日本召喚2021   作:秋津とんぼ

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ハードウィックホールみたいなお屋敷住みたい
ところで誰か雲の描き方教えてくれませんか?

後半変えました。


29 列強の落日?③改

 双方の予定外の損害から均衡になりつつあるように見えるエルフィリアから、40km程度北の海上。

 形のない水面に輪郭を揺らがされながら、五つの青白い光条がその下を伸びていく。よく見れば、それは高速で移動する棒状の物体から尾を引くように垂れ流されているのがわかる。その物体は先端は円錐様で、その後ろに尻すぼみになった円柱が続いていた。

 安定舵も何もないこの物体は、当然メチャクチャに針路を乱して突き進み、ついぞ目標に当たることなくその下を通り過ぎた。

 

 「外れたか」

 

 カヌハ・オグンウェの放った自走水雷がことごとく外れたのを見て、シアウィルスは安堵の声を漏らした。

 

 「当たらなければどうということはないとはいえ、強力ですからね」

 「しかし、これで完全に千日手になったな」

 

 その言葉には焦りが滲んでいた。

 お互いに術式カートリッジも自走水雷も噴進弾も撃ち尽くし、搭載していた水上偵察機も双方共に撃墜された現在、カヌハ・オグンウェとカヌハ・エルロンド12世には大砲しか攻撃手段がなかった。元に立ち返ったといえば聞こえはいいが、要は耐久勝負だ。姉妹である両艦はその構造も大きく異なることはなく、急所は同じく装甲箇所も同じ、さらにサ帝の戦艦ともある程度は撃ち合えるように、バイタルパートの装甲は主砲の356fnを超え381fn砲の直撃に耐えられる試算の代物だった。現在は406fn砲を搭載した戦艦が登場している*1とはいえ、建造当時世界最大の主砲の直撃に耐えられる装甲を抜くのは両艦では難しいといえた。

 相手の主砲塔を一つ壊しているとはいえ、決着に相当な時間を要するのは確実だろう。

 朝敵のレッテルを恐れて愚王に与した輩などさっさと片付けてエルローイアの元に参じたいシアウィルスとしては、ただ焦れるばかりだった。

 

 一回、また一回。

 砲撃が行われ、日の出前の海を光が照らす。

 轟く爆発の音と衝撃に、両艦は然したる異変もなく次の砲撃を繰り返す。

 そんな折。

 

 「提督! ニホン艦隊より通信が!」

 「ニホンだと! なんと言っている?」

 「こちらの趨勢を質問してきました!」

 

 どうやらニホンに計画の初動が失敗した連絡は行っていないらしい。

 天秤にあと一押しが欲しい今、これを逃すなどあり得ないだろうとシアウィルスは考えた。

 

 「この状況だ、『説得ニ失敗、戦闘ニナルモ膠着セリ、打破ノ援助ヲ乞ウ。我ガ戦列ハ西』と返事をしろ!」

 「そういえば、ニホン艦隊の現在地はどこかわかるか?」

 「魔探には映って……いや、これは、凡そ140km東北東です!」

 「遠いな! くそっ、ぬか喜びさせやがって」

 

 質問をした艦隊司令部の一人がが悪態を吐くのを尻目に、シアウィルスは雨粒の伝う窓ガラスの向こう側のカヌハ・オグンウェの、発砲炎で浮かび上がったシルエットを見据えた。

 一応不意を突けば難なく新宮殿(ファラス・ヌーエ)を制圧できる程の戦力を味方につけたが、蜂起してから宮殿を占領できないままで時間が長引けば、長引いた分だけこちらが不利になるということを彼はよく知っていた。憎きラトルスカらによる陰に日向に行われた事実上の粛清で、穏健派という名の日和見連中が一掃された今、軍の実働部隊に残っているのは自分も含めて危うい急進派ばかりだ。しかも建国初期のアイラ時代から行われた尊王教育のせいで、その殆どは盲目的に王冠に従う馬鹿ばかり。初期の混乱が収まれば数の少ないこちらがいずれ潰される定めにある。

 それを覆すためにこの第一艦隊を使おうと思っていたのだが、こうなるとは今更ながら少々見通しが甘かったのかもしれない。

 そう内省したところで、通信兵が報告をあげた。

 

 「提督、ニホンより『貴艦隊ノ相対スル艦ハ、全テ沈メテ良キヤ』と通信が」

 

 シアウィルスは目を丸くした。

 

 「……良い。良いと返せ。が、一体ニホンはどういうつもりなんだ? 100km以上飛ぶ大砲などないだろうに」

 「わかりませんが、まああちらに戦意がある事は悪くないのでは」

 「うぬぅ……」

 

 どうにも釈然としない思いを抱えつつ、砲撃を何回か挟んだ後。

 いきなり、パッと左方が明るくなると共に火薬が炸裂する大きな音がした。

 

 「なんだ、どうし————っ!?」

 

 振り向いて、シアウィルスは絶句した。

 減っていた。

 雨で見えにくくとも、確かに艦影が減っていた。

 主に敵艦隊の後方、中小艦艇がいた辺りだ。

 それだけではなく、先ほどまで相対していたカヌハ・オグンウェも、無様に火をあげてその姿を晒していた。

 シアウィルスが見ている前で、ほとんど間髪入れず、カヌハ・オグンウェに爆発が起こった。

 そこから、何かつぶやく暇もなく次々と光が闇を裂いて、それが収まった頃には何も見えなかった。

 ただ、黒々と海がなみうっている。

 

 「に、ニホンより、『過不足ハナキヤ』と」

 

 それを聞いて、何が起きたのか困惑していたシアウィルスは現実を察した。

 

 「まさか」

 

 わななく腕を抑え、水を一杯飲む。

 

 「まさか、今のは、ニホンの攻撃なのか……?」

 

 カヌハ・オグンウェの艦長であるサイルリンとは、エダンヤ王国海軍入隊以来の仇敵であった。

 公私の別なく度々衝突してきた彼との因縁の決着のような状況に至り、シアウィルスは少し興奮していたのだが。

 獲物を横取りされたような不快感と、穴が空いたが如き空虚さに、彼は茫然と立ち尽くしていた。

 

 

 

 この後公式には、デリア第一艦隊は海魔との偶発戦闘の結果半壊したと記録されることとなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 午前5時20分頃。

 エルフィリア南西上空。

 東の空がやっとわずかに白みだした出した頃、未だ濃い藍の中を、十の大翼が飛んでいた。

 汎用輸送機MD-1 レンダリオ、サッカラールの運用する長距離爆撃機メヌエティオB-36 ドラコ・レスピラトゥス の派生型の一つである。この機体はその足の速さと長さから、近くに有力な航空戦力が存在しないメテリアスにおいて、山間部の劣悪な交通を無視した迅速な兵力の投射を可能にし連盟加盟国内の”反政府勢力”の掃討を終結させることを期待されていた。しかしサッカラール本土の整った整備システムと冷涼な気候を前提に開発された本機は、熱帯の高温多湿な環境でエンジンが次々冷却不順を起こしてダメになり、工業化し始めてから半世紀も経っていないデリアでは高い精密性を誇るそれの修理が不可能であったことから、瞬く間に前線から下げられ、ディジャグの格納庫で埃を被り、時たま訓練飛行を繰り返す日々を送っていた。

 そんな珍しい機体は、現在その腹に詰め込めるだけの戦士を詰め込んで、エルフィリアへと飛んでいた。

 

 「そろそろ着くか」

 

 そう言いながら、コクピットにアサグ・ソデゾグが入ってきた。

 

 「はい、基地から何の横槍も入らなければ、あと10分もせずに所定のポイントに到達できます」

 「あそこは事前に国安の奴らが制圧する手筈になっていたな。放送でぶちかまされた以上、どうなっているかはわからんが……」

 「まあ、味方がうまくやったことを信じましょう」

 

 副操縦士がそう言った直後、通信が入った。

 

 『こちら、エルフィリア基地管制局。当方は貴編隊に関するいかなる情報も受け取っていない。貴編隊は何者なりや。繰り返す、貴編隊は何者なりや』

 

 副操縦士はちっと強く舌を鳴らした。その舌打ちの音が向こうに聞こえていやしないか少し気になりながらも、操縦士は当意即妙にこう返した。

 

 「こちらディジャグ基地所属第302飛行隊、現在我々は王国に仇なす賊徒を殲滅せんとそちらへ急行している」

 『302飛行隊? MD-1か? 一体何を載せている?』

 

 ここでソデゾグが身を乗り出し、話し出した。

 

 「えー、こちら第二十空挺師団第一連隊、隊長のソデゾグ大佐だ」

 

 急な上級士官の登場に、管制官の息を呑んだのが聞こえた。

 

 「現在我々は先刻の勅命に従い其方に馳せ参じるべく302飛行隊の機材に載せてもらっている。この編隊は第一次隊で、さらに後続がやってくる予定であるから通してほしい。また、空挺降下して直接敵を排除するため、其方に着陸するつもりはない」

 『な、なるほど……了解しました。ご武運を』

 

 通信がきれ、操縦士はほっと安堵の息をついた。

 

 「なんとかなりましたね……」

 「なんとかなってもらわないと困るからな」

 

 そう言うとソデゾグはコックピットから出て、隊員たちの元へ向かった。

 

 「もうすぐだ、気を引き締めろ」

 

 彼がそう声を掛けてから程なくして、脇の魔導光が赤から緑に変わると共に後部ハッチが開き始め、夜明け前の冷たい空気が機内に流れ込んだ。眼下には、道路を浮かび上がらせる街灯の灯りや今も盛んに撃ち合っている敵味方の砲火の光で百万都市がその姿を浮かび上がらせていた。夜景を目の前に少しの感慨に耽ることもなく最初の一人が飛び降り、それに続いて連隊の各員らも続々と薄明りの空へダイブする。僚機からも次々と兵員が降下し、途中で落下傘を展開、空に三百を超える黒い花が一気に咲いた。

 ソデゾグはそれを他の連隊司令部付きの将校と共に眺めるのだった。

 

 

 

 目立たないくらい色合いの装備によって空挺の男たちは夜闇に紛れて西側の市街になんなく降着した。

 第二分隊長スバが降りたのはちょうど新宮殿(ファラス・ヌーエ)の西面から通りを三つ隔てた建物の脇であった。

 すぐ近くに降りた隊員たちを確認する。

 

 「ミルト」

 「はっ」

 「ハギシュルツ」

 「はっ」

 「レピダ」

 

 返事がない。

 

 「レピダ、どこだ」

 「ここです!

 

 声のした方を向くと、果たしてレピダが落下傘を神殿の鐘楼の排水樋に引っ掛けてしまって宙吊りになっていた。絶妙に本人以外手出しができない高さだ。

 

 「私は自力で脱出するので、先に行っていて下さい!

 「わかった。行くぞ」

 

 ここで三人もの兵員を拘束するような余裕はない。スバは三人となった分隊を率いて進んだ。

 しかしと言えばいいのか、案の定と言えばいいのか、新宮殿(ファラス・ヌーエ)の門は閉じていた。

 

 「中に降下したやつはいなかったのか?」

 「警備に全てやられた可能性もありますが……だとしたらこんなに静かなはずはないですよね」

 

 悩んでいても仕方がない。

 そう思い、スバが煙幕弾を投げようとしたその時、門が内側から音を立てて開かれた。中に人影が見える。咄嗟に身を隠すが、服の色が空挺のそれなのを見てとると、左右を確認した後後続の二人にハンドサインをした後通りをさっと駆け抜けた。

 

 「こちら二三小隊第二分隊だ。其方は?」

 「二四小隊第三分隊だ。まだここしか制圧してない」

 「そうか。ではこちらが右手から行くから、左手は任せた」

 「任された」

 

 ぱぱっと担当を決めると、スバは音を抑えながら庭を駆け、宮殿入り口近くの茂みでようやく立ち止まる。

 左の方の似たような茂みに見える先ほどの別の分隊長とアイコンタクトをし、いざ宮殿に取りつこうとした刹那。

 ちりっとしたような殺気を感じ咄嗟に首を捻ったスバのすぐ横を、短剣が通り過ぎた。

 

 「近衛だ!」

 

 叫ぶと同時にスバは飛んできた方向へ銃弾を一発浴びせるが、それを物ともせずに白衣の騎士はスバへ魔術短杖(ワンド)を向けた。

 スバは重心を傾けて移動し回避、他の分隊員の射撃に相手が怯んだ隙に接近し銃剣を突き出すが、それは相手の纏う白衣に防がれた。平の一団員の外套すら防刃性能を備えることに、スバは少しだけ近衛騎士団が羨ましくなる。

 

 「オラァっ!」

 

 すでに無用の長物となった小銃を放った彼は返す刀で放たれた真空刃生成魔法(エッジェマイル)を躱し切れず左二の腕を浅く切り裂かれるが、代わりに相手の右手をガッと掴み、無事な右腕で胃の辺りに突き付けた拳銃の引き金を引いた。痛みからか、騎士は魔術短杖(ワンド)を取り落とす。これ幸いとスバは騎士の伸ばした左手より先に左足で魔術短杖(ワンド)を踏み、折った。

 騎士は呆然とする暇もなく背後から放たれた銃撃に頽れる。スバはトドメを刺すと、先ほど放った小銃を拾い、ボルトハンドルを起こし前後させて排莢と装填を済ませ構えた。

 こんなものか、と拍子抜けした思いであった。

 今度こそ宮殿の壁に取り付いたスバらは窓を爆破、午前5時28分ごろ宮殿内部への突入を果たした。

 

 

 

 降下した第二十空挺師団は、降下した地点からそれぞれ三つに分かれて行動をとった。一つは上流の橋、もう一つは下流の橋、最後の一つは新宮殿(ファラス・ヌーエ)の制圧である。

 急襲は成功し、エルローイア派はラファ川を突破し宮殿内に突入、勝利まで一気に近づいた。

 

 「やっと追い詰めましたよ、兄上」

 「ここまで来るとはな、弟よ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 同じ頃、スコルズランド————ショルツラントの姿はエルフィリア西方の山中にあった。

 熱帯の高木に紛れ、山と一体化して見えるように偽装された巨大な建造物。その一角、格納庫の中に鎮座する巨大な船の中枢にて、数十年ぶりに機能を取り戻しつつある眼下の光景を愛用のマグカップ片手に眺めていた。

 誇らしげに緩やかな弧を描く口元と、燦燦と希望に満ちた眼で視線を注ぐその姿は、人によっては齢五十近くにしてなお衰えぬ瑞々しさを感じさせるものだった。

 

 「ハインリヒ・フォン・ショルツラント、只今帰参しました!」

 

 そう大声が聞こえて、振り返る。

 

 「ハインリヒ。連隊は無事に抜け出せたのね」

 「はい、彼らは今頃トイレにしては長いなと思いながら健気に私のことを待ってますよ、滑稽だ」

 

 心あるものが聞いたならば激昂するような言葉だが、彼女は平然と受け止める。

 

 「ふふっ、そう。これでほぼ全員揃ったわね。さて、アインツ? 機関はどう?」

 『問題なく動き続けているよ。本来の稼働想定時間を大幅に超えているのが少々心配だが、今のところ不審な点はないな』

 「そこを疑っていては落ち落ち寝られもしないわ。気にしているのは別の方よ」

 「ああ、そちらか。ぶっつけ本番なのが懸念だが、今のところは予想通りの動きをしているよ。おそらく行けるはずだ」

 

 ショルツラントはため息を吐くと、側に控える部下へ向き直った。

 

 「ではダラス」

 「はっ」

 「貴方じゃないわ、ベラモス。父親の方よ」

 「父は先程小用で離れられましたが」

 「……そう。では頼むわ」

 「はっ。————傾注(アハトゥング)!」

 

 ダラスの掛け声を聞き、それまで様々な作業をしていた人員らが、それらをやめて一斉にショルツラントの方を見た。

 彼女は一歩前に出ると、声を張り上げ話し始める。

 

 「我々は、28年前のあの日、今まで様々な艱難辛苦を潜り抜けてきた!————」

 

 

 

 出航、1時間前のことである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ほんの少しだけ遡って、新宮殿(ファラス・ヌーエ)地下、国防軍北部管区総司令部。

 機密書類の焼却や機具の持出・破壊など、撤収準備があらかた終わった頃。

 

 「あら、ガイメ大佐、ここにいたのね」

 

 「ティスカ中将!?」

 

 その準備の指揮を執っていたガイメはスコルズランドの副官、ティスカに声をかけられ、顔を上げた。

 

 「一体何かありましたでしょうか」

 「えぇ、元帥閣下から指令があって、王女アルウェンを基地へ連れ出すことになったわ」

 

 ガイメは目を(しばたた)かせた。

 

 「え、は? ……殿下を、ダックルに乗せるのですか?」

 

 ガイメは生粋のデリア人でありながら、()()()()()の出自とその計画を知らされ、同乗まで許されていた。それは彼の友人であるハインリヒの迂闊さと、そこからあっという間に真相に突き当たり基地まで特定した彼の優秀さに由来する。

 なればこその疑問だった。

 彼らの故郷こそは隔絶した正しく王道楽土、想像を絶する超技術で作られた豊穣なる国。そのような場所に、連れ込む価値が彼女にあるのだろうかと。

 帰還手段は僅かのミスも許されない危険な賭け、そこに今になって新たな変更が加えられて疑心と恐怖を抱かないものなどあるまい。

 しかしそれは次の言葉で霧散した。

 

 「そう仰られたわ。私としては反対したのだけれど、思われていた以上に情が湧いていらっしゃるようで」

 「なるほど」

 

 かの元帥、スコ……ショルツラント閣下がそう言われたのなら仕方がない。

 彼女に心酔しきった彼にとって、薔薇の花弁を思わせるあの唇から発せられる言葉は真理にも近かった。

 

 「わかりました、急ぎ兵を集めましょう」

 

 ガイメは張り切って返事をするのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「もう、来てしまうのね、我が破滅よ。

 早いとは、酷いとはお思いにならないのかしら。

 ……なるわけ、ないわよね。《二つの顔を持つ者(フラク・リズモス)》は温情をかけなさらない。己が娘にさえも。

 でも、でも、まだ息をしたい。アユと、睦みたい」

 「ああ、殿下、私をそんなに愛していらっしゃるのですね。嬉しいです」

 「……気が弱ったせいかしら、余計なことを口走ってしまったわ」

 「そんな、余計だなんて!むしろご褒美です!」

 「もし叶うならば……やめときましょう。終わりくらい投げ出させて。

 アユの太ももが柔らかい……」

 

 

 

 膝枕をしつつ、アユ=ゴ=マは静かに微笑んだ。

*1
サ帝ではパルジャニヤ級が建造予定の5隻の内既に二隻就役しており、アトランティスもサイス・ダワソゲス級二隻の建造を開始した。ダナンでも計画が持ち上がっている模様




小ネタ解説
・小銃
ダックルM1336
  重量 4.09kg
  長さ 1250fn
  銃身長 740fn
  弾薬 7.92×57fnザラ弾(アトランティスから無断流用)
          ケフカス 魔石炸薬弾(サッカラールからライセンス生産)
  作動方式 ボルトアクション;コックオン・オープニング
  銃口速度 887n/秒
  有効射程距離 670n
  最大射程距離 1000n(照準器付)
  装弾数 5発
  開発年 CC1336
  製造 ツー・ダックル社

傾注(アハトゥング)
 傾注(アハトゥング)、私の好きな掛け声です。(メフィラス構文)
 綴りはAchtung! 、ドイツ語。

・フラク・リズモス
 フラハ・リズモスのエダンヤ・グリシャ語読み

・近衛騎士くん弱くない?
 研修終えたペーペーの新人でした

 ー次回予告ー
————「なにをしてる! 射撃を止めるな! 撃て! 撃て!」
 とうとう王宮に突入したエルローイア、もはや彼を止めるものはいないのか……。
 その陰で蠢く何者かに気付かず、突き進んでく————
 次回 「列強の落日?④」

二章終了後どうしますか(新規執筆しないのは確定)

  • そこで打ち切り、リメイク版へ
  • その後の旧作を公開してほしい
  • 書けや※これ一位でも書くとは限らない
  • ダイジェストでいいけどその後知りたい
  • ちくわ大明神
  • 誰だ今の
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