『わたしかて魔導師のはしくれ、戦う心構えくらいは持っとります!』
魔法少女リリカルはやてStriker's
第0話 魔法少女、育ちます!
「家電量販店なんて、どこの世界も同じなんやなぁ…それにしても電気街アキバハラってなんやねん…そっくりにも程があるんやけど…」「きゅくー」
お、ここか…エドバシ電気…なんかこれもどっかで聞いたことあるような…。まぁええわ、PCコーナーが地雷やなきっと。なんか知らんがポンコツ店員とアホの子店員に次元跳躍店長がいそうな気がする。それでも……行くしかないんだー!踏み込めー!フラットアウトー!
「行くでぷちトマト!踏んで行って生き残る!それがR乗りの宿命やー!とつげ、ふぎゅ!」ドンッ!「きゅくっ!?」
「む?すまない、大丈夫か?メガーヌ、来てくれ。少女を轢いて泣かせてしまった」
「隊長!?まったく、冷蔵庫は大きいんですから周りには気を配っていただかないと…、あなた大丈夫!?怪我してるわ、ヒーリングかけないと…隊長はこの子を向こうのベンチへ運んでください!」「あぶー」
「しかし…世間では『Yes!ロリータ。No!タッチ』という言葉があるらしい、レジアスから聞いたことがある。俺は次元犯罪者になってしまうのではないか?」
「そのあまりの世間の疎さをどうにかしてください!そんなの、この場合は治外法権です!」「きゃっきゃっ!」
「うぇぇぇ…、ふぇぇぇ…」「きゅくー!」
めっちゃ痛いねん!泣くわ!転んだのなんか何年振りや!前世になるから10年ぶりくらいやで!うぇぇぇ…痛いよークロノさん…
「少女よ、すまなかったな。お詫びと言っては何だが遠慮せず食べてほしい…俺の名前はゼスト・グライガンツだ。こっちはメガーヌ・アルピーノとその娘のルーテシアだ」
「私達は地上本部の首都防衛隊なの。今日はお休みで隊長に荷物持ちをお願いしていたのよ。ほら、私はこの子がいるから」「ぴゃぁ!」
「わたしは八神はやて言います。こっちは使い魔のぷちトマト「きゅくっ!」クラガナンには初めて来たんでちょっと散策しとったとこやねん」
あら、ゼストさんとルールーのお母さんやったんか。ルーテシアちぃちゃいな!かわえぇ…。それにしてもヒーリングかけてもろただけじゃなく喫茶店でケーキまでごちそうになるとは…ちょっと悪い気がするなぁ…いや、めっちゃ痛かったんやから気にせんでええか。
「む?初めてということは他の次元から来たのか?変なことを聞くが渡航証明書とかもっているか?それとも次元漂流者か?」
「とこーしょうめいしょ?そんなんもらったっけ…パスポートみたいなもんか?次元漂流者やないでー。聖王教会に用事があってきたんやー」「きゅくーきゅくきゅっく?」
「ひとりで来たの?それとも他の人と来たの?お父さんとかお母さんは?」「あぅあぅ」
うーん、お父ちゃんとお母ちゃんは死んどるし…。なんて言えばいいんやろうか…クロノさん言うても知らんかもしれんし…、地上本部と本局はめっちゃ仲悪いもんなー!しゃあないか、年相応に振舞っとけばなんとかなるやろ!
「クロノさんと一緒にきたでー!管理局の執務官やー!」「きゅ!」
「執務官と一緒に…?ということは少女、デバイスを持っているか?なにかあったらデバイスを見せろと言われていないか?」
「あ。言うとった。身分証と財布が一緒になっとるよーって言われとってん。すっかり忘れとったわ」
「ちょっと見せてもらうね?………、隊長。この子、このあいだ話のあった管理外世界で見つかったっていう古代ベルカのデバイスの持ち主ですよ」
「だから聖王教会にか、なるほど。と言うことはクラガナンについて全く知らない訳か。」
「知らんかったけど、この街めっちゃ楽しいで!変なモンいっぱいある!さっき曲がるビーム出る光線銃見つけてん!当たっても痛くないとか何に使うんやろか!」「きゅっきゅ!」
きっと魔法の練習用やろうな!おもちゃ屋さんとかわくわくするでー!なんでこんなん楽しいんやろうか!クラガナンは最高の街やでー!
「あらあら…そうだ!もしよければこの後、私たちがクラガナンを案内……、はやてちゃん!危ない!」ドンッ
「わあ!?いったい何が…バインド!?メガーヌさんになんでバインドがかけられとんねん!?」
いったい何が起きたんや!?突然メガーヌさんに突き飛ばされたかと思ったら私がいた場所にバインドがかけられとる!あかん!ルーテシアもメガーヌさんと一緒にバインドに捕まっとる!
「メガーヌ!ルーテシア!大丈夫か!……これは中距離転送の魔法陣!?」
「隊長ははやてちゃんを連れて離れてください!この子は私が守って見せま…」シュイン!
転送用の魔法陣…!?敵は私を連れ去るつもりやったんか?………!まさか…ユーノ君がクロノさんを私の護衛にしようとしたんに関係があるんか!?
「クソッ!行くぞ、少女!とりあえず店を出る…狙われているらしい!メガーヌは首都防衛隊の隊員だ、なんとかルーテシアを守るくらいは出来るはずだ!」
「あわわ!りょ、了解です隊長!」「きゅく!」
「フッ………。デバイスを持っているなら少しは魔法が使えるのだろう、期待しているぞ八神隊員!店を出てすぐセットアップだ!敵が来るかもしれん…戦うぞ!いけるか?」
「ひゃあ!……大丈夫です!わたしかて魔導師のはしくれ、戦う心構えくらいは持っとります!」
これが、わたしが海やのうて陸を志願したきっかけになる事件やった。
「魔法少女へっぽこはやて!リリカルマジカル頑張るで!」