詳しい理由は活動報告の方へ書くとして、各話書き直しすることにしました。
おかしなところ等ありましたら宜しくお願いします #2015/6/10
『あ~だりぃ……』
今は六時限の終わり頃。俺は机に突っ伏してそんな事をぼやいていた。
『おい、
『ん~?』
机から身を乗り出して話しかけてきたコイツは小学生時代からの悪友である
『今日の放課後ゲーセン行かね?』
『あ~、俺用事あるからパスで』
それだけ言うと聡は何の事だか分かったようで、納得顔になっていた。
『またダンスか?』
『まぁな』
『お前さ、よく飽きねぇで続けられるよな。俺ならとっくに飽きてやめちまうのによ』
苦笑いしながらそんなことをつぶやきを聞いていると、いつの間にか授業は終わりそのままHR入っていた。
『そんじゃ、皆週末の課題やっとけよ~』
そんな先生の言葉とともにHRは終わった。
俺は手早く帰り支度を済ませ、ダンススクールへと向かった。
ダンススクールには小学校の頃から週三で通っていて、今ではダンススクールの大人の人とは皆知り合いだった。
『おじちゃん、今日もご苦労さん』
『おお、隼人。今日も来たか。毎回毎回来て飽きんのか?』
『そんなことないよ。先生は?』
『それならもう来て中にいるよ』
もう慣れたいつものやりとりをして俺は今日もダンスの練習に向かった。
ダンスの練習をしている最中、それは全てのことを忘れ一つのことに一心になれる時間なので俺は意外と好きだ。
それに体を動かすことによって、気分をリフレッシュすることが出来る。
『ふぅ、終わった~。さてメシ買って家に帰るか』
練習終了後、時刻は既に七時を回っていて外はもう暗くなってきていた。
今日も終わったと伸びをしてると聡からメールが届いた。
「件名:明日暇か?
本文:明日暇だったら何人か誘ってカラオケ行かね?」
俺はそのメールに対して素早く返信を打つと、ちょうど信号が青になったので渡り始めた。
それが命取りだった。
俺は運の悪いことに、信号に気付かずに走ってきた乗用車に撥ねられた。人間、危険な場面に陥ったときには時間がスローモーションのように流れるとどこかで聞いたことがあるが、それは本当のようで、スローモーションで迫ってきた車に撥ねられた俺はやがて意識を失った。
* * *
気が付くと、俺は宇宙空間でも漂っているかのような無重力感を感じた。しかし意識しても手は動かないし声も出ない。本気でどうにかしようともがいていると、遠くで誰かが俺を呼んでる声が聞こえてきた。
その声に耳を傾けるとやがて暗闇の中に光が生まれ、次第に明るくなっていった。
『お~い、隼人。遊園地ついたから起きろ~』
(この声は…親父?!なんで……親父は2年前に死んだはずなのに)
俺は驚き声の方向を見ると確かにいた。しかも見た親父はかなり若くなっていた。
『どうした隼人、そんな驚いたような顔して。遊園地着いたから車から降りなさい』
俺はまだ内心驚いていたが、言われた通り車から降りることにした。
(あれ?視線が低くね?え…てか俺、体が縮んでる!?)
先程から感じた違和感はこれだったのか、と自分で納得するがそこで新たな疑問も浮かび上がってきた。
(なんで俺体が縮んでんだ?時間が巻き戻ってる??)
正直疑問は尽きなかったが、今は久しぶりの親父との遊園地を楽しむことにした。
* * *
『ここが俺の通ってる小学校か……』
どうやら俺の時間は小五まで戻ったらしい。
俺は何食わぬ顔で教室に入ったが、内心焦っていた。
(俺このままでやってけんのかな………?)
しかし、クラスメートのみんなは俺が今までと変わってないかのように普通に接してくれていたので嬉しかった。
(ふわぁ~、正直分かってるとこを何度もやんのはめんどくせぇな…)
五時限め半ば、あまりにも退屈過ぎて俺は襲ってきた睡魔に身を委ねることにした。
『………くん、不知火くん』
『んん?』
あれからどれくらい経ったのかは分からないが、どうやら俺は先生に起こされたらしい。辺りを見回すと教室には俺と先生以外誰も残っていなかった。
『もう、不知火くんいくら起こしても全然起きないんだもの。先生呆れちゃうわよ』
『すいません。全く気付きませんでした』
『まぁいいわ。家まで送っていくわよ?』
『いえ、少しやることがあるので大丈夫です』
『そう…なるべく早くお家に帰るのよ。それじゃまた明日ね』
こうして先生と会話するのも懐かしいなと思いつつ、そんなやりとりをして学校を後にした。
『ふっ、ふっ、ふっ、ふっ』
学校を出た後、俺はすぐに家に帰りランニングを始めた。
(それにしても、時間が巻き戻った以外なんも変わりねぇ……ホントどうなってんだ?)
俺が不思議に思いながら走っていると公園からすすり泣く声が聞こえた。
俺はその声が気になり公園に寄ってみると、そこには女の子がいた。
『どうしたの?』
少女はいきなりの声で驚いたのかこちらを振り返ったが、また直ぐに泣き始めてしまった。
『お、おい…そんなに泣くなよ。俺でよければ何があったのか聞くからさ』
少女は少し躊躇っていたが、やがて少しずつ話してくれた。
『実は………今日思い切ってスカートで学校に行ったんです。……そしたら男の子達に女の子らしくないって言われて…ひぐっ、えぐっ』
少女は話終わるとまた泣き始めてしまった。
『そっか……俺は君のこと可愛いと思うけどな…』
『え?』
俺の一言に少女は泣きやみ、聞き返してきた。
『…私が……可愛い?』
『うん。その男の子達がなんと言おうと俺は君のこと可愛いと思うよ。それにその子達はきっと、冗談で言ったんだよ』
『あ、あり…がと』
俺が素直な感想を言うと少女は少し恥ずかしそうに頬を染めてそう言った。
『それじゃ、俺は行くけど君も暗くならないうちに帰りなよ』
『あの、待ってください』
そう言って俺が去ろうとすると少女が呼び止めてきた。
『あの…名前、なんていうんですか?』
『俺か…俺は
『私は星空凛です』
『凛ちゃんか、いい名前だね』
『あの…不知火、さん、また会えますか?』
『いつかきっと会えるよ』
こうして俺と凛ちゃんは出会った。