「…では、お望み通り貴様から潰してやろう」
アルファはそう言って俺にボールを蹴りつけてくる。
…だが、俺は胸でボールの勢いを受け止める。
「…こんなもんか?」
俺はそう言って足元に落としたボールを蹴り返す。
「…続けろ」
驚いた様子のアルファたちであったが、すぐに俺への攻撃を再開する。
…周りから集中して攻撃されるが、俺はそれを蹴り返していく。
「…お前ら、そんなもんかよ。
ウチのヒロトたちの方が、もっと強いボール蹴ってくるぜ?」
俺はそう言い放ちながら、アルファへと勢いよく蹴り返す。
アルファはボールを受け止め攻撃してくるかと思ったが、俺に声がかかる。
「外裂頼徒、なぜ貴様は知らない者のために本気になれる?
松風天馬は10年後の世界からきた人間だ、この時代の貴様が知るはずがない」
「なんでかな、俺も分からねえよ」
俺はそう言った後、アルファに改めて話していく。
「…でも、守るべき対象ってものに変わりはねえ。
どうやら可愛い俺の後輩みたいなんだ、守ってやらねえといかねえだろ?」
「貴様は見ず知らずのやつの言うことを信じるのか?
貴様を利用するために嘘をついている可能性だってある」
「まあな、でもお前らが天馬のいる世界よりさらに先の未来から来たってことは嘘じゃねえんだろ?
それにあいつの目は嘘をついているようには見えなくてな」
そう話した俺は、改めてアルファに言い放つ。
「…相手がだれであろうが、俺は守るって決めた奴のためならどこまでも強くなれる。
さっさと諦めろ、俺は杏、そして天馬をまもるためなら倒れることは無いぞ?」
俺がそう話すと、杏と天馬が俺の傍にやってきた。
「そういうことよアルファ。
頼徒が倒れないってことは私が一番知ってるんだから。
『どんな相手であろうが、守り抜く』。
それが『エイリアの
「外裂さん、俺も戦います!
守られるだけなんて嫌だ!
俺もサッカーを守るために戦います!
…アルファ!俺はサッカーを諦めるつもりはないぞ!
さっさと諦めたらどうだ!」
天馬が叫ぶが、アルファは気にせずに話していく。
「No、あきらめるという選択肢は我々にはない。
松風天馬からサッカーを抹消し、歴史を正しい方向へ修正する…、それが我々の使命だ」
アルファはそのままボールを蹴る態勢に入っていたが、そのボールは後ろからやってきた誰かがボールを奪い取り、アルファへと蹴り返す。
「…サッカーは必要だ、これは君の言葉だよ天馬…ってええ!?
なんで外裂君たちがいるの!?
…うーん、予想外だなこれ…」
そう俺と杏の姿を見てやってきた緑髪の少年は悩んでいく。
「えっと、君は…」
「…俺のことも知ってるみたいだけど」
「何者だ」
天馬、俺、アルファの順に彼に話していったが、彼は「コホン」と気を取り直して話していく。
「僕はフェイ・ルーン。
天馬たちと同じ、サッカーを必要としているものさ」
まあクロノストーンならこいつはいるよな…。
俺はフェイを見て、そう呟いた。