沖縄を後にして、東京に戻ってきた俺たち雷門。
円堂たちも雷門に戻ってくるのは真・帝国学園の後ぶりだったはずだ。
…それで、瞳子監督にも許可をもらい、一日休む…ってことになったのだが。
…黒いサッカーボールが、俺たちの前に落ちてきた。
「雷門イレブンの諸君、我々ダイヤモンドダストはフットボールフロンティアスタジアムで待っている。
来なければ、黒いボールを無作為にこの東京に打ち込む」
…休む暇は、ないっぽいな。
「仕方ないわ。直ちにスタジアムに向かいます」
「「「「「はい!」」」」」
俺たちはフットボールフロンティアスタジアムへと急行した。
◇ ◇ ◇
フットボールフロンティアスタジアムに到着した俺たち。
まだダイヤモンドダストの姿は見えなかった。
「外裂、ダイヤモンドダストはどういったチームなんだ?」
ベンチの前で鬼道が俺にそう聞いてくる。
「圧倒的な連携力…かな。
特にセカンドボールに反応する速度は全員早い。
統率力っていえばこの前のイプシロン改にも匹敵するし、スピードはジェネシス並みにあるし。
今までのチームとはレベルが1段階は上だぞ」
「…今までより、さらに強いっすか…」
壁山はそう弱気になるが、「慣れたことだろ?」と俺は返す。
「…豪炎寺君、あなたにはフォワード、外裂君と蓮池さんにはミッドフィールダーを任せるわ」
「「「はい!」」」
あの後改めて杏も雷門に参加を表明し、背番号17のユニフォームをもらった。
あの後も円堂の特訓に付き合ってたし、問題はないだろう。
「豪炎寺君と外裂君、それに蓮池さんは間違いなくマークされる。
この3人にボールを回すのも大事だけど、チャンスがあれば積極的にゴールを狙っていきなさい」
「「「「「はい!」」」」」
監督からの指示が終わると、反対側のベンチから青白い光が放たれる。
「…来たか、風介」
俺はその光を放った後に中心に立つ白い髪の人物に向けてそうつぶやく。
「…エイリア学園、マスターランクチームのダイヤモンドダストだ。
円堂、そしてトライ、君たちに凍てつく闇の冷たさを教えてあげるよ」
…ダイヤモンドダストのキャプテン、ガゼルこと涼野風介がそこにいた。
「冷たいとか熱いとかどうでもいい!
サッカーで街や学校を壊そうとするやつらは、俺が許さない!」
「…さっさと終わらせようぜ。
まともにシュートを打てると思うんじゃねえぞ、…ガゼル」
「フッ、楽しみにしてるよ」
ガゼルはそう俺たちにそう一瞥し、フィールドへと入っていった。
…正直イプシロン改とは何とか戦えたとは言え、ここからはレベルが違ってくる。
「…頼徒、覚悟はできてるのよね?」
俺の横から杏がそう声をかけてくれる。
「ああ、もちろんだよ。お前こそ雷門で初実戦、しくじんなよ?」
「分かってるわよ、にしてもこうやって戦うのは不思議な感じね…」
「…だろ?俺も沖縄でそう思ったよ。
俺たちは雷門のことをあまり知らないけど、逆にアイツらは俺たちのことを知ってる。
そのギャップを付いてうまく分断してくるかもな…」
「そうね。最悪1人で持ち込むとか、そのあたりの覚悟も必要かもね」
ボランチの俺とサイドハーフの杏、俺たちはそれぞれポジションに向かいながらそう話した。