ナチュラル、パーフェクトなストフリを駆る   作:全智一皆

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第十話「家族」

 

■  ■

 どうも、なんか結構時間が経ってる事に今更気が付いたナチュラルです。

 なんかもう、いつの間にか数ヶ月が経過していた。時間が過ぎるのってマジで速いんだと実感した今日この頃。白騎士事件とかフリーダムの事がまるで数年前の事みたいだ。

 そんな今でも、ニュースじゃISの事とかフリーダムとかで話は持ち切り。特にフリーダムだね、ISよりも注目されてるよ。まぁ、そりゃあんなクソデカい機体が現れたら目を引くわな。

 なんてったって核エンジン搭載機、さらには物理攻撃は殆ど無効化する特殊装甲持ちと来た。白騎士とか騒がれてるISのレールガンだって無効化出来るんだからな。

 連合の技術力様々だな。確か大元のPS装甲は、ラミアス艦長が主導で開発してたんだっけか? いやー、コンパス所属する前から直々あの人の海賊戦術には度肝抜かされてたけど、味方になるとめちゃ頼もしいんだよな。

 あの人だけじゃなくて他の乗組員もやべーやつばっかだけど。特にあのスーパーナチュラルの操艦技術には、毎度驚かされた。なんだよ大気圏内でバレルロールって。ムラサメとか戦闘機みたいなのなら兎も角、あの大艦でだぞ? 物理法則無視してんのかと思ったわ。

 まぁ、向こうじゃ変態じみた機動する奴なんて結構居たから別に珍しくはないんだけど。つか俺の後輩とか同僚は特にそれが多かったけど。

 アスランとかシンとかヤマトとか。それと訳分からんのが、アイツら俺まで変態技術者みたいに言うからな。巫山戯んなし。

 ただアコードの対艦刀白刃取りして一機潰しただけだろ。その後はボロくそやられてたっつーの。

 

 まぁ、閑話休題(それはともかく)

 

「……」

「………」

 

 俺の同級生とその妹の空気がマジでくっそ悪いんだけど、誰かどうにか出来ませんか?

 いやマジで空気くっっっそ悪いんだけど。何なのこれ? 篠ノ之どうしたんだよ、いつもなら妹自慢めっちゃしてくるだろ。妹前にして何してんの?

 妹―――箒ちゃんも箒ちゃんだよ。なんでそんな仇見る様な目してんの? しかも目線的に俺だよね向けてんの。何だよ、俺なんかした? あんま箒ちゃんと関わってないと思うんだけど。

 アレか、もしかして偶に俺が一夏くんと遊んでたのがバレたか? はー、乙女だねぇ。CEじゃ考えらんねぇや。

 いや、だとしてもそんな目向けます? この歳でその嫉妬は怖いって。小学生に刺されちゃ堪ったもんじゃねぇぞ。

 

「あの……マジ何この空間? しのちゃん何したんだよ」

「しのちゃん言うなっ。うぅ……私にも分からないんだよ。お前が居る事分かった時からこうなんだよ…お前、箒ちゃんに何したんだよ! 答えによっては……」

「いやいや何もしてねぇって。そもそも俺、お前の家族だとお前とお前の親御さんとしか関わりねぇっつーの」

「はぁ!? 何時から!? 何時からアイツらと!?」

「あー……確か中学生の頃かな? 授業参観の時に初めて会って、そっから割と関わる様になった。うちの娘の事よろしくお願いしますって」

「〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「いってぇ!? おい、ちょ、マジ痛ぇって止めろコラ! マジで殴んじゃねぇよ! 何だよ、俺なんも悪い事言ってねぇだろ!?」

「……!!!!」

 

 さらに箒ちゃんの目付きが鋭くなった……えぇ、マジで何だ? 何が理由なのこれ。訳分からんのだけども。

 

「えっと……箒ちゃん? もし良かったら、なんで機嫌が悪いのか教えてくれないか? 何か悪いことしちゃったかな?」

「……いや」

「嫌かぁ……それは、やっぱり俺が居るからかな?」

「……おねえちゃんがいるから、いや」

「ごふっ」

「まさかの矛先俺じゃなくて篠ノ之の方かよ…!? おい篠ノ之しっかりしろぉ! 死ぬんじゃねぇ!」

 

 吐血はしてねぇけど明らか吐血した様な声出してたぞ!? そのままぶっ倒れちまったよ篠ノ之!

 あの篠ノ之をこうも呆気なく倒すなんて……篠ノ之箒、なんて恐ろしい子だ!

 つかコイツ大概シスコンだな! 妹にお姉ちゃんに話聞かれたくないって言われただけでぶっ倒れやがった! メンタル脆すぎんだろ!?

 

「あー……じゃあ、俺には話せるって事で良いのかな?」

「……うん」

「そっかぁ……じゃあ、ちょっと二人でお話しよそうか」

 

 ごめんな、篠ノ之。後で箒ちゃんには言っておくから……。

 そういう訳で、箒ちゃんと一緒に部屋を出てリビングに移動した。同級生の妹との碌な会話がこれて……一夏くんの時なんかめっちゃ遊んでたのに、何だよこの差は。

 

「…それじゃあ、聞かせてもらえるかな? 俺、箒ちゃんに何か嫌がる事しちゃった?」

「……ちがう。その……ありがとうって、おれいをいいたくて」

「ありがとう…? え、なんで? 俺なんかしたっけ?」

「おねえちゃんを、たすけてくれたから。……おねえちゃん、わらってたの。ゆめをささえてくれるひとがいるって、ゆめをおうえんしてくれるひとができたって、うれしそうだった」

「篠ノ之が……」

 

 そんなに喜んでたのか……ちょっと意外だった。

 意外だったけど、嬉しくもあった。そっか、あの時から篠ノ之にとって俺は織斑と同じくらいの立ち位置に立ててたんだな。そう考えると、かなり嬉しい。

 ……ん? でも、だとしたらなんで箒ちゃん不機嫌になってたんだ?

 

「おねえちゃん、よくあなたのことをはなしてたから……」

「そっか。そっかぁ……ははっ、篠ノ之の奴め。可愛い事してくれるじゃねぇか。でも、それならなんで箒ちゃんは不機嫌だったんだい?」

「……おねえちゃんは、わたしのおねえちゃんだから」

「……ん?」

「おねえちゃんは、わたしのおねえちゃんだもんっ!」

 

 恥ずかしそうにしながも、はっきりとそう言う箒ちゃん。

 ……あー、なるほど。つまりは、アレね。大好きなお姉ちゃんが自分のよく知らない男に夢中だから妹としては面白くないと。

 姉妹揃って可愛い過ぎねぇか? うわー、こんなん妹から言われたらめっちゃ喜ぶんだけど。篠ノ之も恵まれてんなー、こんな可愛い妹が居るとか。これは是非とも篠ノ之に報告してやらねば。

 

「くっ、くく……あははははは!!!!!!」

「なっ、なにがおかしい!」

「いや、随分と可愛らしい理由だったから、つい……くくっ、そっかそっか、箒ちゃんはお姉ちゃんが大好きかー! 良い事聞けたなー!」

「こ、こえがおおきい!」

「いやいや、俺はいつもこんくらいの声量だぜ? いやー、こんなに可愛い妹ちゃんから『おねえちゃんはわたしのだもん』なんて言われるとは、篠ノ之は羨ましいなぁ!」

「うぅ、うぅぅぅぅぅぅぅ…………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 おっと、流石にイジリ過ぎたかな? これ以上やったら泣かれそうだし、そろそろ止めとくか。

 ……ん? あれ、おかしいな。幻覚かな? そうでなければ、まだ小学生くらいの女の子の右手に竹刀が握られている事になるんだが。

 うーん……これ幻覚じゃねぇな!

 

「うっそだろなんでリビングに竹刀が置いてあんのッ!? 自宅に研究室があったりするしマジでどうなってんだよ篠ノ之家!」

「うわぁぁぁぁぁ!!!!!!」

「ちょちょ、ストップストップマジストップ!!!! ごめんごめん、本当にごめんって! 意地悪したの謝るから! だからちょっとそれ止めてくれませんかね箒ちゃん!?」

「はぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

「おっけい怒ったら話聞かないのは姉妹共通なのな! 完全に俺の自業自得だから何も言えねぇけどさぁ!? あーっ、ちくしょうめ! いいぜ掛かってこいや、お兄さんが動く藁役やってやるよー!」




後からオリ主は束さんにぶん殴られました。
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