朝6時20分頃、クラッセルブリア大王国国王バルバロッサは何か不穏な気配を感じて大王国艦隊旗艦「クラッセルブリア」(4代目)の艦尾の客室で目を覚ます。
舷窓からは、燦々と輝く朝日に照らされた朝の光景が見える。
特に何事もないように思えたので、此にほっとした彼は再び寝台に潜り込む。
7時。
この頃になると殆どのVIPが起きてくる。
正統大東洋諸国会議の開会は9時であり、身支度をするとなればこの頃に起きて朝食を摂り、事を済ませなければならない。
さて、とうとう8時。
「ん?」
市中を歩いていたライデンシャフト大公国公爵デヴィスバルトは、微かに何か飛んでいるような音が聞こえた気がして西の空を仰いだ。
「え!??」
「な、何で
「いや、違う。胸を見ろ、あの斑紋は
ギュオーーーーーン!!と先頭の
「見ろ!あの紋章は、レミジャンティアだ!」
「こっちはレプリアだぞ!」
西側の山陰から飛び出し散開して上空に散らばった
尚護衛艦のレーダーには映っていたが確認に手間取り対応できなかった。
やがて、先程の
それは、ビラであった。
「こ、此は!」
それを読み、デヴィスバルトは目を見開いた。
「オイオイ嘘だろ…」
そう呟いたのはビラを手にした菅田総理である。
さて、ネゲヴ。
「くそっ!くそくそくそ!くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
様々な事がバレ、ネゲヴは狂ったように叫びながら絨毯を足蹴にするしかなかった。
そこへ、外務局の平局員が入ってくる。
「陛下!日本国の方々ぐわっ!!」
総理ご一行が局員を突き飛ばし押しのけて入ってくる。
「ネゲヴ殿!此は一体どういう事ですか?」
「い、いや、スガダ殿、それは…」
菅総理に続いて今度は他の国家元首も入ってくる。
「デ、デヴィスバルト殿にバルバロッサ殿、ヒュッティン殿迄。」
「此について、全く知らされていないのだが、どういう事ですかな?ネゲヴ殿。」
バルバロッサが詰め寄る。
「そ、それは…」
後じさるネゲヴ。
その時だった。
「あっ!
外務局員の声に皆右側の大窓から外を見る。
そこからは、停泊中の艦隊に対して攻撃を仕掛ける40騎の
「なっ、しまっ!」
そこ迄言った所で、窓付近の壁が吹き飛び、敷かれていた絨毯に火が付いた。
小ネタ解説
・「クラッセルブリア」
10話感想返信で言及したあの艦。ガレオン船みたいな豪華なものではない
・オルトーム条約
中央暦紀元前2984年、勇者暦3680年にケントラリス大陸東部のオーベロン朝メロヴィング王国北部の都市オルトームで、直前のリュクセイユ-メロヴィング戦争を受けて締結された国家間の金銭貸借に関する条約。当然ながらネイヴィスト王国は何らの使節も出していないしそもそも建国すらされていないが、当時文明の最東端だったメテリアス大陸の中部を支配下に置き、大陸のほぼ全土に影響を及ぼす程に急成長したサーサリオン朝エディセロ王国の建国王エディス・サーサリオンが”現在、及び未来全ての東方の諸国家の代理”として批准したことにより、国際法上はネイヴィスト王国はこの条約を批准した扱いとなる。
この代理批准制度のおかげで一体幾つの辺境の小国が全く知らない条約を盾に取られて滅ぼされたことか……
・ヒュッティン
誰だこいつ(白目
旧作見直してもここのネゲヴのセリフにしかいなくて困惑してる
誰だこいつ(白目
ー各国の反応ー
ネイヴィスト王国「くそお!来てしまったか!」
日本以下会議参加国「なっ、しまっ!」
レミジャンティア公国・レプリア王国督促艦隊「わはは!開明国を甘く見るな!」
デリア連合王国督促艦隊「このバカ!調子に乗るな!直ぐに攻撃をっておい!あのバカメ、魔信切りやがった!」
ー次回予告ー
————「な?!!一体何があった!」
すっ、菅田総理ーーーーーっ!!!?
次回、「波乱の星祭り④」