仮面ライダーゲンムズ ~崩壊世界と神域のゲーマー~   作:紙コップ113

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今更ですが、一話ごとの文字数がどんどん増えていっています。
これ、ある程度は統一するべきでしょうかね?


夢の中の声

「まさか、私がこのウイルスの相手をするの?」

 

「檀黎斗だ!」

 

驚くのも無理はない。私も入隊試験があること、そして君と戦うことになるとは思わなかったからな。

 

「ではまず、黎斗様の要求に対し、大主教様は、」

「『すべての律者を討伐し、崩壊の脅威を根絶してからなら構わない』とのことです。いかがなさいますか?」

 

やはり身を削るようなことはしないか。ならばこの方法で行くしかないか。

 

 

 

 

 

 

「了承しよう。」

 

「フフフ……………あなたの勇敢な決断に心から感謝申し上げます。」

「皆さん、これにより、檀黎斗様は天命に協力し、私たちとともに崩壊に立ち向かうことが決まりました。」

 

「やはり君のその態度は受け入れがたいな、リタ・ロスヴァイセ。」

 

周りがざわついている。当然だが、協力する理由は幻夢の資金だけではない。私のゲームを守るためでもある。

 

これは私の勘にすぎないが、こういう組織は拒否してもはいそうですかで絶対に手を引かない。強大な組織力により、どんな手を使おうとも奪い取りに来るはずだ。だからこそ、あえて彼らに協力して、提供する技術をこちらでコントロールするのだ。

 

 

 

 

 

さて、これでこの話は終わりだ。次は課された試験を行うとしよう。

 

私は依然と同じくゲーマドライバーを装着し、プロトマイティアクションXガシャットを起動する。

 

”マイティアクションX!”

 

「え、アンタ戦乙女でもないのに戦えるの?」

 

「戦えなければ、あの戦艦をどうやって掌握するんだ?」

 

そういえば、キアナの前でこれを見せるのは初めてだったな。ならば見るがいい、私の才能を!

 

「グレード2、変身!」

 

”ガシャット!ガッチャーン!  レベルアップ!”

”マイティジャンプ!マイティキック!マイティアクションX!”

 

「姿が変わった?」

 

鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしているではないかキアナ。ならば君にも説明してやろう。

 

「ああ、これは私の才能が作り上げ……………」

 

「仮面ライダーゲンムです。黎斗様は基本、この姿に変身して戦います。仕組みとしてはまだわからないことが多いですが、今は『ゲームの力を身にまとっている』ということで大丈夫です。」

 

リタ・ロスヴァイセ……………。やはり彼女と私は反りが合わないようだ。

 

「ゲームで……………」「戦う……………?」

 

ほう?キアナのほかにブローニャもありか。確か彼女もゲームが好きだったな。

 

「さて、私の準備はできた。ゲームを始めるとしようか。」

 

「上等!」

 

威勢のいい声とともに、キアナが私に向けて飛び蹴りをかますが、まともに付き合うつもりはない。下に潜り込み、バグヴァイザーのチェーンソーを背後に叩きつける。

 

「ヌゥン!」「ごはっ!」

 

吹き飛ばされたキアナはすぐに体勢を立て直し、二丁拳銃で射撃戦を仕掛ける。それに対応し、私もバグヴァイザーのビームガンを撃つ。射撃戦の実力は均衡している、といったところか。

 

「そこ!」「チィッ!」 

 

撃ち合う中で距離を詰め、キアナが蹴りを入れ、私が手の甲で受け止める。どうやら身体能力面では互角なようだ。以前のブローニャとは違い、戦闘スタイルが似通っているためか、決定打を付けづらい…。ならば!

 

私は銀色のエナジーアイテムを取得する。

 

”鋼鉄化!”

 

これで一定時間大抵の物理攻撃が聞かなくなる。さあ来るがいい!

 

「守りを固めたところで!」ガキィーン!「硬っ!」

 

「ヴェアァ!」「ギャッ!」

 

すかさずチェーンソーで吹き飛ばす。その隙にガシャットをキメワザスロットに挿入し、

 

”キメワザ!”

”マイティクリティカルストライク!”

 

エネルギーが蓄積した両足でキアナに向け、上空から飛び蹴りを当てようと……………

 

「フフッ、舐めるなよ?」

 

笑っているだと?この状況で笑うとは、大した度胸d……………

 

「キアナのターン!」

 

ターン?何をするつもりだ?

 

「ゴファッ!?」

 

私に強い衝撃が襲う。今のは何だ?

 

待て、落ち着け。今の感覚は覚えがある……………そう、クロノスが使う「ポーズ」だ。まさか彼女がその能力を使えるとは驚いた。

 

「どうやら私は、君を侮っていたようだ。」

 

「当然よ!私は未来のS級戦乙女なんだから!」

 

「そうか。だが忘れるなよ、私のレベルはまだ2だということを!」

 

私はサブガシャホルダーに装填されている黄緑のガシャットを取り出す。

 

「ゲームといえば、レベルアップが付き物だろう?」

 

ガシャットを起動しようとした瞬間、

 

「そこまで!」

 

テレサがゲームの終了を告げる。それに続きリタも、

 

「ここまでですね、実に見事な戦いぶりでした。」

 

誰かにゲームを途中でやめさせられる時ほど、機嫌が悪くなることはないが、私は子供ではない。

ガシャットを引き抜き、変身解除する。

 

”ガッシューン…”

 

「ちょっと、まだ終わってないわよ!私はまだやれるわ!」

 

「君にはまだ試験が残っているだろう?そのためにも今は体力を回復させるといい。」

 

逃げるなというキアナを背に、私は試験会場を去った。

 

 

 

 

 

試験終了後

 

どうやら試験は終わったようだ。周りの生徒も「終わったー」とか「疲れたー」とかの声であふれている。

 

キアナの試験については、機材のトラブルにより、本来出ないはずの帝王級の崩壊獣と戦わされたらしい。が、何とか倒せたようだ。彼女に眠る戦闘の才能は侮れないな……………。

 

そう思っていたそばから、キアナたちがいかにも疲れたような顔をしながらこちらにやってきた。

 

「やっと試験が終わった……………もうクタクタ……………」

 

「前代未聞のバグに見舞われるとは、災難だったな。」

 

キアナを少し煽ると、先ほど買っておいたジュースを彼女たちに渡す。神の恵みをありがたく受け取れ!

 

「お、お気遣いいただきありがとうございます……………。」

 

芽衣が意外そうに言う。

 

「このぐらいはどうってことはないさ。一応今は、君たちと同じ組織にいるからね。」

 

「ところで黎斗さん、試験のトラブルの話、聞きましたか?」

 

「ああ、聞いている。先に言っておくが、あのバグは私が仕込んだものではない。ゲーム病が進行しない以上、いま彼女に死なれては困る。」

 

「バグスターウイルスである黎斗が原因ではない?だとすれば猶更謎です。テストプログラムに問題はなかったはずなのに、どうしてあんなことが?」

 

「容疑をかけたのは君か、ブローニャ。」

 

バグスターの特性を見破るブローニャの洞察力に驚きつつも、バグの原因を私も考えてみる。

 

「プログラムに異常がなく、突然のバグ。ならば第三者による介入の可能性が高い。」

 

現在私の中での第一候補はリタ・ロスヴァイセだ。私の回答期限を今日にしたこと。私の試験相手をキアナにしたこと。この二つを考えれば、「バグスターが感染した戦乙女」の実験としてバグを仕込んだ可能性が高い。そして彼女に指示できる存在となれば……………

 

バタン。

 

「キアナちゃん!?」

 

「いったいどうしたのですかキアナ?……………まさかゲーム病が!?」

 

「いや待て、よく見ろ。体にノイズが走っていない。苦しむというよりこれは、昏睡?」

 

ブローニャはなんでも私を疑うのをやめてもらいたい。どうにか警戒を解く方法を考えるのは……………というのは後にし、急いでキアナを病室へ運んだ。

 

 

 

 

 

 

 

あれ?芽衣先輩?ブローニャ?どこなの?

 

『これは驚いた。あのガネーシャを倒してしまうとは。』

 

誰!?

 

『知ってるか?2012年に出現したあの崩壊獣は、A級戦乙女を2名死亡させ、12名の戦乙女に重傷を負わせたんだ。』

『本来、お前のようなB級では歯が立たないだと思っていたが……………』

 

誰だか知らないけど、私にはS級の実力があるんだから!

 

『減らず口もよせ。確かにお前の実力は確かだが、S級には全く及ばない。』

 

アンタと私は戦ったこともないのに、よく言えたことね。

 

『なぜわかるかって?それは14年前にS級戦乙女の実力を身をもって味わっているからだ。』

 

14年前?味わっている?

14年……まさかアンタ、第二律者?

 

そんな馬鹿な、14年前に消滅した律者がなんで私の夢に出てくるの?

 

『さあ?自分の頭で考えてみればどうだ。』

 

夢だって関係ない、アンタは、ママの仇!

 

『やめておいた方が身のためだ。苦しまずに死ぬためにはな。』

『これに見覚えがあるだろう?』

 

それはまさか、バグスターウイルス!?

 

『正解だ。檀黎斗は私に素晴らしいプレゼントをくれた。これさえあれば、お前を消滅させるのも容易いからな。』

『とはいえ、消滅させるのは私としても不都合だが。』

 

黙れ!

 

『今はお前と戦う気はない。だが、いつかはその体が私のものになることを覚えておけ。』

『我が器よ。』

 

 

 

 

 

 

「ようやくお目覚めか、キアナ。」

 

「どうやらキアナさんの昏睡は、ブローニャさんのときと同じように、ムーンライトスローンのエンジンエネルギーが原因のようです。」

「このエンジンは少々調べる必要がありますね。」

「とにかくこれで任務は終了しました。今回のことは本部に報告します。それでは。」

 

私は帰ろうとするリタの耳に話しかける。

 

「何を隠している。」

 

「……………今はキアナさんと極東支部にいてください。」

「それが今あなたに課された命令です。」

 

そう簡単には口を割らないか。

 

さっきまでの昏睡、いまだに進行しないゲーム病。キアナに何が隠されているというのだ。




読んでいただきありがとうございます。
キアナの悪夢シーンの第二律者は今後のことを考えれば違和感だらけなので自己流で書き換えました。
正直なこと、2章はサクッと終わるかと思いましたが、そうはいきませんでした。
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