光を渇望する巨人の旅路【裏】   作:謎の食通

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最初は変わらず


プロローグ「始まりは同じ」

彼は、どこにでもいる少年だった。

学校に行き、学び、友人と遊び、そして家族と共に過ごす、ごく普通の少年だった。

 

「あー、しんどいなあ・・・」

彼は塾の帰りで帰宅する途中だった。

「早く、帰ってご飯食べて、ギンガ劇場版のDVD見よ」

彼の両親は教育に熱心で彼自身も親の期待に応えるために努力をしている、だからといって疲労は別の問題でもある。そして彼が、晩御飯と楽しみにしていた特撮のDVDに思いをはせていた時、それは起こった。

「確か、今日は・・・・えっ?」

交差点に差し掛かった時、突如としてトラックが突っ込んできた・・・左右を確認した時には存在していなかったトラックが。

 

こうして、この世界での彼の命運は終わりを告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこは、光で包まれている場所だった。そこで老人が部下らしきモノと話していた。

「・・・おい、次のオモチャはどうしたんじゃ?」

「それが、こちらに来るときに行方不明になってしまって・・・」

彼らは俗にいうと転生者を生み出す神と呼ばれる存在であった。そんな彼らがやることはただ一つだった。

「行方不明じゃと?なんだ、死んだショックで魂でも砕けたのか?」

「はっきりとしたことはわかりませんが恐らくそうではないかと・・・」

老人は部下の発言を聞くと、しばし目を閉じ・・・

「・・・しかたあるまい、新しいのを連れてこい」

「はっ、ただちに因果律を操作し、他の世界への干渉を行える魂を連れてまいります」

冒頭の少年が死んだのは、彼らが原因だった。彼らは、人の異世界に行きたいという思いを信仰として、転生者を生み出していく。彼ら自身が存在するために彼らの遊戯のために。その結果、他の世界や殺した人間が不幸になろうとも気にせずに彼らは続けていく。

 

 

 

こうして、彼らは再び転生者を生み出していく、少年の魂がどこに向かったのかも知らずに・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

太陽系第三惑星「地球」

そこの大気圏外に彼はいた。身長50mにもなる黒い巨人。創造主は彼をウルティノイドと呼び、彼は自らをこう名乗っている「ダークザギ」と。

ダークザギは、ウルトラマンノアを基に作られた人工ウルトラマンである。彼は作られたコピーの宿命に苦悩し、その結果守るべきものを滅ぼし、最悪の暗黒破壊神へと変貌を遂げた。

だが、その彼も命の灯火が消えようとしていた。

『フゥ、へァ、デュァァ!』

ダークザギは右手を左腕に添え、地上に向けライトニングザギを放った。そして、地上から放たれた光線とぶつかり合い鍔迫り合いのような状態になった。

 

ライトニングノア

 

ウルトラマンノアの持つ多数の技の一つである。それが地上から放たれている光線の正体だ。

 

ザギは進化の結果、ノアと互角の力を持つ・・・だが。

ノアは、人々の思いを、希望を力にしている。つまり力の総量が上乗せささっている状態である。

 

そして

 

『ヌァァァァァァァァァァ!?』

 

ライトニングノアに押し負け、ダークザギは滅びた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

因果地平の彼方に彼は、いた。

「ふっ、結局私は何も達成できないということか」

彼の名は、ユーゼス・ゴッツォ。彼はウルトラマンという存在に憧れ、更に地球という星を愛していた。

だが、彼の運命は皮肉にもウルトラマンや他の正義の味方に相対する悪の存在となった。

そして彼は因果地平にて漂うこととなった。

 

 

「・・・ぬぅ!?体が引き寄せられている?」

まるで磁石に引き寄せられるかのようにユーゼスは、引き寄せられる。

「一体、どこに行くのだ・・・。む、あれは」

そこには二つの球体があった。

小さな白い球体とその周りを回る青い球体の二つだ。

「あの小さい球体が、いや大きいのも私を引き寄せているのか?」

ユーゼスが引き付けられると大きい球体のように白い球体の周りを回り始めた。

「これは、一体何が起こるというのだ・・・うぉ!?」

 

 

突如としてユーゼスと青い球体は白い球体に引き寄せられた。そして彼らは一つになり、光を放つとともに因果地平より消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ある一つの世界に彼となった彼らが降り立つ・・・はずだった。世界は常に変化し、輪廻する。これは、彼が光ではなく闇もしくは中庸となった世界でのお話である。




最後だけは違う。
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