エイリアの守護者   作:W297

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雷門対ダイヤモンドダスト④

 

 試合の後半、雷門とダイヤモンドダストの攻防が続いていく。

 

 FWの豪炎寺とアフロディには厳しいマーク。2人にボールを通そうと思ってもその前にカットされてしまう。

 

 …ただ、残り時間は少なくなってきている。

 

 正直言って、次の点を奪った方の勝ちだろう。

 

 …そんな中、鬼道が競り合いの中でボールを奪う。

 

「…一之瀬!」

 

 右サイドを駆け上がっていく一之瀬に、鬼道からボールが渡る。

 

「土門、円堂!」

 

「「おう!」」

 

 一之瀬の声に合わせて、2人が駆け上がっていく。

 

 …この態勢ということはザ・フェニックス。

 

 なら俺のやるべきことは…。

 

「…綱海、壁山!カウンター警戒!

 

 シュート撃たれる前に止めるぞ!」

 

「はいっス!」

 

「ああ、もちろんだ!」

 

 俺はそうディフェンス陣を引き締める。

 

 キーパーの円堂が前に出てる以上、俺たちが守らないと行けねえ。

 

 少なくとも円堂が戻るまで時間を稼がないと…。

 

 …そう思っていると、一之瀬がクララにボールを奪われた。

 

「…こっちだ!」

 

 ガゼルがそうボールを呼ぶ。

 

 その声に合わせて、クララからパスが飛んでいく、…だが。

 

「…準備できてるぜっと!」

 

「何だと!?」

 

 俺はガゼルに向けて右足を振り下ろす。

 

 

 

「デーモン、カット!」

 

 

 

 ボールはそのままタッチラインを割り、ダイヤモンドダストのスローインとなった。

 

「ふうっ、危ねー…」

 

「…外裂!助かった、ありがとう!」

 

 戻ってきた円堂からそう声がかかり、右手を挙げて答えながら鬼道の元へと向かう。

 

 アフロディも前線から鬼道の元へと来ていた。

 

「…鬼道、やっぱり円堂を上げるのはやめといたほうがいいんじゃねえか?」

 

「そうだね、連携技は円堂君がゴールから離れすぎる、あまりにも危険だよ」

 

 俺とアフロディがそう鬼道に話すが、鬼道は「分かっている…」とリスクを覚悟した声だった。

 

「しかし、時間がないんだ。

 

 時には危険を背負わないといけないときもある…」

 

「円堂君が攻撃に加われるからこその、大きな落とし穴だね…」

 

 そう鬼道とアフロディが話す中、俺が鬼道に声をかける。

 

「…鬼道、俺にあがらせてくれないか?」

 

 鬼道は「お前がか?」と声をかける。

 

「俺なら円堂よりはリスクは低いはず、ディフェンスにいる俺ならあいつらの虚をつけるはずだぜ」

 

 俺がそう話すと、鬼道は「…確かに、一理あるな…」と呟く。

 

「…ただ、攻撃の合図はどうするんだい?

 

 相手の隙をつくなら、言葉では伝えられないよ」

 

 アフロディがそう聞いてくるが、俺は「大丈夫だ」と話す。

 

「…鬼道、アフロディ。ボールを持ったら杏にボールを預けてくれ。

 

 それに合わせて俺は駆け上がるからよ」

 

 …ずっと練習して来た杏なら、言葉はいらない。

 

 俺が杏の方に視線を向けると、杏は静かに頷く。

 

「…よし、外裂。

 

 お前に任せることにしよう、頼んだぞ」

 

「ああ、もちろんだ。

 

 必ず試合決めてくるからよ」

 

 俺はそう声を返し、最終ラインへと戻っていった。

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