エイリアの守護者   作:W297

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プロローグで言うのを忘れてましたが、完全に見切り発車の作品なんで更新ペースは期待しないでください…。のんびり待っておいてくれると助かります。


ガイア①

 

「それじゃ、ネロとトライは守備側固定で、いつも通りシュート練習しようか」

 

 グランはそう話し、ガイアの面々もそれに頷く。

 

「…トライもいつも通りの練習だけど、いいよね?」

 

 グランの言葉に俺は「大丈夫だよ」と返答する。

 

「俺もお前らを相手に練習することが出来ればさらにうまくなるからな」

 

 そう言って俺とネロを残して他のガイアのメンバーはセンターサークルの方向へと向かっていく。

 

「…ネロ、今日もしっかり後ろ頼むぜ?」

 

「うん、頑張るよ」

 

 ガイアのキーパー、根室君之ことネロはそう返してくる。

 

 こいつはキーパーとしては非常に小柄だが、その分ジャンプ力が段違いでありどんなボールにでも追いつくことが出来る。

 

 …率直に言わせてもらうとすればよっぽどの不意を突かない限りはガイアのゴールを割るのは難しいということ。

 

 ネロが使う技で一番強い時空の壁を破れるのはバーンのアトミックフレア、ガゼルのノーザンインパクト、グランの流星ブレードといったものや、ジェネシスの合体技であるスーパーノヴァスペースペンギンぐらいでしか今のところは破れないだろう。

 

 まあそんな奴が後ろに控えてくれているので俺も思う存分大胆にボールを奪いに行くことができる。

 

「それじゃ、ネロ、トライ、始めるよー」

 

 グランからそんな言葉が聞こえてきたので、俺たち2人は右手を上げる。

 

「…それじゃ、私から行くぞっ!」

 

 そう言ってボールをけりだしたのはウルビダである。

 

 俺もそれに対応するように守備の体制に入る。

 

「…さあ、かかってこいよ!」

 

「私を舐めるなよ、トライ!」

 

 俺とウルビダはそう言葉を交わしながらボールを奪い合う。

 

 ボールが動くと同時にサイドステップ、バックステップを駆使しながら、彼女に抜かせないように一定の距離を保つ。

 

 そして、彼女の脚とボールが離れたその瞬間、俺は狙いを定める。

 

「…今だ、デーモン、カット!

 

 俺が右足を振り払うと、紫のオーラが生まれ、禍々しい笑みを浮かびながら彼女の進路をふさいでいく。

 

「ぐっ…!」

 

「もうちょっとだったな、…ウルビダ」

 

 地面に倒れるウルビダとボールをしっかり確保した俺。

 

 ガイアとの練習の際、いつもの恒例行事となる姿である。

 

「…それじゃ、次!

 

 俺との一対一(タイマン)勝負に勝ってまともにシュート撃てると思うなよ、ガイア!」

 

 俺はセンターサークルにいるガイアの面々に向けてそう叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから数時間、俺との一対一勝負、人数を3対3に増やしての勝負などなど…。

 

 しっかりと充実したガイアとの練習時間を過ごした。

 

「…それじゃ、今日はここまでにしようか。

 

 各自ストレッチとかして疲れ残さないようにね」

 

 グランはそう言ってベンチに座る。

 

「…グラン、お疲れ様」

 

 先に座っていた俺はグランにそう言いながらドリンクを渡す。

 

「トライもありがとうね、いつも付き合ってくれて」

 

「なんてことねーよ、お前らに協力したいからやってるだけだ。

 

 俺もお前らとこうやってサッカーできることに感謝してるんだ。

 

 これぐらいであれば、プロミネンスやダイヤモンドダストとのバランスもあるけど、いつでも付き合ってやるからよ」

 

「そう言ってくれると嬉しいよ」

 

 俺の言葉にグランはそう返してくる。

 

 …そう言葉を交わしていると、入り口から誰かの影が見えた。

 

「…あ、父さん!」

 

 グランはそう言ってその人の元へと歩いていく、周りのガイアのみんなも同じだ。

 

 それの後を追うようにして、俺はその人の元へと歩いていく。

 

 俺が近付いていくと、ガイアのみんなと話していたその人が俺を見て優しく話しかけてくる。

 

「…トライ、あなたも来ていたんですね」

 

「ええ、こいつらに頼まれたんでね。

 

 思う存分こいつらのボールを奪うことが出来ましたよ、…父さん」

 

 俺が父さんと呼ぶこの人…、吉良星二郎。

 

 俺たちの出身であるお日さま園の設立者であり、エイリア編の黒幕である。

 

 …ただ黒幕ではあるのだが、俺たちに対しては優しい愛情を配っており俺もそれに違わず…といった感じである。

 

 その愛情に関してもチームなどに関係なくすべての奴に対してほぼ平等に扱っている。

 

 …精々亡くなった父さんの子供に似ているというヒロト、そしてそのヒロトが所属しているガイアが少し多いぐらいだ

 

 もちろん、お日さま園に入るのが比較的遅かった俺にも特段の愛情を配ってくれている。

 

「そうですか、それなら良かったです」

 

 …ホント、普通の人から見たらこの人がエイリア石の力を使って俺たちを強化し、日本を制圧する…なんて見えないだろう。

 

 それぐらい普段は優しい人だ。

 

「…そうだ、トライ。

 

 あなたに頼みたいことがあるんです。

 

 あとで私の部屋に来てくれませんか?」

 

 俺はそんな父さんの言葉に「もちろんですよ」と返す。

 

「父さんの頼みであるなら、こいつらに危害を加えない限りあなたに協力します。

 

 父さんは俺の恩人なんですから」

 

 俺は父さんに向けてそう話した。

 

 

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