悪名高き都市に転生した男の話   作:アオコクモツ

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7話執筆中にちょっと長すぎてこのままだと細かい描写が疎かになっちゃうなって思ったので1話を2つに分けることにしました
残りの方は8話として何とか今週中には書き上げたいです

あとタイトルを『灰色の都市で生きていく』に変更するか今のタイトルを仮じゃなくて確定にするか迷ってます。なのでアンケート機能使ってみます!


冷たい牢屋の中で

 

 

.

 

..

 

...

 

さむい...

 

私はいま冷たい床に寝かされているんだろうか

 

目があかない

 

腕も動かない

 

全身がしびれたように動かない。

 

私にはここがどこなのか、そして私は今どんな状態になっているのかわからなかった。

 

ただとても、寂しくて心細い

 

ミレイと出会ってから今まで、離れ離れになったことなんて無かった。

 

ただただ寂しさと心細さ、そして不安感が私の心の中を満たしていく。

 

前の見えない真っ暗な世界に一人だけでいることが改めて、一人でさまよっていたあの日のこと、そしてその時の心細さを思い起こさせた

 

 

 

 

 

 

…しばらくすると全身のしびれが少しずつ引いてきて、辛うじて目が開けられるようになった。

目を開けた私が最初に見たものは、鉄格子と灰色の壁だった。私は牢屋にいた。

牢屋の中は薄暗く、牢屋の外にある蛍光灯しか光源は無い。

窓もなく、今が何時なのか見当もつかなかった。

そうして牢屋にいると段々と腕や足が動かせるようになっていった。

そして感覚が戻った後、足に何か違和感を感じた。

私の片足には足枷がされていて動かすとジャラジャラと音がした。

 

そうしているうちに、どこからか足音が聞こえてくる。

その恐怖で牢屋の隅に寄っていると、背の高い男が牢屋の目の前で立ち止まりこちらを観察するようにじっとりと眺めてきた。

 

その男は、長身で黒色のシャツとスーツ、そして赤いネクタイをしており、見た瞬間、どことなく恐怖を感じさせるような気配を漂わせていてどこか不気味だった。

目は赤くそして濁っていて見る者に不信感や懐疑心を植え付けるような印象を覚えた。

その姿を見た時私は恐怖で牢屋の隅で縮こまり、のどから小さな悲鳴を上げて小さく震えながらその男を見つめていた。

その男は怖がっている私を見て悦に浸っているっからかニンマリと不気味な笑みを浮かべ、扉を開けた後、平たいアルミ製かなにかのボウルを牢屋において、牢屋を出て鍵を閉めた後、牢屋を去っていた。

そのあと脱出のために足枷を壊そうとしたり、足を抜こうとしたがどうにもすることが出来なかった。

 

そのボウルの中を見ると透明な液体が入っていた。一瞬水かと思ったがどこか薬品くさく、それもあって毒を警戒し、その日はその液体に口をつけなかった。

 

そのうち段々と睡魔が襲ってきて、あの依頼が罠であったことに気づかなかった事、ミレイの安否、あの男に対しての恐怖など様々な感情に際悩まれ、腕や足を縮みこませて蹲り、孤独感と恐怖で少し体を震わせる。

 

 

「ミレイ...どこにいるの...?」

 

 

「寂しい...寂しいよ...」

 

 

無意識にそんな言葉が口から零れ落ちて涙を流しながら眠りについた。

 

 

 

 

 

 

二日目も、あの男は同様に透明な液体を持ってきた。

その時に、私はのどの渇きにとうとう耐えきれずについ飲んでしまった。その液体は少し苦かった。だがその液体は確かにのどの渇きはいやすことができた。

それだけならばよかったのだが、その液体を飲んでから少し体の調子がおかしい、頭にもやがかかったような気がするし、少し足がしびれるような気がする。

明らかに体が異常を検知しているにもかかわらず、

以前、私は裏路地で良くないものを食べた経験があり、その時の症状よりも軽かったので深くは考えず楽観視してしまった。

 

三日目にして私は脱獄を決意し、男から足かせと牢屋のカギを奪おうとボウルでその男に殴りかかった。だが次の瞬間には、私は地面に倒れていて、そのボウルは男の手に握られていた。

 

「次にこのようなことをしたら、貴方もこのボウルの様にして差し上げますのでこのようなことはなさらないようにお願い申し上げます。」

 

そういって私の目の前でその男は手に持っていたボウルを丸めて玉にしてしまった。

そしてその球を投げ捨て、私の首をつかんで絞め上げてきた。

 

『調子に乗るなよ』

 

呼吸ができず苦しくて暴れている私を、その男はそういって投げ捨てた。

 

この時に私の反抗の意思はぽっきりと折れてしまった。

 

踵を返して去ろうとする男に私は、ミレイはどこにいるのか、無事なのかを聞くために呼吸困難でせき込みながら涙目になってその男に縋りついた。

 

「すいません...これだけ聞かせてください、ミレイはどこにいるんですか?無事なんですか?」

 

「教えてください、おねがいします...おねがいします!」

 

『...もしや貴方と一緒にいたあの子供でしょうか?』

 

この時男から初めて言葉が聞こえて

 

「そうです!おねがいします!教えてください!」

 

そうやって私は手を地面につけて頭を地面にこすりつけた。

ミレイが無事なのだったら他は何だっていい、私のことだってどうでもいい。だからどうか、無事でいてくれ。その一心でただただ頭を下げた。

その様子を見ていた男は少し愉悦のようなものを感じているのか、はたまた何か思いついたのか

 

『彼は別の牢屋にいらっしゃいますよ』

 

と少し上機嫌になりながら言った後、その部屋を出ていった。

 

取り合えず私は安堵して床にへたり込む、ミレイはとりあえず無事だ、良かった。

その男が本当のことを言っているのか分からないがとりあえずの希望が見え、胸に手を当て安堵した。

そして安心したからかのどが渇き、その透明な液体を飲む。

昨日よりも苦みが強くエグ味も強い気がしたが気にしないことにした。

水を飲んだ後、すこしだけ意識がもうろうとしてくる、

 

頭がふわふわしていく

 

体から力が抜けていく

 

そうして私は段々と眠りの世界へと落ちていった。

 

 

 

牢屋から出た男の顔がニンマリと笑っていることも知らないで

 

 




誰かが言ってましたね、都市で丁寧な奴には気をつけろだとか今すぐにげろだかなんとか

タイトルどっちのほうが良いと思います?

  • 灰色の都市で生きていく
  • 悪名高き都市に転生した男の話
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