もしもグランゼニスの神秘がいたら   作:伝説の超三毛猫

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ラストぉぉぉ!!!
ちなみに、最近この作品が低評価の爆撃に遭う夢を見ました。正夢じゃなくて良かった。


総ての破壊者

 

 

 

「弱い」

 

 とある小さな学校の自治区。

 その荒地にて、一人の魔物が崩れ落ちた校舎を眺めながら吐き捨てていた。

 

「どんな者たちが現れるかと思えば……脆弱、惰弱、貧弱この上ない。

 我に挑む資格など、到底ないな」

 

「ば、化け物……」

 

「否。貴殿らが弱いのだ」

 

 倒れる生徒達を見上げているのは、豹顔の人間だった。

 剣士の装束と袴を身に纏い、刀を腰に差した……白豹がそのまま人間に進化したかのような姿だった。

 その手には……工作用の小さなカッターナイフ。銃を持って襲い来る生徒達を、リーチも攻撃力も最低クラスのソレで蹂躙したことの証左だった。

 そんな白豹の剣士だが、現在不機嫌そうに、己が作り出した惨状を見下ろすだけだ。

 

「ここしばらくこの世界の人間とやらと戦ってはみたが……練度が低すぎる。

 もしや、キヴォトスにはアレ程の強者はいないのか……?」

 

 白豹の剣士は、彼が()()()()()()()の記憶を辿っていた。

 彼が()()だった頃に出会った人々。その中から、より強い者を想起する。

 彼女の縁深い場所で会った、戦略兵器とされる程の恐ろしき少女。

 混沌の本場のような学園にいた、一騎当千の小さな悪魔。

 千年王国の名を冠した学園で出会った、小さなメイド。

 他にも強き者がいないものかと、あらゆる場所をさすらい己の存在をそれとなく噂で流してきた。

 だが噂に釣られてやってくるのは功名心に目が眩んだ馬鹿か己の実力も測れない雑魚ばかりであった。

 白豹の剣士は、うんざりしていた。

 

「キヴォトスで使われているSNSとやらを使ってみたのだが……セニカのようにはいかぬな。

 能ある鷹は爪を隠し……弱き犬程よく吠える……といったところか」

 

 そこまで言って、気配を感じたのか、白豹の剣士は振り返った。

 そして………複数の生徒と目が合った。

 

 小さな背丈を纏うメイド服の上から、スカジャンを着た少女。

 豪華なヘイローを頭に浮かべ、白い髪を伸ばした、軍服のような制服を着た少女。

 桃色の髪に純白のドレスを身に纏った、お姫様のような少女。

 

 生徒達―――美甘(みかも)ネル・空崎(そらさき)ヒナ・聖園(みその)ミカの三人を目の当たりにして、豹の剣士は目を見開いた。

 

「ふむ………! 今回の相手は、骨がありそうだ」

 

「ハッ…骨があるだけで済めば良いがなぁ!」

 

「あれが、セニカの最後の一部…!」

 

「う~ん、確かに、ものすごく強そうだね☆」

 

 三人とも、各学園の実力者であるがゆえに……よく理解していた。

 目の前の人物に眠る、とてつもない実力の底知れなさに。

 

「貴殿らになら使ってもよかろう……

 この魔剣を…これに眠るモノを……」

 

 そこで……そいつはカッターナイフを捨て、初めて腰に差してあった刀を抜いた。

 鞘から抜かれ露わになったその刃からは―――この世のものとは思えないほど禍々しい気が溢れ出していく。

 キヴォトスの生徒に、気などという曖昧なものを感じ取る能力はない。だがそれでも、三人はその刀が只物ではなく、あってはならないものだと言う事を強く確信した。

 

「………成程、道理でセニカがあそこまで言った訳だわ」

 

「銃相手に刀で戦うなんて……とか、言ってられないかもしれないね」

 

「チッ……面倒だなあの剣。銃社会で勝ち残るだけはあるな」

 

「わかるか。やはり強者なだけはある。

 この世界において、我は絡まれた雑魚どもに言われたとも。

 『銃相手に刀で戦うなど愚の骨頂』と……だが我は生きている」

 

 恐ろしい輝きが、増した気がした。

 いや、気がしたのではない。増したのだ。

 どこまで闘気が増していくのか。先生の後方支援があるとはいえ、不安になる三人。

 だが、三人の生徒達の耳に、覚えのある優しい声が届く。

 

『大丈夫だよ』

 

「「「先生!」」」

 

『皆が協力すれば…必ず、あいつに勝てる』

 

「それはどうかな」

 

 剣士は、抜いた刀を青眼に構え、通信越しの先生に語気を強めて言い放つ。

 

「力もない、技術もない……そのような虫けらが口を出したところで、足手纏いになるだけだ」

 

『確かに私は、皆と違って前に立って戦う事はできない。

 でも、それならそれで出来る事があるんだよ』

 

「ほう―――では…試してみるがいい。

 貴殿の口出しでこのレパルドを倒すことが出来たのならば……その言葉が戯言ではないと思うことにしよう」

 

『ネル、ヒナ、ミカ。準備はいいかい?』

「大丈夫っス」

「ええ。指揮は頼むわよ」

「もっちろん!」

 

 キヴォトス最強格の生徒達と、魔剣を持ち剣の道を極めし者。

 その戦いの火蓋が、たった今切られた。

 

 ―――魔剣神レパルドがあらわれた。

 

 

 




創世セニカ
前回でも語った事だが、魔剣神レパルドをはじめ、己から生まれた10の魔物を完全にこき下ろしている。自分の愚かで最低な部分だと分かっているため、自虐と本心のつもりで言っていたのだ。ただ、侮りはしていないので、油断を誘うような発言はしていない。彼女の基本的な方針として「善いことを行い、悪い事は禁ずる」「正しい人間のため、悪しき人は滅ぼさねばならない」という発想から来ている。創造神時代とここら辺は変わっていない。

美甘ネル
C&Cのチビメイド。超接近戦が得意であり、そのノウハウもあるため、剣を使用して生徒達を蹂躙したあとのレパルドを見ただけで得意分野を察する。だがそれは、己のバトルスタイルを変える理由にはならない。

空崎ヒナ
アトラスとはけた違いのレパルドの強さにビックリしている。これはイオリじゃ荷が重すぎるわね。

聖園ミカ
せ、先生が、虫けら…?ふぅん。そっか………折るね。

魔剣神レパルド
創造神グランゼニス(=創世セニカ)の腕から生まれた魔物。全てを破壊し滅ぼす腕と言われるだけあり、ドラクエⅨの宝の地図のボスの中ではかなりの強豪。テンションバーンでテンションをため、斬り上げで態勢を突き崩し、魔神斬りでトドメを刺してきた。「ウォーク」「スキャンバトラー」ではギガクロスブレイクや魔神双破剣といった最強クラスの剣技を使用する。
拙作ではセニカをマネ、SNSで自身を噂として流し、セニカ時代に出会った強者以上の猛者を釣ろうとした。だが釣れたのが雑魚しかいなくて呆れ果てていた。まぁ、真の強者は噂程度では釣れないだろうから、自分の脚で探し回ることもしていた。そのためどこに長くとどまるといったことはしていない。
 これは個人的な偏見になるが、公式設定には「自分が認めた強者以外には勝負を挑まない」とあるけど、“勝負”は挑まないってだけで…雑魚相手も超手加減した上で容赦なさそう。カッターナイフを取り出して「我は兎を狩るのに全力を出す獣とは違う」「生憎これ以下の刃物は持ち合わせていない」とか煽った上で勝機を与えず蹂躙してそう。

好きな宝の地図のボスを選んでください

  • 黒竜丸
  • ハヌマーン
  • スライムジェネラル
  • スーパーキラーマシン
  • ブラッドナイト
  • アトラス
  • 怪力軍曹イボイノス
  • 邪眼皇帝アウルート
  • 魔剣神レパルド
  • 破壊神フォロボス
  • グレイナル(若)
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