エイリアの守護者   作:W297

51 / 51
立向居勇気①

 

 …円堂がフィールドプレーヤー、立向居がゴールキーパーの練習を始めた。

 

 ちなみに俺は、立向居の練習に付き合っている。

 

 練習するのは円堂の祖父、円堂大介さんがノートに残した必殺技、ムゲン・ザ・ハンド。

 

「…いいか、俺たちはひたすらシュートを撃つ。

 

 新技で止めて見せろ、立向居」

 

「はい、お願いします!」

 

 そう立向居が答えた後、俺はボールを蹴りだす。

 

 立向居はその瞬間目を閉じ、ボールを見切ろうとする。

 

 …その瞬間、立向居には青い一回り小さなゴッドハンドが出てきた。

 

 …ただ、俺のシュートを防ぐことは出来ず、立向居ごとボールはゴールへと突き刺さった。

 

「…長くなりそうね、これ」

 

 それを見た杏はそう呟く。

 

「まあな。でも、ジェネシスと戦うまでにはものにしてもらわないと困る。

 

 そもそもこの技の完成形がどんなもんかもいまいちわからねえし…」

 

 …まあ、原作知識で分かってるけど。

 

 下手に先に答えを教えるわけにはいかないし、何か掴みそうならちょくちょくヒント言ってくぐらいにしとこう。

 

「…っていうか、向こうは何をやろうとしてるんだ…?」

 

「…あれ、タイヤよね…?」

 

 俺と杏がそう呟く通り、円堂はタイヤで両腕を縛られていた。

 

 …手を使わないようにするってのは分かるけど、タイヤを使う必要はあるのか?

 

 俺はそう思いながら、立向居のキーパー練習に目線を戻した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後も特訓はつつがなく進んでいき、円堂は新しい必殺技「メガトンヘッド」をマスターした。

 

 …そして、更に強くなるために、鬼道が特訓場所として選んだのが…。

 

「…ホントに学校なのかよ、ここ…」

 

「なんか、ウチの研究所みたいね…」

 

 …帝国学園、鬼道の原点である場所。

 

 鬼道に話を聞けば、「俺と土門と円堂でデスゾーンをできるようにする」とのこと。

 

「デスゾーンねえ…」

 

 俺は帝国学園のグランドを見渡しながら、そう呟く。

 

 まあ、この技のカギは鬼道が帝国と雷門の違いをいつ見つけるか。

 

 それが遅くなりそうだったら一回口挟んでおこう。

 

「行くぞ、立向居!」

 

「お願いします!」

 

 俺は立向居に向けて、シュートを放つ。

 

「…シタタタッ、タン!ドバババッ、バーン!」

 

 目を閉じたまま、立向居はボールを止めて見せた。

 

「…お、止めれるようになったか」

 

「はい、…でも、今のは目を閉じてキャッチしただけ。

 

 必殺技とは言えないです」

 

 立向居はボールを見つめながらそう話してくる。

 

「…だよな。それじゃ、シュートを止めれるようになったことだし、威力を上げていくか。

 

 …杏、来てくれ!」

 

 そう言って俺は塔子やリカと一緒に練習していた杏に声をかける。

 

「…杏、必殺技頼めるか?」

 

「分かったわ。立向居もマスターランクの威力、分かっておいた方が良いわよね」

 

 杏はそう言って俺からボールを受け取る。

 

「立向居!俺と杏はお前がこれから相手にしていかなければならない、エイリア学園マスターランクの選手だ。

 

 マスターランクのストライカーたちに比べたら威力は落ちるが、それでもそれに追随する威力は出せると思ってる。

 

 これからの特訓、俺たちの特訓も兼ねてお前に必殺技でシュートを撃ちこんでいく。

 

 倒れんじゃねーぞ?」

 

 俺がそう言うと、立向居は「分かりました!」と返してくる。

 

「…それじゃ!」

 

 そう言って杏はボールを高く蹴り上げる。

 

 

 

「アトミック、フレア!」

 

 

 

 杏から放たれたシュートは、目を閉じた立向居の横を通り過ぎ、ゴールへと突き刺さる。

 

「え…!?」

 

 そう驚く立向居と、「今の全然本気じゃないわよー」という杏の2つの声が聞こえてくる。

 

 まあ、こればっかりは仕方ないか…。

 

「立向居、今はマスターランクのシュートに慣れる段階だ。

 

 しっかりボールの勢いに反応できるまで、感覚を頭に叩き込んでいこう」

 

「は、はい!」

 

 そうして立向居のキーパー特訓と、俺と杏のシュート技特訓を兼ねた特訓が始まった。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

イナズマの女帝(作者:主要人物の実姉概念が流行ってほしい人)(原作:イナズマイレブン)

フットボールフロンティア決勝戦、木戸川清修との試合における唯一の愉しみを奪われた女帝が帝国を去り、翌年に雷門中の女帝として再びサッカー界に現れる話。▼なお、女帝は鬼道有人と音無春奈の実姉である模様。


総合評価:1074/評価:8.92/連載:24話/更新日時:2026年02月21日(土) 20:00 小説情報

円堂ハルの出涸らし(作者:モリブデン42)(原作:イナズマイレブン)

円堂ハルの双子の弟、円堂冬希▼ハルとの才能差から周囲に『円堂ハルの出涸らし』と揶揄される。出涸らしだから、父のような人望もカリスマもない。サッカー部も作れない▼それでも、円堂ハルに勝ちたい▼笹波雲明たちとともに、南雲原中学で彼は円堂ハルに挑む。


総合評価:1086/評価:9.04/連載:10話/更新日時:2026年03月21日(土) 23:13 小説情報

楽しくただ純粋に(作者:瓦版)(原作:イナズマイレブン)

この物語は、山城一平という少年が、親友と仲間とともに切磋琢磨し、サッカーを純粋に楽しむ話。なるべく原作沿い ヒロイン瞳子 原作前スタート▼※主人公は、吸収力の高い俗に言う天才肌の選手設定にしています。苦手な人は、ブラウザバックして構いません。※ちょくちょく、他のアニメのセリフを入れます。基本、趣味感覚で書いているので、あまり気にしなければ、読んでいただくとあ…


総合評価:114/評価:3.5/連載:168話/更新日時:2026年03月10日(火) 17:36 小説情報

忍原来夏とはただの幼馴染みです………それだけですが?(作者:グラビトン)(原作:イナズマイレブン)

マイペース系クソボケ主人公VS人前では飾らず明るいアイドルだが幼馴染みと2人きりの時だけしっとりする忍原来夏。▼さぁキックオフ!▼※ネタバレ含みます。▼話は忍原来夏との絡みをメインにしたいと思っておりますので、試合の展開とかは薄味になると思います。


総合評価:8921/評価:9.19/完結:69話/更新日時:2026年05月29日(金) 00:58 小説情報

イナズマイレブン2 エイリアクライシス!?(作者:ダシマ)(原作:イナズマイレブン)

円堂守率いる雷門中サッカー部は少年サッカー大会「フットボールフロンティア(FF)」に優勝し、日本一となった。▼ 意気揚々と会場から雷門中に帰ってきたが、雷門中は黒いサッカーボールを持つ謎の敵に襲われ、校舎を破壊されてしまう。▼ そして破壊された校舎には『エイリア学園』と名乗る謎の宇宙人たちがいた。▼「サッカーで勝利しなければ、この星を破壊する」▼ レーゼと名…


総合評価:470/評価:4.94/連載:98話/更新日時:2025年10月18日(土) 21:59 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>