エイリアの守護者   作:W297

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外裂頼徒②

 

「…そんなこと頼まれたの、頼徒?」

 

「ああ。しばらくの間お前らと練習する時間は短くなると思うよ。

 

 …まあできる限りこっちには帰ってくるつもりだから心配するほどでもないかな」

 

 俺の部屋に戻ってきた後、いろいろな準備をしながら俺の部屋にやってきた人物に対してそう話していく。

 

「…でも、私たちとの練習時間も取っておいてよ?

 

 そっちに時間取りすぎて、下手になったとか言ったら許さないから」

 

「分かってるよ。

 

 まあそうならないようにちゃんと練習は続けていくつもりだし。

 

 俺のことまで気を回さなくても大丈夫だよ、杏」

 

 そう俺は部屋に来ていたレアンこと蓮池杏に話していく。

 

 …ちなみにだが、杏はお日さま園に入って最初に話しかけてくれた人物であり、比較的遅かった俺と昔からいたメンバーの橋渡しをしてくれた。

 

 そういう訳で杏がここに来る回数は他の面々に比べると多い。

 

「…というか、私たちを心配してくれるのはうれしいけど、自分自身の体も大事にしなさいよ?

 

 晴也が『頼徒は俺たちのことになると無理し過ぎるから、俺たちが止めないといけないんだ』って言ってたし。

 

 私や晴也は頼徒がお日さま園に来た頃からの付き合いなんだから、相談したいときはいつでも言ってよね」

 

 …ちなみにだが、俺がこのお日さま園に馴染んでいったのは杏→晴也→各チームのキャプテン→各チームの面々というルートである。

 

「分かってるよ、無理しそうなときはちゃんと言うからさ」

 

 俺が杏にそう返していくが、彼女は不安そうな顔だ。

 

「…アンタの『ちゃんと言う』って言葉は信頼できないのよ。

 

 顔色悪くなってきてたら、力づくででも止めて休ませるから、いい?」

 

「はいはい分かったよ…」

 

 俺は杏の言葉にそう返した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 杏が部屋を出て行ってから数分後。

 

 また新たな人物が俺の部屋にやってきてだべっている。

 

「えー、頼徒も奈良に来るの?

 

 あんまり宇宙人モードの俺見せたくないんだけどな…」

 

 俺にそう話してくるのは最近いろんな中学校を破壊しているジェミニストームのレーゼこと緑川リュウジ。

 

 休憩がてら俺の部屋に来たらしい。

 

「まーお前はキャラとか作りまくってるからなー…。

 

 っていうかもう日本全国にそれで喧嘩売りまくってるんだからそんなこと言ってる状況じゃねえだろ?」

 

 俺がそう話すと、リュウジは「知り合いに直接見られるのは嫌なんだよ…」と返してくる。

 

「別に知らないやつなら演技ってことでやれるけど、知り合いの前だと俺の普段を知ってるからさ…。

 

 『旅の恥はかき捨て』だったのに…」

 

 リュウジはそう落ち込むが俺は「俺のことは気にすんじゃねえよ」と話していく。

 

「…まあ俺はどっかの影から眺めてるからさ、俺はいないもんとして思ってくれたらいいよ。

 

 一つ言うとしたら、…無理して焦りすぎんなよ。

 

 『急いては事を仕損じる』っていうだろ?」

 

「こうともいうね、『思い立ったが吉日』って。

 

 ジェミニのみんなも、今のところは順調に進めることができてるし。

 

 やれることがあるなら、できる限りやっておかないと」

 

 リュウジは俺にそう返してくる。

 

「…そういう頼徒も無理すること多いんだからさ、『人のふり見て我がふり直せ』。

 

 自分のこともしっかりね」

 

「お前もかよ、さっき杏のやつにこっぴどく言われたんだって…。

 

 俺のことは心配いらないから、自分たちのことに集中しとけ」

 

「はいはい、りょーかいりょーかい」

 

 リュウジは笑みを受けべながら俺にそう返してくる。

 

 …こんな感じで話すリュウジが、あの冷徹な目と口調で話すレーゼと同一人物なんて分からないだろう。

 

 レーゼを演じるのも「もう慣れた」とは言っていたが、かなり無理しているはずだからな。

 

 …そう思いながら準備をしているとほぼほぼ準備が終わっていた。

 

 父さんから貰ったオレンジ色のエイリアボールもあるし、何かあれば吉良財閥系列のホテルとか自由に使っていいって言われてるし。

 

 まあ気分転換も兼ねて楽しんでくるとしよう。

 

 俺はそう思いながらリュウジとの話を続けていった。

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