凛ちゃんの誕生日が近いということで、2日で書き上げましたww
これを読むに当たって、くるりんMIRACLEを用意していただければ、さらに面白く感じていただけるのではと思います。では、
秋晴れのよく晴れた日の協会。今日ここでは、一組のカップルが永遠の愛を結ぶ儀式をしていた。
そう、それは誰もが一度は夢見る結婚式だ。
『なぁ聡、これで大丈夫だよな?』
俺は今タキシードで身を包み、友人に変なとこがないか確認してもらっているところだ。
『お前ほんとそういうとこ変わんねぇよな。もちっとしっかりしたらどうだ?』
『んなこと言ったって緊張するもんはするんだよ』
『まぁ人生初の結婚式だしなぁ。それにしたってお前、よくあんな可愛い後輩見つけたな』
『まぁ小さい頃からの知り合いだったしな……それにここまで来るまでにいろいろあったしなぁ』
* * *
時は遡って8年前。
俺とμ'sのメンバーは真姫の家の別荘を借りて合宿をしていた。
『さて、そろそろ出来上がった頃かな』
空はもう既に夜に近く、既に日が沈みかけている。
最初は作曲を真姫に、作詞を海未に、衣装をことりにそれぞれ任せていた。でも一人だとどうしても案が出ないというため、作曲をにこ、絵里、真姫に、作詞を希、凜、海未に、衣装を穂乃果、花陽、ことりに、とそれぞれ各パートに別れてもらい、案を出す方法に切り替えたのだ。
『最初はどこ行こうかな』
俺は地図を眺め、最初の行き先を決めた。
『 よ、ことり。進んでるかい?』
『あ、隼人君。うん、だいぶイメージが浮かんできたよ♪』
『それは良かった。…………ところで穂乃果と花陽ちゃんは?』
辺りをパッと見渡しても二人の姿は見当たらない。
『花陽ちゃんはお花を摘みに行ったよ。穂乃果ちゃんは……テントの中でお昼寝中』
『あははは……まったく、穂乃果はいつまで経っても変わらないな。おーい穂乃果、そろそろ起きろ〜』
『んん〜、あれ…隼人…君?なんで隼人君がここに?』
穂乃果は寝ぼけているのか、なぜ俺がここにいるかわかってないようだった。
『おいおい穂乃果、なんで3人ずつに分けたのか忘れちまったのか?』
『え……あ!』
やっと思い出したという顔をする穂乃果。それを見た俺は呆れて、溜息とともに穂乃果にデコぴんをお見舞いした。
『ただいま〜ってあれ?どうして先輩がここに?』
戻ってきた花陽ちゃんを見ると、手世の中には花がいくつか握られていた。
『その花は?』
『さっき見つけて摘んできたんです。10枚それぞれが微妙に違って、何だか私達みたいで……あ、先輩のもありますよ♪』
『へぇ、なかなか良い花だね。っと、そろそろ他のとこも回らないと……それじゃ頑張って』
それだけ言い残すと、俺は次の場所へ向かった。
『おっす、真姫。作曲は進んでるか?』
『隼人……ええ、それなりにね』
にこと真姫はどうやら焚き火を囲んで話をしていたらしい。
『そう言えば、絵里はどこにいるんだ?』
『絵里ならテントの中で震えてるわよ。暗いのが怖いんですって』
俺が尋ねるとにこが笑いをこらえながら教えてくれた。
『まさか絵里が暗闇を苦手だったとは…………ところで真姫、今回の作曲なんだけどさ、いろいろと気負い過ぎてないか?』
『『え?』』
『卒業する3年生のためにいい曲を作ろう、とかそういった考えで作曲してないかい?』
『何よ、それじゃ悪いって言うの』
どうやら図星だったようなので、訂正を加える。
『確かににこ達3年組は今回のラブライブが最後のチャンスになるだろうね。けど、だからといって3年ために曲を作るのは間違ってる。だって君達は9人でµ’sじゃないか。だから真姫、3年のためじゃなくて皆のために曲を作るんだ』
『………………分かったわよ』
しばらくの沈黙の後、真姫は考え方を改めたのか、頷いてくれた。
『さて、そろそろ暗くなってきたし、残りの海未達の所に行ってくるよ。夕飯はバーベキューの用意ができてるからもし遅かったら、ことり達と合流して食べてていいよ』
『さて、後は海未達作詞班だけど……あれ?』
俺は最後に海未達、作詞チームの場所へ行ったが、そこには誰もいなかった。
『まさか本当に登山に行ったのか?』
俺は疑いながら登山道を目指した。
『お、いたいた。やっぱり登山に来てたか……おーい、海未』
『あ、隼人。ちょうど良かった、ここへ来る途中で凜を見ませんでしたか?』
『凛ちゃん?いや、見てないけど…………まさか、はぐれた?』
海未は悔しそうに顔を歪めると、俯いてしまった。
『途中まではウチ達と一緒やったんやけど、どこかではぐれちゃったみたいなんよ』
『そっか……とりあえず海未達は皆のところへ戻ってて。俺は少し探してみるよ』
『ですが……』
『海未ちゃん、ここは隼人君に任せてウチ達は皆のところへ戻ろ。隼人君はいつもこういう時役に立ってくれたやろ。今回もきっと凛ちゃんを見つけてくれる。だからな?』
『…………分かりました。これを持ってってください。いざというときのために持ってきておいた無線機です』
俺は海未から無線機を渡してもらうと、力強く頷いて探索に向かった。
『おーい、凜。いたら返事してくれ〜』
海未にこれまで探してきた場所を聞くと、崖の方はまだということだったので探しに来たが、一向に見つかる気配はない。
『ッ!?あれは……』
傾斜の中腹ほどに見覚えのあるお守りがあったので急いでそこへ行き、確認してみる。
『…………やっぱり。これ俺があげたお守りだ』
どうやら凛はこの近くにいそうだと思った俺は、さらに大きな声で名前を呼ぶ。
『凜〜、いたら返事してくれ〜!凜〜!!』
しかし、あたりは既にほぼ闇に包まれ、人の気配はおろか、動物の気配すら感じられなかった。
『うおッ?!』
暗闇で足元が見えない上に、ここら辺は草が伸び放題で俺の骨盤辺りまで伸びているため、崖になってるのに気付くのが遅れた。後一歩遅ければ俺は崖の下へ真っ逆さまだっただろう。
『まさか!?』
俺はライトで崖の下を照らす。そして、もしかしたらここから落ちたのかもしれないという焦りで一度は見落としそうになったが、ようやく凜を発見することができた。
俺は急いで崖を下った。崖の高さが約3mほどだったのは不幸中の幸いというものだろう。
『凜……凜!しっかりしろ!』
俺が声をかけても返事がなかったためもしやと思ったが、幸い気絶してるだけだった。
* * *
『んん…………』
『気がついたみたいだね。怪我はしてない?』
『凜は確か道に迷ってそれで………皆のところに戻らなきゃ。っ』
凜は立ち上がろうとしたが、足をくじいたのか痛みで尻餅をついた。
『やっぱり足首怪我してるでしょ。今日はもう暗いし、戻るのは明日にしよう。さっき見てきたら、この近くに川魚いたし今日ぐらいなら何とかなるよ。それに、皆にはさっき連絡しといたしね』
それから俺は川へ魚を取りに行き、それを二人で食べた。
『こうやって凛と二人で話すのも久しぶりだね』
『そうだね』
『凜は今が楽しいか?』
『え?』
凜は俺からのいきなりの質問に戸惑っているようだった。
『出会った頃はなんだか少し暗い雰囲気を元気で紛らわしてたって感じだったからね。それに比べて今の凜は本当に輝いてる』
『もし凜が輝いてるとしたら……それはきっと隼人先輩のおかげだにゃ』
『俺のおかげ?俺が何かしたか?』
『あの頃の凜は先輩が言ったように、元気で紛らわしてただけだったにゃ。あの頃凜は思い切って女の子の格好をしてみようと思ったんだにゃ。でも、周りの男の子達がからかってきて自信がなくなっちゃったんだにゃ』
過去の話をしてる時、凜はなんだか少し暗かった。
『…………そして、落ち込んで公園にいた時に先輩と会ったんだにゃ。あの時先輩に会ってなかったら、凛は今の凜じゃなかった気がするにゃ』
凛はそう言うと俺に向き直り、真剣な顔つきになった。
『だから先輩、ありがとうにゃ』
ちゅ。
不意に口づけを受け、俺は固まってしまった。
『凛のファストキス先輩にあげるにゃ。だって凛は…初めて声をかけてくれたあの時から先輩が好きだから』
『凜………ありがとう。実を言うと、俺も凛が好きだった。だから改めて言わせてもらうね。凜、俺と付き合ってくれないかい?』
『はい』
そして俺達はどちらからともなくキスをして愛を確かめあった。
* * *
〜〜〜くるりんMIRACLE♪
それからは色んなことがあった。凛といろんなとこへデートしに行ったり、凛の親に挨拶に行ったり。
幸いにも、凛の親はすんなりと俺の事を認めてくれて、本当の家族だと思って接してくれと言われた。
一番大変だったのは、μ'sの皆への報告か……。あの時はホント酷かった。特に海未なんかはいきなり倒れたりしたもんだからびっくりしたよ。
でも、そんな凛と付き合った日々はもう今日で終わり。明日から俺達は夫婦になるんだから。
『お、噂をすればお前だけの花嫁が来たぞ』
聡に言われ、振り返るとそこにはμ'sの皆とその真ん中にウェディング姿の凛がいた。
『みんなも来たみたいだね。それと凛、その姿もとっても綺麗だよ』
『こんな時から見せつけてくれるわね』
『そんなこと言って真姫ちゃんもホントは狙ってたんじゃないの?』
『そ、そう言うにこちゃんだって狙ってたじゃない』
そんなやりとりをしていると、会場の方にそろそろ準備してくれと言われてしまった。
『そろそろ時間も押してるみたいだし、そろそろ行こうか、凛』
『うん♪』
そして今日、俺は結婚という形でいつどんな時でも凛を守り、愛することを再度胸に誓った。
さて、凛ちゃんと隼人の物語、いかがだったでしょう?
え?途中凛ちゃん関係ない?そこは気にしたら負けですよw
感想、ご意見お待ちしています♪