もしもグランゼニスの神秘がいたら   作:伝説の超三毛猫

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まぁぶっちゃけ、青春の思い出達と生徒が戦う前のやりとりを書きたかっただけです。


ストーリー:星の天使と分かたれた神々
黒竜の駿馬


 学園都市キヴォトス。

 その中心であるD.U.地区では、厳戒態勢が敷かれていた。理由は、ある一報からきたものである。

 

 ―――空を駆ける馬のような生き物が暴れている。

 

 その通報を受けた先生は、これまで縁を結んできた生徒達を連れ、その現場に駆けつける。

 ……それは、一言で言うなら地獄であった。

 建物は壊れ、地面はところどころが焼け焦げている。草木は燃え、人々が逃げ惑う。

 

 それをやったと思われる黒馬は、荒々しくわななくと、怒りを隠すこともなく叫んだ―――人間の言葉で。

 

「おのれ人間……失敗作のゴミごときがぁぁぁぁっ!

 私が創った自然を破壊してこんなものを建てていたとはァァ…っ!!」

 

 怒り狂っているとしか思えないそいつを目の当たりにした先生は、それ以上の凶行を防ぐため、黒馬の前に立ちはだかる。

 

「ちょっと良いかな?」

 

「…なんだ貴様は」

 

「シャーレの先生です」

 

「フン。おろかな人間風情ではないか」

 

 何の用だ、と不機嫌を隠さない黒馬に、先生は一歩も引かず、黒馬の目を真っ直ぐ見つめて言う。

 

「あなたが、ここをこんな風にしたの?」

 

「何故そんなことを貴様如きが訊く?」

 

「答えて」

 

「……黙れ。統べるのは私だ。失敗作ごときが、命令するな!!」

 

 取り付く島もないどころか、問答無用も同然に黒馬は地面を蹴り上げた。

 地面からは電線がショートしたかのような音が鳴り、黒馬の全身から電気が起こる。

 それがそのまま先生に襲ってくる―――のを、割り込んできた人間が阻止した。

 

「――――ッ、流石は獣ですね。言葉を交わすことは出来ても、コミュニケーションが取れない」

 

「ミヤコ、大丈夫!?」

 

「えぇ……。先生、下がってください。

 あの黒馬は危険です」

 

 RABBIT小隊・隊長の月雪ミヤコだ。

 彼女はかつて、SRT特殊学園の閉鎖によって居場所を失っていたのを、シャーレの先生と()()()()に救われたことがある。だから彼女達は戦いに来ていた。

 更に言えば、()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「聞き分けが悪すぎるよね〜、()()()()()()()()()

 

 RABBIT小隊のナビゲーター・風倉モエが煽る。

 彼女もまた、先生の助手に助けられたクチであった。

 そんなモエの挑発に乗って、黒馬の目が更に険しくなった。

 

「目障りな……創世(つくりよ)セニカはもういない!

 これからは私が…私達がこのキヴォトスというくだらない箱庭を作り変えるのだ!!」

 

「まだだよ」

 

「なに?」

 

 先生の助手―――創世セニカは死んだ。そう言って勝ち誇る黒馬。

 セニカが死んだ……というか、危篤に陥ったのは事実である。

 とある悪しき大人の策略に嵌まり、命を落としかけた彼女は………その身体を10の異形に分けたのだ。

 何を言っているのかわからないと思うし、ファンタジー級に現実離れした話だが……セニカが複数の異形に分裂した瞬間は複数の生徒に目撃されているし……何より先生自身もその目で見た。

 

 そして………彼女の残滓から、復活する方法も聞いていた。だからか、先生の、RABBIT小隊の瞳から闘志は失われなかった。

 

()()()セニカから聞いたんだ……君を、君達を倒して全員集めれば、セニカは復活できる……」

 

「クッ……残りカスめ…まだくたばっていなかったか!」

 

「大人しくしてもらうよ黒竜丸(こくりゅうまる)

 君が私達を滅ぼす気から……それを止めなければならない」

 

 

 彼女を取り戻す。

 その決意は、既に伝播し、RABBIT小隊へ、更にその場にいたヴァルキューレ公安局の生徒達にまで伝わらんとする。

 

 気に食わない―――そう言わんばかりに、黒馬……黒竜丸のオーラが爆発的に膨張した。

 

 

「やれるものならやってみるがいい!!

 貴様ら失敗作ごときが……この私と対等に戦えると思うなよ!!

 すぐさま貴様らを焼き払い……すべてを滅ぼしてくれるわッ!!!」

 

「ふん!RABBIT小隊の底力、甘く見るなよ!」

 

「わ、私も、頑張ります…」

 

「バックアップは任せてね〜」

 

「先生、お願いします」

 

「うん………RABBIT小隊、行くよ!

 セニカの闇を……黒竜丸を止めよう!」

 

 D.U.地区が黒雲に覆われ、雷鳴がしはじめた。

 それは、これから始まる激戦のファンファーレでもあった。

 

 ―――黒竜丸があらわれた。

 





創世(つくりよ)セニカ
トリニティ総合学園のシスターフッドに所属していた生徒。生まれた時から創造神の記憶を持っており、世のため人のために常に働いていた。シャーレに所属したことをきっかけにあらゆる学園で奔走するようになる。
しかし、ゲマトリアかカイザーの罠にかかり瀕死の重傷を負う。生き残るため、やむなく自身を10の魔物に分けることで死から逃れた。だが分けられた魔物がどいつもこいつもキヴォトスを滅ぼす気マンマンなので戦々恐々としつつ皆に打倒の協力を願っている。
本来は心優しく困った人を見捨てない性格。また相手の仕事や信念を尊敬することも出来る。

先生
安定のセンセイオンナタラシ。セニカの壮大にして無稽なお願いを2つ返事で引き受けた。

RABBIT小隊
先生だけでなくセニカにも救われた小隊。
最初は他校のシスターという事で銃をぶっ放されることもあったがそれでもSRTの仕事を尊敬するセニカに心を打たれた。

黒竜丸
ドラクエⅨ随一のレベル詐欺。ビタリ山のクエスト報酬で見つけた宝の地図の奥でボコボコにされたのは作者だけじゃないはず。
宝の地図のボスは創造神グランゼニスが分かたれたものだと判明しているが、一部を除いてどこから生まれたのかは不明。拙作ではコイツはセニカの翼から誕生したことにしている。


あとがき
盛大に期待した方(いるのか?)には申し訳ないですが、息抜きの短編なため戦闘前のやりとりしか基本書かない方針です。セニカが具体的になにをして生徒と交流したのかも。
唐突にドラクエⅨをやってた記憶が蘇ったんです……えぇ、蘇っただけです。本当に。

ちなみにですが、この後激闘の果てに黒竜丸を倒します。そんでミヤコあたりが「これが失敗作の力です」とか言いながら黒竜丸の眉間に弾丸撃ち込んでトドメ刺します。倒した黒竜丸はオーブ的なアイテムになるんだと思う。

ブルアカとドラゴンクエスト、どこまで知ってる!

  • 勿論両方知ってる
  • ブルアカのみ知ってる
  • ドラゴンクエストのみ知ってる
  • どっちも知らん
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