エイリアの守護者   作:W297

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雷門対イプシロン②

 

 イプシロンが先制してから、そこからイプシロンは体力を減らす作戦に変更した。

 

「…正直、あんまりラフプレーはしてほしくないんだけど」

 

 俺がそうつぶやくとヒロトは「まあ仕方ないよ」と返してくる。

 

「相手を手っ取り早く潰すなら一番楽だからね。

 

 まあエイリア石の力で強くなってるのは確かだし。

 

 実力差を見せつけるなら、あれが手っ取り早いし」

 

 雷門の面々は体やボールをぶつけられて体力を消耗し、だんだん動けなくなる選手が多くなってくる。

 

 そんな中、イプシロンの攻撃から避け続ける人物が一人。

 

「あの木暮ってやつ、避けるのうまいな…」

 

「うん、しっかりボールを見れてる。

 

 漫遊寺じゃ控えだったみたいだけど、結構おもしろいね」

 

 俺とヒロトは雷門の中でまだボールをよけ続けている木暮を見てそう話していく。

 

 やっぱりまだまだ粗削りではあるが、磨いていけばいい感じになるのであろう。

 

 まあ後のイナズマジャパンに選ばれる人材だ。その潜在能力は大きいのだろう。

 

 …そして、その間も時計の針は進んでいる。

 

「…さて、デザーム。

 

 そろそろあと30秒、どうやってこの試合を終わらせる?」

 

 俺がそうつぶやくとデザームの視線がこっちを向いていた。

 

「…まもなく3分、我らはこの一撃を以ってこのゲームを終了する」

 

 デザームがそう宣言すると、雷門からは「なんだと…!?」という声が上がるが、デザームは気にせずそのまま話していく。

 

「聞け、人間ども!我らは10日の後にもう一度勝負をしてやろう。

 

 だが、貴様らは勝負の時まで生き残っていられるかな?」

 

 ニヤリと笑みを浮かべて、デザームはボールを思い切り蹴りだす。

 

 ボールは土煙を上げながら勢いよく雷門陣内へと襲い掛かる。

 

 吹雪がそれに負けじと向かっていくが、なすすべなく吹っ飛ばされてしまう。

 

 そしてそれから逃げる木暮。

 

 …まー、あれには逃げるしかねえな。

 

 そう思いながら、木暮を見ていると倒れていた仲間に躓き転んでしまう。

 

 …だがその際、木暮がボールを足で挟みながら倒れたことにより、小さな竜巻が生まれた。

 

 これが、のちの旋風陣…か。

 

「…さて、俺たちも戻るとしますか。父さんから次の指示受けないといけないし」

 

「うん。

 

 頼徒、先に帰っておいてもらえる?

 

 俺はもうちょいここに残ってるよ。

 

 あのキーパーと軽く話したいんだ」

 

「お、やっぱりお前も気になるか、円堂のこと。

 

 面白いやつだよ、あいつ。

 

 報告はあとで俺が父さんに伝えとく。帰るの遅くなりすぎんなよ」

 

「わかってるよ」

 

 ヒロトとそう言葉を交わした俺は、先にエイリアボールで帰途に就いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…それで、次はどこに行くんですか?」

 

 父さんの部屋で俺がそう聞くと、父さんは「そうですね…」と考える。

 

「デザームが10日後に勝負するって言ったからにはそれまで我々は動けないですし。

 

 …しばらくの間はここで休んでおきなさい。

 

 行ってほしいところができれば、また伝達します」

 

「了解しました」

 

 俺はそう返し、部屋から出ようとするが、そんな俺に父さんは話してくる。

 

「…頼徒、あなたに聞いておきたいことがあります」

 

「なんでしょうか?」

 

 俺がそう返すと、「最強チームの称号についてです」と話す。

 

「現在、マスターランクのガイア、プロミネンス、ダイヤモンドダストの3チームでジェネシスの称号を争わせています。

 

 あなたはどのチームが最もふさわしいと思いますか?」

 

 そういえばジェネシスってヒロトが勝手に使ったんだっけ。

 

 それに対抗してできたのがプロミネンスとダイヤモンドダストの連合チームのカオスだったはずだ。

 

「…俺はどのチームもその称号にふさわしいと思いますよ。

 

 正直、ジェミニやイプシロンはマスターランクよりは劣るとは思いますけど、マスターの3チームに目立った強さの違いはありません。

 

 それに、ジェネシスの称号は最強を表すもの。どれかのチームに与えればほかの2チームから反発が上がります。

 

 俺はジェネシスの称号はまだどのチームにも与えないほうがいいと思いますけどね」

 

 俺はそう返して部屋から出て行った。

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