長々と続けてもアレだからとりま完結させるっす。
「この道わが旅」「ひとりじゃない/deen」「僕たちは天使だった」……好きなエンディングテーマをどうぞ。
フォロボスとの戦いは、熾烈を極めた。
卓越した身体能力と魔力を前に、セニカは勿論のこと、ツルギやシロコ、マリー、そして後から援護に来た風紀委員会やゲーム開発部、RABBIT小隊………彼女達も全力を尽くし、総力戦と化した。
そして……フォロボスを討ち滅ぼすことに成功したのであった。
フォロボスとの決戦………のちに『旧ミスティック学院の大決戦』と呼ばれる戦乱から、数週間後。
セニカは、シャーレにて先生の業務を手伝っていた。
「こちらの整理、終わりました〜」
「ありがとう、セニカ。
次は、こっちをやってくれる?」
「はい!」
彼女は、自身の正体が知れ渡った後も変わる事はなかった。
世界を創り、人間を創り、人間に憂い、そして滅ぼそうとした創造神・グランゼニス。
それでも、セレシアの献身からきっかけを得て、天使を創り、やがて生きる世界を変えてやっと……セレシアの行動の意味が理解できたのだ。
セニカは、昔から自身を蔑ろにしてでも誰かを助けようとするきらいがあった。
彼女の正体を知っている人は、今になってそこまで誰かに必死になる理由を理解していた。
セニカは……グランゼニスは、人を信じたかったのだ。
そして、人間をまとめて滅ぼそうとしたかつての罪の、清算がしたかったのだ。
だから、身を削って生きてきた。アビドスの為に退学騒動まで引き起こした。アリスの為にパヴァーヌを奏でた。トリニティの悪意から身を呈して守ってきた。RABBIT小隊に手を差し伸べた。
それを自覚するのに…………かなり時間はかかったが。
しかし、自覚した後でも、誰かの為に働きたいという心は変わらなかった。
『私がしたことが、誰かに伝わり……そして、広がっていく。
それが、私の見たかった“正しき者”であり、セレシアが言っていた人間の可能性なのかもしれません
私は、この生き方を続けていきます。この命が尽き…やがて、グランゼニスが忘れ去られる日まで』
―――とは彼女の言葉である。
とはいえ、度が過ぎた自己犠牲の心はそう簡単には治らなかった。
放っておくと、自分のことを簡単に放って困っている誰かの元へ向かおうとする。
だがここは、サクラコが既に手を打っていたようで。
『今回の騒動で、創造神グランゼニスの噂が囁かれているのですよ。
中には、感謝を伝える為に像を建てる、といった変わった事をなさる方々も出て来たそうです。
本人のいらっしゃらない所で事を進めるのは良くないのですが……私達もするべきことがある以上、あまり教会を留守にしていると…どうなるかは分かりませんよ。
……ご自愛くださいね、グランゼニス様?』
―――これ、要約すると「度の過ぎた自己犠牲を治さないとシスターフッド全体でグランゼニスを公認して祭り上げるぞ」ということである。
流石にそんなの恥ずかしいセニカは、サクラコの脅迫説得を受け入れ、トリニティで過ごす時間を増やすようにしている。
今日シャーレに来ているのは、普通に当番の日だから来ている、というだけなのである。
そして…………その日の当番は、もう一人。
「ぬあああああっ!
分からん!もうイヤだ、帰りたい!!」
そうわめくのは、頭に二本の逞しい角を生やし、手の甲に赤く短い棘を生やし、紫のローブを羽織った、10歳くらいの少女であった。
「どうしたんですか、
また読めない漢字でもあったんですか?」
「漢字だけじゃあないッ! 計算もなんだコレは!! 全部が全部、まるで意味が分からんのだ!!」
「だから言ったじゃないですか…あなたには難しいんじゃないですかって」
彼女の名前は
この小さな少女は………なんと、あの破壊神フォロボスの生まれ変わりなのである。
フォロボスを倒した戦いの後、黒服が拾ってきたのを、先生に預けるという形で、シャーレに住み着いている。
最初、黒服の事を先生は警戒していたが、フォロボスの一件では関わりがなかったどころかフォロボスという黒幕を教えてくれた事、連れてきたホロ自身にフォロボスとしての記憶がなかったことから、ホロを預かるという形になったのだ。成長したら、折を見てどこかの学園に入学させるつもりであるらしい。最近は、ゲヘナ学園でイブキと、山海経でココナと、トリニティでミカと、交友関係を紡いでいるようだ。
「相変わらず見栄っ張りなんだから、ホロちゃんは…」
「戦いでは凄いんだけどね……年上の不良数人を、あっという間に倒しちゃったし」
「うわーん!ワガハイは最強なのにー!
ミカねーちゃんにも褒められたのにー!」
「書類仕事までは最強じゃなかったか…」
「こんにちは、先生……ってホロちゃん?
どうしたの、そんなに泣いちゃって!!」
「実はですね―――」
たまたまやってきたユウカに、セニカが事情を話していく。
先生に自身の強さを証明するため、書類仕事をしようとして――先生が引き止めたにも関わらず――そのあまりの難易度に心が折れた。
あまりにも自業自得というか、考え無しのホロの行動に、ユウカもため息をつくしかなかった。
創造神も、破壊神も。
キヴォトスを脅かした元凶は、もういない。
これからは、彼女達も交えた、平和な
いつまでも。
きっと。
創世セニカ
トリニティのシスターフッドの一員として、常識的な行動を模索していっている。下手をすると、トリニティ中心にグランゼニスの信仰が爆誕すると言う、自分にとっては黒歴史の上塗りにしかならない事態が発生してしまうので、真面目に自重するようになった。そのため、アリスの件でやった退学届の偽造みたいな、自分にも火の粉が降りかかる無茶はしなくなっていった。
ちなみにだが、フォロボス戦で見目麗しい女神を目撃した人物の内のひとり。その女神を見るや、セニカは涙が止まらなくなったという。また、「戻れたんだね、セレシア…」と嬉しそうに呟いたという。その言葉の真の意味はもちろん、その言葉を発したこと自体、ごくわずかの人物しか知らない。
夜刀神ホロ
破壊神フォロボスの魂が、一般モブロリ少女と結びついたことで爆誕した生徒。ドラゴンボールZでいうウーブ的な感じ。年齢的にはイブキやココナと同い年。偶然黒服が見つけ「先生なら彼女の面倒も見てくれるだろう」とのことで連れていき、シャーレに住み着きの生徒になった。彼女自身がフォロボスだった頃の記憶を一切持っていないので、ホロ=かつてのフォロボスということを知っているのは、事情を聴いた先生と見ただけでフォロボスの気配を察して先生に事情を尋ねたセニカしかいない。
セニカとの交友関係
サクラコ→「創造神であったことには驚きましたが、それでも私の後輩であることには変わりません。無茶をしたら、その時は……」
マリー→「抱え込みがちな、私の先輩です。フォロボスの時は一緒に戦えて良かった。」
ヒナタ→「私の力を認めて下さった、誇れる同級生です!」
ツルギ→「何体の化け物の集まりであろうが関係ない。私に怯えなかった後輩だ」
シロコ→「ん、恩人。先生の次くらいには。」
ホシノ→「最初は、冗談の通じない子かと思ったんだけどね~。あの子、信頼できると思うよ」
アリス→「アリスのパーティーのヒーラーです!でも分身できるなんて聞いてませんでした!」
サオリ→「分からない。赦しはくれなかったが、機会はくれた…気がする。」
ミヤコ→「ある意味、私達以上に屈強な意志の持ち主です」
先 生→「神様であっても関係ない、私の大事な生徒。欲を言うならもっと自分を好きになって欲しい」
黒 服→「非常に興味深い観察対象です。殺してしまうなどとんでもない!」
マエストロ→「成り立ちが芸術に通じている。詳しく過去を知りたい。芸術のインスピレーションになるやもしれん」
ゴルコンダ→「創造神と分かれた神から生まれた神というテクストは非常に素晴らしい」
デカルコマニー→「そういうこった!」
セレシア→「ありがとう、お父様」
グレイナル→「あなた様の平穏をお祈り申し上げます」
欲しいオマケは?
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