融界ドラゴネット −あさおんからはじまる世界融合−   作:桐型枠

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70.ドレスアーマーと酒場の副官

 

 

「ボルツマンのところに行く前に、ナルミには少し着替えてもらいましょうか」

「にょ?」

 

 ボルツマン副官の現在の居場所は城下町北の酒場である。

 そう教えられたので、じゃあとっとと行こうと"皎月"片手に歩き出そうとした僕を、テレーゼさんが呼び止めた。

 着替え。まあ確かに、人に会いに行くのに、この海に落ちた後乾かしたままの服だと無礼かなとは思うけど。

 

「服装は所属や身分を示す最も簡単な指標になります。今のあなたは異邦人丸出しすぎて、怪しさのほうが先に印象付けられるのですよ」

「あ、それは私も少し思った」

 

 そういえば初対面で何だその服はと言ってたっけ。確かにちょっと着替えた方がいいのかもしれない。

 

「あと、その服を調べたいとヴィンケル将軍が」

「身の危険を感じたほうがいいやつです?」

「違う違う。閣下は技術開発部の長も兼任してるから、そっちの方よ」

「あー」

 

 化学繊維について知っときたいのかな。技術開発云々ってことは、装備方面も担当しているんだろう。

 化学式知ってたら霊術で紡ぎ出せるかもしれないし、まあ……渡すこと自体は悪くないのか?

 

「ヴィンケル将軍ってどういうことをされてる方なんですか?」

「外壁の強化、市街地の区画整備と避難計画の策定、装備の規格化がぱっと思いつきます。"皎月"の外装を造ったのも閣下なのです」

 

 偉人やんけ。

 寿命の長さのおかげで様々な業務に携わりやすいのもあるんだろうけど、やってることが超のつくほど重要なことばかりだ。実質行政官も兼任してない? 業務過多では?

 ついでに思わず右手に握る"皎月"を見る。「規格化」という言葉の正反対にあるような代物だ。

 さっきの憤懣やる方ないというようなあの顔、もしかして半分は僕やヴァルトルーデに対してじゃなくてこのピザカッターに向けられてたのでは……?

 

「……帰ったらまた買うことはできるので、研究に役立ててください」

「伝えておきましょう」

 

 そんなわけで、城内の衣装部屋へ直行。当然だが、城なのできらびやかな見た目の服が多く、僕はどうしても尻込みしてしまうのだが……なぜかカリンさんとテレーゼさんが奮起し始めた。

 

「将軍の代理ならきっちり鎧を着込んでいくべき!」

「素材の味を活かすべきなのです。今時『武』の一辺倒では求心力に関わりますよ」

「地味に私も攻撃してない!?」

「してないのですよ」

「そっかぁ」

 

 というかこの人たち偉い人のはずなんだけどな……。

 副官だし、将軍代理だし、隊長だし……僕に構ってていいやつ? 暇だったりするのもしかして?

 

「な、ナルミが暇そうな人を見る目をしてる!」

「いけませんよいけません。私たち暇なのではなく、あなたの世話役を拝命しているだけなのです。地位も身分もあやふや過ぎるので、我々でなければ対応できません」

「なんだかすみません」

 

 そこを言われると弱い。

 神足ナルミとしてこの世界には何の縁もゆかりも無いが、ヴァルトルーデとしては未だ将軍の地位を保持したままだ。クソ面倒くさいと言われると何も否定できない。

 当然、多忙な将軍たちが面倒を見るわけにいかないし、かと言って立場がまだ低い人たちだと萎縮しかねず、まあ、やってらんないだろう。

 なのでテレーゼさんたちが立場的には妥当、なのだろうと思う。

 

「まあ面白半分でもあるのですが」

「テレーゼ!?」

 

 ぶっちゃけんなそんなこと。

 ともあれそんなユルい調子で見立ててくれたのは、部分的に防具を装着して装飾を施された、鎧ドレスだかドレスアーマーだかみたいな、ファンタジーでよく見るあんな感じの服だった。

 姫! で騎士! って感じの……。

 

(冷静に考えるとこれどっちの要素も間違ってはないんだよね……)

 

 ヴァルトルーデは建国者の血族でつまり姫みたいなものだし、将軍ってことは騎士みたいなものだし……内面はともかく、外見と要素だけはマジで似合ってるんだよ。惜しむらくは僕自身だってことだ。ウケる。

 外見だけは完璧に保つ技術もあるから倍率ドン。テレーゼさんとカリンさんが「おー」と小さく歓声を上げながら拍手してくれると、ちょっと得意になってみたりもして。

 ……いや、そんな和やかなことしとる場合でもないが。

 

「これなら誰も不審には思いませんよ。まあ、今度は似合いすぎて注目を浴びそうなのですが」

「注目を浴びるのは慣れてそうだから大丈夫でしょう。ふふふ!」

「上官への敬意に欠けるから減給」

「ひュッ――――」

 

 頭に浮かんだ言葉をそのまま口にすると、カリンさんの顔から一気に血の気が引いて息が止まった。

 

「うわぁ。ヴァルトルーデそのままの台詞ですね今のは……」

「こんなこと言ってたんですね、普段」

「まあ言われるような言動をしてる方も方なのです」

「ふぃッ……ひ、ひゅう……じょ、冗談でも肝が冷えるからやめてよぉ……」

 

 まあ、出会い方が出会い方だし、ちょっとくらい無礼でも僕は超許すんだけど。

 それはそれとして軍規的にはあんまり良くないよね……ま、軍に関わるとしても僕はそんな偉い立場にはならないでしょ、多分。

 

 さて、気を取り直して。服装はちゃんと整えたので、三人で北の酒場へ向かう。

 ボルツマン副官は狼の獣人。色覚異常があるらしく、サングラス(のようなもの)を常に身につけているとか。

 

「彼は一人で酒場にいるはずです」

「一人? 営業していないんですか?」

「店主はボルツマン自身なの」

「なるほど」

 

 石造りの町並みの中、簡単な説明を受けながら道を歩く。

 当然のように民衆からの視線がこちらに向くが、大半は見て見ぬふりだ。いちいち見られていることまで気にかけはしない。

 手を振ってくる子供などには振り返してあげて、穏当に対応することにはしたけど、騒ぎは起こさないに越したことはない。

 

「ネルリンガー大隊の寄合所だったんだけど、ヴァルトルーデが失踪して以降は休業状態」

「他の隊員の方はどうされているんですか?」

「逃亡者も出ていますが、大半は所在が知れていますよ。やる気を無くして職場内無職のような状態です」

 

 つまり半ニートか。

 まあ、所在が知れているなら呼び出すのも難しくないだろう。逃亡者だの何だのと言っても、壁の外に出て生きていける世界でもないし。

 ……まあ、うん。なんとかなってほしい。

 

「そっちの対処は後にしましょう。それより今はこっち」

 

 問題は一時先送り。まずはボルツマン副官の方だ。

 しかしこれ、カリンさんに任せても大丈夫なんだろうか。いや、今は任せるしかないけど……ドアを叩く音がどんどん大きくなっていってる。やり取りも地味に聞こえてきてるんだけど、煮えきらない態度のせいかどんどんヒートアップしてるのが見てて分かる。徐々に「殺すぞ」とか聞こえてきてるのは色々大丈夫かこれ?

 

「くっ! もう頭きた! 燃やして押し入る!!」

「落ち着いてくださいカリンさん」

 

 挑発されたからって街中で抜剣しないでください燃やそうとしないでください。炎ちょろっと漏れてるし。

 というかあなた炎系のエーテル変換資質なんですか。確かに髪真っ赤で見た目それっぽいけど。

 

「実際どうしましょうか。このままではカリンが前代未聞の大火災を起こしてしまいかねません」

「わっ……私がそんな考えなしに見える!?」

「見えますし思います」

「――――――!!!!!」

「扉くらいなら壊せますけど」

「それも最終手段です。あくまで手段は選びましょう。国家に属する軍とはそういうものなのです」

 

 声なき叫びを上げるカリンさんは一旦置いとこう。それにしてもこの人本当に部隊長でいいのだろうか。

 いや、なんだかんだ強いは強いんだろうけども。

 

「これを読み上げてください。できるだけヴァルトルーデの声音を再現して」

「これ?」

 

 テレーゼさんが見せてきたのは、術式を編む時のエーテルラインを使って空間に投影した文字だ。

 ただ、そもそもヴァルトルーデの声音ってどんなん?

 ……いや、なんとなく分かるしできるけど……これを読むのか。ちょっと気を張らないとダメだな。えーっと……。

 

「えーっと……あ、ん……『上官が来たというのに出迎えも無いなんて、貧弱な痩せ犬のくせに随分驕ってるじゃない』」

 

 直後、椅子を蹴倒すような音がした。食器やビンが割れる音が響き、勢いよく扉が開く。

 姿を現したのは、茶髪にサングラスに着崩したスーツ(のような衣服)という、どことなくマフィアを思わせるような格好をした痩せ型の男だった。

 彼は僕を見るなりギョッと目を見開き――凄まじい違和感に襲われたように強く顔をしかめた。

 

「ボス……じゃねェ……?」

「出てきましたね」

「これで出てくるんだ……」

 

 別の意味で危機感を感じるよ僕ぁ。

 

「おいどういうことだ、説明しやがれ!」

「やっぱり釣られましたねボルツマン。今のはこの人の声なのです」

「テメーの差し金かリュール。人をおちょくってんじゃねェぞ!」

 

 高身長を活かし、上から犬歯を剥き出しにして威嚇してくる。

 でもこの人メスガキ演技に騙されて出てきたんだよな……。

 

「誰だこのボスにそっくりな知らん女ァ……!」

「ヴァルトルーデの代理です」

「あ゛ァ!?」

 

 滅茶苦茶凄んでくるけど、この人メスガキ演技に釣られたんだよな……。

 サングラスで隠れた目をじっと見返す。ずんずん近付いてくるが気にしない。こういう人は相手をビビらせることで「格付け」をしようとするのが常套手段だ。引いたら下に見られて何の話も取り合ってはくれなくなる。

 

「何モンだテメーは」

「だからヴァルトルーデの代理って言ってるでしょーが」

「テメーらには聞いてねェ。答えろ女」

「んなっ……」

「カリンさんたちの仰る通り、将軍の代理をするよう命を受けて参りました。お話よろしいですか? ボルツマン副官」

 

 まず僕のクッソややこしい事情は置いといて事実だけを述べる。

 努めて冷静にそう言い返すと、ボルツマン副官は気勢を削がれたように一歩下がり、ため息をついた。

 

「帰ンな。『代理』に用はねェ。俺たちが(かしら)と仰いでるのはあくまでボスだ」

「あのね……これ以上穀潰しを養う余裕が軍にあると思ってる?」

「従わせてェなら力でそうしろ。ボスはそうしたぜ。もっとも――」

 

 敵意を剥き出しに、ボルツマン副官はこちらを睨んだ。

 

「随分と()()()な代理サマにゃそんな乱暴なことができるのかね」

「従わせたいなら力を示せ、と?」

「無法者には無法者なりの理屈があんのよ。覚えときな()()()()よォ」

 

 なるほど、実例を交えてくれてありがたい限りだ。

 逆説的に、つまり無法者の理屈に乗っかってしまった方が今は早く話が通じるようになるはずだ。

 けどなぁ……そっか、力かぁ……。

 

「チャンスだよナルミ。せっかくボルツマンが道筋を示してくれてるんだから、ガツンとやっちゃお……!」

「私怨入ってません?」

「しかしカリンの言う通りではあります。一気に制圧して指揮下に収められるのです」

「あー……でも、僕、暴力って嫌いで……」

「……うえぇ!?」

「クハハハハハッ! とんだ冗句だな! 俺らの頭ァ張ろうとしてるヤツが『暴力が嫌い』!?」

 

 いや、嫌いなものは嫌いでしょうがないじゃないですか。割と真面目に。

 ヴァルトルーデがどうだったかは知らないけど、僕個人は暴力なんて最悪の手段だと思ってるし、そうすることでしか対処できないこともあるとはいえ、やっぱりあくまで最終手段という見方の方が強い。母さんの件でトラウマもあるし……。

 あと、これは単純な話なんだけど。

 

「憎くもない相手に暴力振るうのも嫌ですし……」

「き、気持ちは分かるけど……!」

「それに、()()()()()()()()()()のに、迂闊に手なんて出せませんよ……」

「あ゛?」

「あ」

「おバカ……!」

 

 ……僕何かボルツマン副官の機嫌を損ねるようなこと言った?

 ギラリと眼光を輝かせた彼は、手を後ろに回して急接近して――あ、ナイフっぽい金属の感覚。磁力で固定しとこ。

 

「あ? え? あ?」

「?」

「……え、何してるの?」

「いや、ナイフが……」

 

 おかしいなとばかりに何度もぐいぐいと柄を引っ張るが、一向に抜ける気配は無い。

 やっぱりナイフなんだ。いや、正直言うとちょっとやそっとじゃ傷つく体じゃないから、別に斬りつけられてもいいんだけど……そうすると、どうもカリンさんが反応して柄に手をかけてたから、結局血を見るハメになりそうなんだよ。

 

「ナルミ、何かしたのですか?」

「物騒なものを出せないようにしてるだけです」

 

 なのでカリンさんの剣も、別に磁力で固定してる。

 霊術でいくらでも戦うことはできるだろうけど、戦うような契機になるものを取り出せる状況自体が好ましいものじゃない。街のど真ん中で仲間割れして大被害、なんてそれこそ冗談でもない。

 悔しそうな顔をしているボルツマン副官は、眉間にシワを寄せてわずかに退いた。

 

「……いつでも殺せるってツラァしてるな」

「いつでも殺せます」

 

 端的な事実として、そう告げた。

 なるほど。彼は「下手に攻撃したら死ぬ」という発言を、自分を遥か格下に見る挑発と受け取ったらしい。

 しかし、根本的な膂力としてもエーテルの出力としても今の僕は規格外だ。それこそディセットに「知る限り世界最強」だなんて言われるだけのことはあると、客観的に見てそう思う。特に何と融合しているわけでもなく、ダークマター由来の力も持ってない霊術の世界の人相手に遅れを取ることは、まず無い。

 椅子に腰掛ける。立ち話を長々とするのも、少し疲れるし。

 威圧ついでに、垂れ流しにしているエーテルを更に"皎月"で増幅して噴出させる。

 

「座ってください。あなたもこの場所を壊されることは不本意では?」

「……お、う」

 

 ボルツマン副官から汗が噴き出していた。見れば、テレーゼさんやカリンさんの額にも汗が浮いている。

 ん~……やっぱ嫌だなこういうの。慣れないし、単純に力で他人を従わせてると考えると胃がムカムカしてくる。

 そもそも僕は話をしに来たんだよ、対話を。言葉が通じるのに初手武力制圧っていうのも人としてどうなの。

 ……これも「証明」が必要な案件かもだけど……。

 

「……先生が以前、ヴァルトルーデを『もったいない』と評していた理由が分かりました」

「もったいない? やりすぎ、とかじゃなくて?」

「あの気性の荒さと取り繕わなさは必ず外に敵を作ります。適切な社会性が身について、もう少し穏やかにさえなれば――と常々ボヤいていたのです」

「……今は身についてるし、穏やかになってる、よね」

「その結果がこの硬軟織り交ぜた対応でしょう。これは帝国軍も安泰ですね」

「い、いや……あの……そこまで深く軍に食い込む気は無いんですけど……」

 

 僕は、適性というものは性格まで含めて適性だと思うんです。

 軍とかそういうのほら……ほんっと……向いてないから……。期待の目で見ないでマジで……。

 

 で。ともかく大人しくなってはもらったので、改めて事情説明だ。

 話を聞いてもらう姿勢さえできていれば、こちらもちゃんと僕とヴァルトルーデの関係まで教えられる。

 粗暴な人とはいえ、副官を任せられるほどにはしっかりした人だ。それ故に常識に縛られている部分こそあったが、ともかくこちらの説明に対してボルツマン副官は目を白黒させながらもなんとか追従し、全体像を掴んでみせた。

 

「つまり、あんたの中にボスがいるっつーのは分かった。いや、理解(わから)されたっつーか……」

「ご理解いただけて良かったです」

 

 結局、本人証明のために電気へのエーテル変換と"皎月"の起動を見せることにはなったが、これで理解してもらえたなら大した手間ではない。

 ヴィンケル将軍にもこれで納得してもらえてるし、身分証代わりにちょうどいいのかも。

 

「いや、納得しきれちゃいねェしあんたをボスと認めるわけでもない。色々デカくなってるし……」

 

 ……やっぱこの人幼女趣味とかそういう方面?

 

「この態度もちっと……慣れねェ」

「それは我々も皆そうなのです」

「それにだ。あくまで納得したのは俺ひとり、300人を超える大隊全員が納得できなきゃ話にならん。そいつらも話が通じるとは限らない。力で従えられてるヤツらだからな」

 

 まあ根本的にはそこなんだよね。

 ボルツマン副官はあくまで幹部というだけで、彼が部下の意思統一を一手に引き受けてるわけじゃない。最低でも、彼と同じように「ヴァルトルーデが戻ってきた」ということを理解させる必要があるだろう。

 っていっても、何百人をいっぺんに統率できるカリスマが僕にあるわけじゃないし……んー……酒場(ここ)で暴れるのは流石に避けたけど、力を見せる必要はあるだろうな。

 

「隊員の皆さんを招集するとしてどのくらいかかりますか?」

「二時間くれンならなんとか」

「カリンさん、それだけの人を集められるスペースはありますか? 少し小競り合いくらいは起きる前提で」

「壁外の練兵場はどう?」

「じゃあ、使用許可を取りたいので申請をお願いできますか?」

「了解」

「テレーゼさんは……えっと……」

「何かあれば尽力しますよ? できる範囲ですが」

「……お金貸してくれませんか……」

「え? あっ」

 

 ところで今の僕は帝国において無一文である。

 ヴァルトルーデの貯金くらいはあるかもしれないが、それを引き出すための手形もなければどこにあるかも知らない。ちなみに今現在は日本円すら持ってない。隕石を止める時に財布も置いてきたせいだ。

 

「そういえばお金持っていませんでしたね……何か計画でもあるのですか?」

「いえ、そんな大層なことじゃなくて、ただの思いつきなだけで」

 

 計画とか計略とか、そんな得意でもないし考えたのはむしろ逆。得意、かつやりたいことを、やりたい放題やる準備だ。

 

「料理作りたいんですよ。市場とかも案内してくれるとありがたいんですけど」

「料理!?」

「ヴァルトルーデが料理……」

「ボスの料理……」

 

 おい全員死ぬほど怪訝な顔すんな。

 約一名顔を青くするな過去に何を作り出したんだヴァルトルーデは。

 

 

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