小鳥遊ホシノのちょっと前向きな同級生   作:電気未

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第三話

その後危なげなく前哨基地を破壊し、私たちは学校に帰ってきた。

 

「みなさん、お疲れ様でした。」

「アヤネちゃんも、オペレーターお疲れ様。」

 

みんなはお互いに労いの言葉をかけあっている。後輩ができてからしばらく経ったけど、こういう雰囲気はまだ慣れないな。

私は遠慮しておこう。

 

「どうかしたの?ホシノちゃん。」

 

なんとなく床を眺めていたら、マツリちゃんが心配してくれた。

なんだか申し訳ない。

 

「今更だけど、人が増えたな、と思って。」

「そうだね。

2年前はたったの3人だったから今は2倍だよ!2倍!!」

「…ふふっ。」

 

大げさなリアクションにつられてつい笑ってしまった。

 

「お、珍しいね。ホシノちゃんのそういう顔。」

「そうかな?」

 

1年前に比べれば、ずいぶん素直になった気がするが。

 

「うん。ホシノちゃんはもっと笑っていいんだよ。

大事なこととか、めんどくさいことをどうすればいいかは全部私が決めるからさ。

ホシノちゃんは難しいことは考えなくていいんだよ?」

 

そうだ。2年前のあの日。

私は私の持っているものを全部この人に預けたから。

だから。もっと気楽にやるべきだ。

 

「…ねぇ、マツリちゃん。」

「なに?」

 

無意識に、すがるようにマツリちゃんのパーカーの袖を掴んでしまう。

 

「これからもよろしくね。」

「もちろんだよ。」

 

見る人全員が安堵するような、柔らかで優しい笑みを浮かべながら、私の言葉を肯定しくれた。

 

「先輩たち、何話してるの?

改めて先生に自己紹介するからあっちに行こう。」

「あっ…うん。」

 

いきなり話しかけられたものだからびっくりした。

そういえば全員分の自己紹介はまだだった。

 

 

「私は認めない!」

 

自己紹介が終わったあと。学校の現状を話している途中で、セリカちゃんがどこかへ行ってしまった。

…大人は信じられない、か。

セリカちゃんの言うことも分かる。でも、先生はなんとなく信頼していい気がする。

お人好しな感じとか、ユメ先輩に似てる気がするし。

 

「セリカがあんなに神経質になってるのは、今まで誰もこの問題と真剣に向き合ってくれなかったから。」

「そうですね。先生は私たちを初めて助けてくれた人なんです。十分力になってもらいましたし、これ以上迷惑はかけられませんよ。」

"迷惑なんてかけられてなんぼだからね。"

"私も対策委員会の一員として頑張るよ。"

 

やっぱり相当なお人好しだ。

 

「そ、それって…あっはい!よろしくお願いします!」

「…そういうことなら、私からもよろしくお願いします。」

マツリちゃんはどこかぎこちなくお辞儀しながら、そう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 




更新間隔が大分空いてしまいました。
最終話までのプロットはあるので絶対に完結させます。
マツリのプロフィールを書いておきます。
年齢 17歳
身長 155cm
趣味 読書、チェス、将棋 愛読書は君主論
髪は首の辺りまで伸ばした抹茶色。
瞳は濃い緑色。
アビドス指定のワイシャツの上に緑色のパーカーを着ている。

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