山稜を越えて射してきた光を浴びながら、カイェンネは飛竜母艦「ヴァスタ」の飛行甲板にて哨戒を行っていた
彼の率いるデリア連合王国第11水上艦隊は、現在ネイヴィストから800km程度離れた西方の無人島付近にいた。
「提督、ここにいたのですか」
「ああ。朝の潮風は気持ちがいい」
そう答えると、後ろから声をかけてきた参謀のエイルが苦笑するのが聞こえた。
「何言ってるんですか。緊張で夜眠れなかっただけでしょう」
「全部お見通しか」
できた女だ、カイェンネはそう思った。
カイェンネは勿論これが初陣などではないが、今回の戦争はこれまで彼が戦ってきた非対称戦とは違い、彼我の戦力差は無いに等しいと見積もられている。ニホンは物量と発掘兵器で懲罰艦隊を滅したのであり単艦性能ではこちらが優っているという憶測が軍内に満ちているが、それはつまりその発掘兵器を運用できるリソースがあるということ、他の連盟構成国より優っているかもしれないということだとカイェンネは考えていた。
また、その発掘兵器の性能が未知数であるということも、カイェンネを恐怖させていた。
恐怖?そうだ、これは恐怖だ。
自分は、未知に対して恐怖していたのだ。
だが、不安はそれだけでは無い。
「それなら言うんだが、今回の艦隊人事、何かを感じないか?」
「……提督以外は殆どが非強硬派ですね。」
今回連盟連合艦隊に派遣されたのは第8、第11、第13水上艦隊の3個艦隊94隻だ。
第8艦隊のホエイル提督はアリテトス派、第13艦隊のテミラル提督もアリテトス派であり、彼らの指揮下の分艦隊指揮官も、強硬派たるエルフィリア派に属する第13艦隊隷下第9航空分艦隊指揮官リトバリタを除くと皆ディジャグ派かアリテトス派であった。
一方カイェンネはよく強硬派と思われているが、海軍内の強硬派筆頭である第1艦隊提督シアウィルスと親しくしているのみで、確かに非穏健派ではあるがむしろ無派閥であった。
奇妙なのは、その非強硬派の幹部たちの大半がごく最近この3艦隊に異動させられて来たことである。カイェンネは単純に第11艦隊隷下第5航空分艦隊司令からの昇進であるが、テミラル提督は
勝利とは別の何かを企図しているように見えて仕方がなかった。
「まあ、宰相もラトルスカ閣下に代わって、世は対外強硬派の天下だ。そうそう覆ることはないだろうが、敵対派閥の人員は排除したくなる物だろう。正直途中から入った身としては愚かしく見えるがね」
「そういえば、提督は大内海の出身でしたね。確か……セファル?」
「そうだ」
バルタザール・カイェンネ、母国語読みではバルタザール・カイエンヌとなる名から分かるように、元々カイェンネはデリアではなく大内海北部のキリア領セファルの出身であり、デリアに地盤を持たない彼はうまく馴染めず、シアウィルス以外の友人はいなかった。
「話を元に戻すが、わざわざ集めているということは、上にいる強硬派の者どもは我々が勝てないと思っているのだろう。わざわざ敵対派閥に戦功をあげる物好きなどいないのは道理だ。そもそも未だに旧式の戦列艦と竜母しか配備されていない後番艦隊しか出さない時点で、その意思が透けて見える。だからまあ、補給が多少
第13艦隊には現在竜母は第5航空分艦隊の4隻しかないが、本来は第5航空分艦隊に加え第6航空分艦隊もいて、もう2隻竜母がいるはずであった。
だが、昨年13月上旬に海魔との戦闘にて所属する竜母2隻が轟沈、新造艦の竣工は連合艦隊の出発に間に合わなかったため、残った1隻の竜母を第5航空分艦隊に転属し、一個の増強航空分艦隊と為したのだ。また竜騎士は最近東から来た疫病で命を落とすものが出、やや足りなかった。
幸いティフォンが空気を読まず
限りなく不安だった。
「愚痴を言っても敵は容赦しません。提督、まずは朝食を食べましょう」
そういってエイルは船内へ入り、カイェンネも続こうとする。
「ん?」
何か聞こえた気がして、カイェンネは空を仰いだ。
果たしてそこには何もなく、いや、ごく小さいため見落とすところだったが、何かが翼を広げ高速で空を翔けている。その後ろには白い筋がつつーっと続いていた。航跡雲だ。そんなものを作り出すなど、東方では一つしか有り得なかった。
「
そう呟くと、今度こそカイェンネは船内に入った。
カイエンヌが見た航跡雲の作り手は
海上自衛隊の運用する哨戒機、P-1。
2013年から配備が始まったこの国産哨戒機だが、彼らの上空を飛んでいたのは転移から1年ほど前に調達された第1航空群第1航空隊所属の機体で、配属地である鹿屋基地からロイテルの飛行場を経由してここまで来ていた。
ちなみに、ロイテルへ帰るにはやや航続距離が足りないが、ナクリア南西部の都市ジグエンツァ郊外の仮設飛行場に立ち寄ることで解決している。
そのP-1から送られた画像を確認し、第3護衛隊群指揮官芳賀は「かが」CICにて驚きの声を上げた。
「なんて数だ、海を埋め尽くしてるぞ」
その通りだった。画像には夥しい数の木造船が全体で矢印のような形を作りながら東進している姿が映っており、その大きさは1km単位では効かないほどだった。流石に一年以上前、ネクサリアにて相手したナクリアの艦隊ほど多くはなかったが、船の大きさがかなり違うため、海上に占める面積的にはそう変わらないように見えた。
何とかなりそうだが、流石に数が多いな。そう思った矢先、一人のオペレーターが叫んだ。
「数隻ほど木造船じゃない船がいます!」
「何ッ」
声はP-1から送られてきた画像を解析していたオペレーターのものだった。その内容は驚くべきものだったが、直後に続けられた言葉に芳賀は困惑した。
「敵艦隊前方集団左翼中央付近に3隻、後方集団に7隻確認できます。総金属のようです。内後方集団のものは武装が確認できません。また前方集団の3隻は、武装の中にミサイル兵器の類は確認できず、最高でも第二次大戦クラスと予想されます」
「第二次大戦クラスか……ん?左翼中央?他にいないのか?」
オペレーターはその問いに肯定の返事を返す。
どうしたことだろう。東方連盟とやらは木造船しか持っていないと聞いていたが、実際にはわずかだが総金属と見られる船が彼らの艦隊に混じっていた。今になるまでそのような船の存在を全く認知できていなかったのだから、秘匿していたと推測され、その数からしておそらく彼らの切り札的な存在だろうと思われた。では一体なぜ中央に配置しないのだろうか。
「……待て、例の4カ国の艦隊位置はどこだ」
「左翼先端と連絡があったそうですが……まさか」
そこまで言えば他も気付いた様子だった。芳賀は、確認するように周囲を見た後、言った。
「内通が、気付かれている……?」
『とうとうこの日がやってまいりましたな!あの赤髭を魚腹に葬る日が!』
そう力強い筆致で書かれた文字が浮かび上がったのを見て、ネストリウス2世は連絡手段を共命石式魔信にしておいて良かったと何回目になるかわからない安堵を覚えた。文字でこれほどなら、直にその声を聞いたならば耳が逝かれるだろうと思えたからだ。
魔信の相手、グルタミアのアミノグルタル2世との連絡に一般に普及している音声式ではなく共命石式を選んだのは、あの不思議と耳障りには聞こえないが兎角うるさい声を聞きたくないという理由以外に、通信の秘匿性の高さがあった。
共命石式魔信、この古い方式は、特殊な加工を施した魔石を綺麗に両断したものを中核としている。基本的には魔石がその切断面が露出するような形で筐体に嵌め込まれ、専用のペンで切断面を削るようにして字を書くと、片割れの魔石の切断面にも同じ大きさ、深さで字が現れる。この字は応答側が指で撫でるか一定の時間が経つかすると消えて再び元の平らかな切断面に戻るため、何回も利用できた。受音機が囁き声を拾えない為にそれなりの音量で発声しなければ伝わらない音声式魔信と違い、魔石を削る音以外全くの無音なため盗聴の心配がなく、容易に体で隠せるサイズなため覗き見の心配も低く、何より傍受の心配が全くないと言う秘匿性の高さは魅力的であった。
一方、魔石から共命石への加工に手間と金が随分かかる上に、複数回使えるものは共命石の形状記憶加工が必要なため余計に金がかかってかなり高価だった。送信側の字が汚いと応答側が判読できないと言う欠点もあり、廉価な音声式が発明・普及するとあっという間に表から姿を消した。
そんな代物を使って彼らはクラッセルブリアの
『ええ、今日こそあの無法者を倒しましょう』
そう綴った後、ネストリウスは懐からもう一つ共命石式を出すと、そこにこんなことを書いた。
『計画は順調です。いまだに彼は餌木に掛かっています』
暫くすると文章は消え、代わりに別の文章が浮き上がる。
『それは重畳。このままグルタミアを叩き潰しましょう』
それを見て彼は苦笑すると、すかさずこう書く。
『流石に潰すと厄介です。今回は彼一人に留めることを努努忘れなさるな』
実際ネストリウスは何がしたいのかと言うと、アミノグルタル2世の抹殺だった。それも、戦死に見せかけての。
当初は彼と共に反クラッセルブルクだった彼がどうしてこう言う行動を取ったかというと、言って仕舞えば恋心であった。
と言っても本人にその自覚はなく、風向きの変化だと思っている。
それまで反クラッセルブリアと言っても、関係の深いグルタミアがそうであったから同調していただけで、明確に敵対したのはニュルベッゲルからの魔石輸出制限撤廃の誘いを聞いてからだった。
日本の介入によって撤廃が消え、ネストリウスから元々薄かった反クラッセルブリアの感情が失せた。そこから数ヶ月もせずに、なんとフラキヴェール家が反乱を起こした。と言ってもそれは王都で私兵を使って王城を取り囲むだけであり、大規模に兵を上げたわけではなかった。それにこのようなことはメギストス家以前、聖王家末期の頃は〝御座巻〟と呼ばれ、王に要求を通す為頻繁に行われた行為であった。そのためおおごととも言い切れなかったが、ネストリウスは王子時代から編成していた私兵集団を投入してこれを鎮圧し、ちょうどいい口実としてフラキヴェール家の征討を命じた。
その結果何とかフラキヴェール家の族滅に成功、ついでにアリウスも神殿に放り込むことができたのだが、フラキヴェール邸でグルタミアからの密書を手にし、アミノグルタル2世の陰謀を知る。長年の友邦を食い物にするとは、彼は案外腹黒い輩だったようである。
それから5ヶ月余りたち、今日がやってきた。
国際連合艦隊としては、まずライデンシャフト艦隊が敵艦隊の一部を誘引し、残った敵艦隊の内主力と見られる艦隊を日本が遠距離から沈め、残った艦艇を南から順にファンポック、グルタミア、ネイヴィスト、クラッセルブリアの艦隊が日本とともに相手する形となった。
彼らは、その最後の艦隊戦の際に、ちょうどネイヴィストとクラッセルブリアで挟むようにしてアミノグルタル2世を仕留めるのである。
「ボゴミラ……お前の仇は、必ず」
ライデンシャフトからの教導を受けてつくられた、ラーシウスのハンドガンなるものと同じ構造だとかいう魔導砲に手を置き、ネストリウスはそっと顔も知らぬ異母妹の名をつぶやいた。
それぞれが、それぞれの想いを持ってぶつかり合う。戦いの行方はいかに。
ネイヴィスト西方沖大海戦、開幕。
東方連盟連合艦隊内訳
デリア連合王国:第8水上艦隊第19戦列分艦隊一等戦列艦エルフィリア級「ジュティーリア」
ナックル級7隻
第20戦列分艦隊二等戦列艦ランカーシャ級6隻
三等戦列艦デッカム級8隻
第21戦列分艦隊二等戦列艦ミクル級10隻
第11水上艦隊第5航空分艦隊竜母レテリャ級「フェルテ」「ヒュンジット」
ザンビャ級「ヴァスタ」「ブストゥル」
第27戦列分艦隊一等戦列艦エルフィリア級「ビルフェッツ」
ナックル級5隻
第28戦列分艦隊二等戦列艦ミクル級5隻
マクツタム級2隻
三等戦列艦ウェラ級2隻
第29戦列分艦隊二等戦列艦マクツタム級10隻
第13水上艦隊第9航空分艦隊竜母レテリャ級「フルウィツァ」
ザンビャ級「ティリロサイド」
ヴェスタ級「ヴェスタ」
第10航空分艦隊竜母ザンビャ級「ミュールス」「トゥラ」「レイ」
第33戦列分艦隊一等戦列艦エルフィリア級「ヴェオルギアス」
二等戦列艦ランカーシャ級7隻
第34戦列分艦隊二等戦列艦ランカーシャ級8隻
第35戦列分艦隊二等戦列艦マクツタム級9隻
ディム王国:第3艦隊80門級魔導戦列艦5隻
50門級 3隻
30門級 7隻
第4艦隊80門級 3隻
50門級 7隻
30門級 5隻
第5艦隊80門級 4隻
50門級 6隻
30門級 4隻
第6艦隊80門級 1隻
50門級 3隻
30門級 3隻
24門級 8隻
パルト神国:第一艦隊竜母ユカワタナ級「ユカワタナ」「ミ・パルト」「ドゥナンバラ」
戦列艦50門級3隻
30門級8隻
24門級2隻
第二艦隊竜母ユカワタナ級「タシラカ」
ミマキ級「ヌナキイリ」「ミマキ」
戦列艦50門級2隻
30門級6隻
24門級1隻
フリゲート12門級1隻
8門級3隻
マルセリータ王国:第3艦隊竜母ネタニャヴ級「ゴツェナヴ」
戦列艦80門級2隻
50門級5隻
30門級1隻
24門級5隻
フリゲート12門級1隻
第4艦隊戦列艦80門級1隻
50門級3隻
30門級2隻
24門級8隻
フリゲート12門級1隻
パパールディア国:第6艦隊竜母トッカータ級「チェマル」「プリコッタ」
ヴェロニア級「レドヌーマパーン」「リリックケトル」
「デザ」「サタイー」「エル」
マタ級「リワス」「リタキラ」「カフラジャタム」
戦列艦50門級4隻
第7艦隊戦列艦100門級1隻
80門級5隻
50門級6隻
フリゲート12門級2隻
第8艦隊戦列艦80門級6隻
50門級6隻
フリゲート12門級2隻
第9艦隊戦列艦100門級1隻
80門級5隻
50門級6隻
フリゲート12門級2隻
レミジャンティア公国:第二艦隊戦列艦80門級2隻
50門級1隻
24門級7隻
第三艦隊戦列艦80門級1隻
50門級1隻
30門級1隻
24門級7隻
第四艦隊戦列艦80門級1隻
50門級1隻
30門級1隻
24門級7隻
ヒゼキヤ王国:第1艦隊戦列艦80門級1隻
50門級2隻
42門級7隻
第3艦隊戦列艦50門級2隻
42門級8隻
第4艦隊戦列艦50門級2隻
42門級8隻
第5艦隊戦列艦50門級2隻
42門級8隻
キュラ王国:第3艦隊戦列艦80門級1隻
50門級2隻
30門級20隻
第四艦隊戦列艦80門級1隻
50門級2隻
30門級20隻
ワリクエラ王国:第4艦隊竜母データ級「ザヴァン」
戦列艦80門級3隻
50門級4隻
30門級2隻
24門級10隻
第6艦隊竜母データ級「ギューラウーソ」
戦列艦80門級3隻
50門級4隻
30門級2隻
24門級10隻
レプリア王国:第一艦隊竜母「ラルスフィマルナ』
戦列艦80門級1隻
50門級4隻
30門級8隻
第二艦隊戦列艦50門級6隻
30門級7隻
第四艦隊戦列艦50門級6隻
30門級7隻
ドスカータ王国:第2戦列艦艦隊戦列艦80門級8隻
50門級10隻
24門級2隻
第3戦列艦艦隊戦列艦80門級8隻
50門級10隻
24門級2隻大破
第4竜母艦隊竜母ラコスタ級「ラコスタ」「エクィウ」「トゲウナ」
「ナ・ドゥガ」「エクス」
メテル級「サーリアー」「グラス・ワグナン」
「ルガマ・ジャクファ」
クライド級「クライド」「エト」
戦列艦50門級5隻
24門級5隻
ロヒリアム公国:第四艦隊(西方残留)戦列艦五〇門級4隻
三六門級6隻
フリゲート一二門級20隻
ラスター王国:第三艦隊竜母「二グルス」
戦列艦50門級10隻
30門級2隻
フリゲート12門級14隻
第5艦隊(西方残留)竜母「ランゲルス」
戦列艦50門級10隻
30門級2隻
フリゲート12門級14隻
クラ王国:第1艦隊戦列艦50門級8隻
30門級14隻
24門級6隻
イニェル公国:第二艦隊戦列艦50門級1隻
30門級2隻
24門級1隻
フリゲート12門級2隻
8門級6隻
グリュン大王国:第3艦隊戦列艦84門級1隻
74門級3隻
42門級6隻
フリゲート12門級2隻
8門級6隻
第5艦隊戦列艦84門級1隻
74門級3隻
42門級6隻
フリゲート12門級2隻
8門級8隻
ダガル王国:第3艦隊竜母「ナクス」
戦列艦80門級1隻
50門級10隻
30門級4隻
第4艦隊戦列艦80門級1隻
50門級10隻
30門級2隻
ダクリアム王国:第2艦隊戦列艦80門級1隻
68門級1隻
50門級30隻
30門級10隻
ミルティック王国:第3艦隊戦列艦80門級1隻
50門級4隻
30門級19隻
キルケ連合:第2艦隊戦列艦五〇門級4隻
三〇門級16隻
第四艦隊戦列艦50門級4隻
30門級16隻
ツツル王国:第2艦隊戦列艦64門級1隻
50門級4隻
30門級10隻
ツリウム大公国:第3艦隊(西方残留)戦列艦50門級3隻
30門級15隻
スールー王国:第2艦隊戦列艦50門級2隻
30門級10隻
第3艦隊戦列艦50門級2隻
30門級10隻
クンバン公国:第2艦隊(西方残留)竜母「クンバン・デアルンテ」「レア・カルトス」
戦列艦50門級8隻
30門級5隻
第3艦隊(西方残留)戦列艦50門級8隻
30門級7隻
第4艦隊戦列艦50門級8隻
30門級7隻
フルア候国:第1艦隊(西方残留)戦列艦50門級3隻
30門級13隻
ムター王国:第2艦隊戦列艦50門級3隻
30門級3隻
フリゲート12門級10隻
第5艦隊戦列艦50門級3隻
30門級3隻
フリゲート12門級10隻
ミュート国:第2艦隊(西方残留)戦列艦80門級1隻
50門級2隻
42門級5隻
30門級22隻
ジャルフィー伯国:第四艦隊(西方残留)戦列艦六八門級1隻
五〇門級2隻
四二門級4隻
三〇門級14隻
第五艦隊(西方残留)戦列艦68門級1隻
50門級2隻
42門級4隻
30門級14隻
フンザ・ボンバ諸島連合:第2艦隊(西方残留)戦列艦80門級2隻
50門級6隻
30門級12隻
第3艦隊(西方残留)戦列艦80門級2隻
50門級6隻
30門級12隻
第5艦隊(西方残留)戦列艦80門級2隻
50門級6隻
30門級12隻
第6艦隊(西方残留)戦列艦80門級2隻
50門級6隻
30門級12隻
ナハナート王国:50門級魔導戦列艦「大ナハナート」
ティフォン王国:第一艦隊第二戦隊巡洋艦「ラ・ティフォン」「パールネオス」「デュローネ」
戦闘艦艇、計1136隻(内内通4カ国99隻、西方残留273隻)
デリア連合王国:第二輸送隊補給艦6隻
特設輸送隊徴発輸送船8隻
第25連隊2000人
レミジャンティア公国:補助艦隊第三戦隊補給艦2隻
徴発輸送船163隻
第一軍団19720人
レプリア王国:徴発輸送船98隻
第一師団5300人
第二師団6000人
第四師団5400人
ティフォン王国:第二輸送隊より補給艦1隻
補助艦艇、計278隻
総計、1414隻
国際連合艦隊内訳
日本:第三護衛隊群DDA「ひゅうが」
DDG「みょうこう」「あたご」
DD「ふゆづき」「ゆうだち」「まきなみ」「しらなみ」「すずなみ」
第四護衛隊群DDA「かが」
DDG「ちょうかい」「はぐろ」
DD「いなずま」「さみだれ」「さざなみ」「すずなみ」「きりさめ」
ライデンシャフト大公国(西方にて敵誘引中):第一艦隊戦艦「グロース・ライデンシャフト」
帆走巡洋艦20隻
第二艦隊帆走巡洋艦20隻
ファンポック帝国:第一艦隊砲艦32隻
グルタミア王国:第一艦隊砲艦18隻
ネイヴィスト王国:第一艦隊砲艦15隻
クラッセルブリア大王国:第一艦隊砲艦20隻
第二艦隊砲艦20隻
総計182隻(内西方敵誘引41隻)
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小ネタ解説
・
・発掘兵器
基本的には魔帝との戦争で使われた兵器たち。古代兵器と言われることもある。サッカラールは魔帝逃亡直後の混乱期に作られた武器庫を発見して反乱に踏み切り、帝位を奪取することに成功した
・派閥
政府内
①対外穏健派閥:列強になる前の現実をよく知る中高年が主体なため、上層部に多い。フェスタル(長)やエルロンド1世(元長)など
②対外強硬派閥:列強になった頃若者だった年齢層がボーダーライン。ラトルスカ(長)やオーガニアなど
軍内
①ディジャグ派閥:陸海両軍の中枢にまたがる。構成者のほとんどが現在の軍隊制の母体となった旧ディジャグ市国出身なためこの名がついた。穏健派側。スコルズランド(長)、クロイなど
①’ダックル派閥:軍中枢に占める割合が大きい。また構成員のほとんどがディジャグ派閥にも属している。大姦は忠に似たりの模範的例。スコルズランド(長)など
②エルフィリア派閥:海軍に多い。現在の政治体制の母体となったエダンヤ王国出身者で占められているため、エダンヤ王国の首都でもあったこの名前が付けられた。強硬派側。シアウィルス、リトバリタなど
③アリテトス派閥:海軍。初期の海軍の母体となった旧アリテトス王国海軍出身者で構成される。穏健派側が多い。シャークン(長)、ホエイルなど
・後番艦隊
デリア海軍は13個の艦隊を持ち、その内真ん中を過ぎた8番以降の6個艦隊をいう
・東からきた疫病
12話でオーガニアが出席しようとしていた会議で対策されていたのと同じもの。日本原産
・ジグエンツァ Jig-Entsa
ナクリア西南部の内陸にある都市。内陸といっても、フィール・バンブュラスよりは海に近い。かつてナクリアと互角の戦いを繰り広げ、下ってからも自治を続けていたジグエンツァ大公領の都でもあった。総領娘が戦死し、後を追うように老当主も病死して大公家が断絶したため王家預かりとなっていたが、敗戦後のさまざまな処理で手が回っていなかったところを日本が手を差し伸べた。なぜか他のカラキアの都市より整っていたため日本人観光客に人気
・ネストリウスの恋模様
本人が無自覚なのでノーコメント
・メギストス家のみんなの由来
第一王子:キリスト教の異端ヴァルド派とカタリ派
第二王子:同ネストリウス派
第一王女:同ボゴミル派
第三王子:同アリウス派
・ラーシウスのハンドガン
魔帝以前の技術が失われて以降初の銃器と言われている。火薬を使わず、魔力さえ流せば刻まれた術式によって弾体が撃ち出される。
名前のラーシウスは開発を指示したものの名で、聖サッカラール帝国初代皇帝サッカリウス1世の祖父
ー次回予告ー
――――「…と言う事は、残っている提督級は、私だけ?」
以上の軍勢で、針路の途中にあるファンポックもグルタミアも無視して押し寄せてきた東方連盟。
彼らに、決して外れぬ破壊の刃が突き立つ――――
次回、「ネイヴィスト西方大海戦②」