エイリアの守護者   作:W297

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松風天馬①

 

 …爽やかなサッカー少年、松風天馬と出会った俺と杏。

 

 3人で言葉を交わしていく中、紫髪の少年が口を開く。

 

「…データを受け取った。

 

 赤髪の方がレアンこと蓮池杏。

 

 そしてもう一人がトライこと外裂頼徒。

 

 両方ともに破壊組織、エイリア学園の戦士である。

 

 …外裂頼徒、君に聞きたいことがある」

 

「ああ、なんだよ?

 

 っていうか、お前の名前を聞いてねえな」

 

 俺がそう返すと、「それは失礼した」と告げてから改めて話していく。

 

「私はアルファ。

 

 我が使命はサッカーを消去すること。

 

 …外裂頼徒、改めて君に問う。

 

 なぜ、君のデータには欠落がいくつもあるのか?

 

 いくつものパラレルワールドにおいて、君という存在を確認できたのはこの世界だけだ。

 

 なぜ君は、この世界に存在している?」

 

 …俺という存在はイレギュラーってことか。

 

 俺という存在が、物語を変えてしまってるのか。

 

 できる限り原作の流れを変えたくはなかったが…。

 

 俺がそう考えていく中、杏が叫ぶ。

 

「…ふざけんじゃないわよ!

 

 頼徒がここにいる理由なんていらないわ。

 

 私は他の世界がどうとか興味ない。

 

 今ここに外裂頼徒という人間が存在している、ただそれだけのことよ」

 

「…そういう訳だ。

 

 俺がいない世界とかあるのかもしれねえが、あいにくほかの世界のことは俺も興味がなくてな」

 

「No、理解ができない」

 

「理解できなくて結構だよ。

 

 俺は俺のためにこの人生を楽しむだけだ」

 

 俺がアルファにそう告げると、アルファは静かに口を開く。

 

「…この事態を解決する為の新しい方法が提案された」

 

 そう言いながら白いエイリアボールのような物体をアルファが操作すると、『ムーブモード』という機械音声が聞こえてきた。

 

 それと同時に俺たち3人は白い光に包まれ、光が収まると、目の前にはサッカーコートがあった、どうやらワープしたようだ。

 

 そして俺たちの周囲に複数の人間が出現していく。

 

「喜べ、これからお前達が好きなサッカーをやる」 

 

 …どうやら、俺たちエイリア学園とやり方は似ているようだ。

 

「…そういうことね。

 

 杏、こいつらのやり方はエイリアと同じだ、わかってるな?」

 

「もちろんよ、大体察しているわ。

 

 まさか、私たちがこっち側になるなんてね」

 

 俺と杏がそう話していくと、アルファは「何を話している?」と淡々と告げてオレンジ色に光ったボールを蹴り飛ばす。

 

「…サッカーは、我々が消去する…!」

 

 そんな中、俺の隣にいた天馬が飛び出す。

 

「サッカーは消させない!」

 

 そう叫んだ天馬の背中から紫色のオーラが人の形を形成していく。

 

 

 

「魔神ペガサスアーク!」

 

 

 

 …って化身かよ!?

 

「な、何よアレ…!?」

 

 杏はそう驚きの声を上げる。…まあ知らなかったらそうなるのも無理ないだろう、実際俺も軽く呆気に取られてしまった。

 

「化身だと?次元が低い…!」

 

「くっ!?うわあぁー!?」

 

 だがペガサスアークはボールの威力に耐え切れずにかき消されていく。

 

 そして体勢を崩した天馬に対して、アルファの仲間たちはボールをぶつけていく体制に入っていく。

 

「…まあ、黙ってやられるのを見てるわけにはいかねえな」

 

 そう言って俺は天馬の前に飛び出す。

 

「…デーモン、カット!

 

 いつも通りの紫のオーラを放った俺は、ボールを地面にたたき伏せる。

 

「…え、外裂さん…!?」

 

 天馬は呆気にとられるが、俺は天馬に話していく。

 

「天馬、俺はまだお前のことを知らねえ。

 

 …だがよ、お前の話し方からして俺はお前の先輩になるんだろ?

 

 なら、先輩として後輩を守ってやるのは当然のことだろ。

 

 …お前ら、天馬を絶望させたいなら俺の後にしろ。

 

 俺が力尽きるか、お前たちがあきらめるか…、我慢比べといこうじゃねえか。

 

 …杏、天馬を見ておいてくれ」

 

「りょーかい。くれぐれも無理しないでよ?」

 

「いわれなくてもな。

 

 五体満足で帰ってくるよ」

 

「外裂さん…!でも、あいつらには俺の化身が…!」

 

 天馬は俺にそう話してくるが、「大丈夫だ」と返していく。

 

「化身とかそういうのはよく知らねえけど、知らねえからできることも多いんだよ。

 

 先輩に任せて、そこで見てな」

 

 そう天馬に告げた俺は、アルファたちの前に対峙した。

 

 

 

「…エイリア学園、トライの名にかけて。

 

 俺が地に倒れることはねえ、どいつでもかかってきな?」

 

 

 

 そう俺はアルファたちを挑発した。

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