることならば、消滅者を蘇らせたとか?」
「!?」
反応ありか。だが残念だったな。蘇らせたといってもゲーム病で消滅した人間だけだ。九条貴利矢の友人は、私の才能でも蘇らせることは出来なかったからな……
「バグスターウイルスによって消滅した人間のデータは、ウイルスに対応するプロトガシャットに保存される。そこからデータを取り出せば、バグスターとして復活できるという仕組みだ。」
「……」
やれやれ、残念がる様子が顔に出ているよ。さて、私はそろそろ話を切り上げたいところだ。
「もう十分か?私もそこまで暇ではないのでね。」
「ま、待って!話はまだ…」
私は引き止める声に聴き耳を持たず、街中へワープした。
ふむ、街の外観や文化はかつて私が住んでいた地域とあまり変わらないな。国としては「極東」というらしいが、日本を言い換えたようなものだろう。
むっ、あれはゲームセンターか。この世界のゲームがどんなものか見せてもらおうか。
まず私が目を付けたゲームは、主人公「ホム」による2Dスクロールアクションゲーム。
アクションゲームとしては成り立っているが、もっとスピード感と爽快感は改善できそうだ。だが、攻撃をギリギリで回避したときに敵のスピードが遅くなるのはいいアイデアだ。
次はロボットを操縦して敵をなぎ倒すゲーム。
ロボットの重厚感はうまく再現できているのだが、操作性が悪そうだ。ロボットゲームはアクション面を重視するか、ロボットとしてのリアリティを重視するかのバランスがカギとなるジャンルだからね。
最後は自分のアバターを操作し、様々なルールで生き残りを決めるバトルロイヤルゲーム。
なるほど、ふにゃふにゃしたキャラクターの動きに反し、意外と集中力が求められるいいゲームだ。だがこのゲーム、どこかで見たことがあるような……
一通りのゲームを見たが、幻夢コーポレーションのゲームが業界に入り込める隙はあるようだな。
そう確信した私は、ゲームセンターを出たのだが、
「この世界のゲームはいかがでしたでしょうか。檀黎斗様。」
「誰だ。」
「これは失礼いたしました。私は天命戦乙女部隊「不朽なる刃」の副隊長を務めております、リタ・ロスヴァイセです。以後お見知りおきを。」
戦乙女だと?メイド服を着ているが、これは私への警戒を解くための変装だというのか?
「あぁ、そんなに警戒なさらないでください。あなたを始末しに来たわけではありませんから。」
「だったら何の用だ。」
「では本題に入りましょう。我々の大主教、オットー・アポカリプス様は、あなたを天命組織に引き入れたいとおっしゃっています。」
「あなたが持っている「ガシャット」、「仮面ライダー」の能力、ぜひとも崩壊に対抗できる力として活用していただけないかと。」
「興味ないな。」
私をそこまで調べていることは評価しよう。だが、私の夢は幻夢コーポレーションの復活させること。世界を救うことなど私をアテにせず、勝手にやるんだな。
「ふむ、それは困りましたね。」
「では、私個人としてのご提案を聞いていただけないでしょうか?」
「……聞くだけ聞いてやろう。」
「あなたが復活させようとする「幻夢コーポレーション」。その設立資金を天命が負担することを、大主教様にお約束する、というのはいかがでしょうか。」
幻夢の名を知っているだと?
無量塔姫子に話した内容はすべて漏れていたか。想定外だな……………
「考える時間が欲しい。」
「ええ、構いません。後日聖フレイヤ学園で実施される、年に1度開催される戦乙女試験の日に、お返事を頂きたいです。」
「良いご回答を期待していますよ。」
そう言いつつ、リタは私の前から去っていった。
幻夢への出資、か。その大主教が約束するかはまだわからない。それに断ったところで一切干渉してこなくなるとは断言できないな。
ならば最悪の事態に備え、ゲンムをレベルアップしなければならない。
読んでいただきありがとうございました。
中盤の黎斗が見たゲームは、崩壊3rd内のストーリーやイベントで実際に遊べるミニゲームがもととなっています。
バトルロイヤルゲームについてはもう説明不要な気がしますがww