もしもグランゼニスの神秘がいたら   作:伝説の超三毛猫

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とうとう終わりが見えてきた。
今回のサブタイは同じ破壊神戦のBGMから。


死を賭して

 創世セニカ復活。

 そのニュースは、あっという間にキヴォトスを駆け巡った。

 セニカを懇意にしている人々は、彼女の復活を大いに喜んだ。

 しかし、その喜びも長くは続かない。

 

 見たことも無い魔物の急増。

 それに加えて、セニカの失踪。

 キヴォトスには、再び混乱が訪れようとしていた。

 

 

「はぁ……はぁ……」

 

 シャーレを中心にセニカ捜索がされていた頃。

 セニカは、とある学園の跡地の地下を訪れていた。

 旧ミスティック学院跡地。そこに、ヤツがいると確信していた。

 

「ほほう。あの罠にかかった上で再び単騎で我が元までやってくるか」

 

 そうして、その予想通り……ヤツはいた。

 神官帽の脇から生えた巨大な角。拳から生えている、鮮血に染まった棘。漆黒の外骨格。

 人間の造形からはかなりかけ離れたソイツは、訪れた金髪の少女を珍しそうに眺め、上から下まで見つめた後………嗜虐の笑みを隠そうともせず歯を露わにした。

 

「クックック……愚かなヤツもいたものだ。

 まさか、道中にいた魔物どもをすべて薙ぎ払ってきたとでも言うつもりか?」

 

「……あんなのを生かして置いたら、キヴォトスの人でも命が危ない…!

 それを分かった上でやっているのですから、よりタチが悪いというものです………破壊神フォロボス!」

 

「ククッ、流石に我が名は知っているか」

 

 セニカは…その魔神の名を知っていた。

 グランゼニスだった頃に知ったのだ。魔空界の支配者の5人兄弟。誰もかれもが恐るべき力を持っていた。だから、干渉されないように世界を分けていたハズだが。

 しかし……なんの因果か、その魔空5兄弟の……しかも、最も強大なフォロボスが目の前にいる事実に、セニカは殺意すら感じさせる緊迫さで睨みつけるだけだ。

 

 

「貴様がどんな経緯でそのような姿になったかなどどうでも良い。言える事はひとつだけだ。

 …愚かなり、創造神よ。神の姿を失った貴様ごときが、このフォロボスと対等に戦えると思うたか」

 

 セニカは、フォロボスと会う前から、満身創痍であった。

 その理由は、先程も言った通り。道中の魔物を、すべて倒してきたからだ。

 学院跡に出てきた魔物たちは……どいつもこいつも強力な力をもち、キヴォトスの摂理から甚だしくかけ離れていて……それでいて、セニカにはよく見覚えのある魔物たちであった。

 

 現代にとっては身に余り過ぎる力を秘めた最古の水棲生物(オーシャンボーン)。人類を滅ぼすためにみずから生み出した破滅の合成獣(キマイラロード)。みずから生み出した自然現象が、死をもたらす姿を得た吹雪の化身(マッドブリザード)

 セニカにとって、こいつらは自分の作り出した兵器も同然だ。ここで得たかけがえのない友の為ならばと、心を鬼にして全て打ち破ってきた。幸い、創った本人だからこそ、壊し方も知っていた。

 

「あなたこそ……人の作品を自らの成果のように掲げるそのさま、醜悪以外の何物でもありません」

 

「虫の息で言っても説得力に欠けるというものぞ」

 

「この世界は…あなたがいていい世界ではない。

 大人しく魔空界へ帰りなさい。さもなくば……」

 

「ここで我を滅ぼすと?

 面白い冗談だ、グランゼニス」

 

 フォロボスは、腹を抱えた。

 そして、今にも笑い出しそうな―――笑っているのだろう―――声で、叫んだ。

 

「その死にかけの肉体と!その中途半端で未熟な精神で!何が出来るというのだ!!」

 

 その言葉は、創世セニカの現在の有様を如実に言い表していた。

 お前はもはや創造神じゃない。たかが子供一人に何ができる、と。

 しかし、フォロボスにそう言われてもなお、セニカは折れることなくフォロボスの方をまっすぐ向いている。

 

「私に出来る事はただ一つ……人のため、キヴォトスのため……悪しきものを滅ぼすこと。

 この事は……グランゼニスの頃から変わっていないッ!!」

 

 正しき者を守るため、悪しき者を滅ぼすこと。

 かつて、悪しき者に虐げられてきた正しき者達を何度も見てきたがゆえに。悪しき者に敗れた正しき者を幾度もなく見てきたがために。

 そして……娘が身を呈して守った人間の可能性を、守るために。

 戦う決意を固め、銃を向けるセニカ。

 しかし。

 

 

「クックックッ……フフフフッ!!」

 

「な、何がおかしいのです!」

 

 フォロボスの肩が揺れた。

 そして、パチン、と指を鳴らしたかと思えば……奥から、ぞろぞろと現れる、魔物の群れ。

 魔の最終兵器。おぞましい姿の骸骨の騎士。白い髭をたたえた死の皇帝。金色のスライムに乗った二刀流の剣士。

 

「こ、これは…!?」

 

「クックック…つくづく愚かだな、グランゼニスよ。

 この我が、貴様ら相手に正々堂々と戦うとでも?」

 

 悪意に満ちた笑みが、セニカに向けられた。

 そこでようやく、というべきか、セニカは「また罠にかけられた」と自覚した。

 といっても、騙された、というショックは一切ない。むしろフォロボスのことだからこれくらいはやってくるか、と考えていた事もあり、むしろ予想通りではあった。

 しかし、それでも単騎でフォロボスの元へ向かったのは………ひとえに、創造神グランゼニスとしての矜持ゆえに。自分の世界のことは、自分でケリをつけなければ。その想いからである。

 

「正しき者を守るため……皆が安心して生きるため……

 貴方は………私諸共滅びるべきなんだっ…!!」

 

「いいだろう……貴様をもう一度バラバラにして、世界崩壊の足がかりにしてくれるわッ!!」

 

 

 啖呵を切って、破壊神と呼ばれるソイツと…ソイツが呼び寄せた理外の化物たちとぶつかり合う。

 たったひとりの最終決戦が、始まった。

 

 ―――ファイナルウェポンがあらわれた。

 ―――ヴァルハラーがあらわれた。

 ―――破壊神フォロボスがあらわれた。

 ―――デスカイザーがあらわれた。

 ―――デンガーがあらわれた。

 




創世セニカ
呆気なくフォロボスの罠にかかってバラバラにされたのに、復活直後にまたフォロボスの罠にかかりに行った馬鹿。とはいえ、己の分けた魔物以外にもヤバいやつが何人も現れ始め、一刻でも急がねば犠牲者が出る盤面で急がない理由がなく、後続のために手紙(というか遺書)でどこに行くとかは書いてあるので一概に戦犯とはいえない。

破壊神フォロボス
魔物たちを解放させた元凶にして、キヴォトスを滅ぼしに来た魔神。セニカをどんな手を使ってでもバラバラにしようとしたのは、文字通り効率よく世界を滅ぼす為である。そのため、セニカの命をつけ狙っていた。

オーシャンボーン
グランゼニスが最初に創った水生生物。白いクジラのような巨体から当たり前のように白く輝く光の炎や痛恨の一撃を放つ、ボスより強い雑魚代表。

キマイラロード
グランゼニスが人間を滅ぼす為に創った業の深い魔物。一説によると、この悪魔合体にベリアルとバズズを使っているとかいないとか。

マッドブリザード
吹雪の化身。輝く息、ザラキ、ラリホーマを使うやべーやつ。でもまんまメラ系に弱いので、メラガイアーの的である。

ファイナルウェポン
スーパーキラーマシンの色違い。シンプルに高いステータスと2回行動を武器に痛恨の一撃を放ってくる。

ヴァルハラー
ナイトリッチの最上位種。マホカンタと天地の構えでカウンターを狙いまくるやべーやつ。

デスカイザー
ボスより強い雑魚の筆頭。2回行動でテンションを一気に50までためる→攻撃や集団での灼熱で死人を出しまくるやべーやつ。

デンガー
天から降りてきたもの、や殿下が訛ってできた、などその名の由来が諸説あるスライム。2回行動な上稲妻斬りやバイキルトを使う。これがドラゴン・ウーやシーバーンなどの攻撃力高子ちゃんにかけられたら目も当てられないことになる。

好きな宝の地図のボスを選んでください

  • 黒竜丸
  • ハヌマーン
  • スライムジェネラル
  • スーパーキラーマシン
  • ブラッドナイト
  • アトラス
  • 怪力軍曹イボイノス
  • 邪眼皇帝アウルート
  • 魔剣神レパルド
  • 破壊神フォロボス
  • グレイナル(若)
  • 歴代魔王の誰か(ご意見を!)
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