なんとか正月のうちに1話投稿できてよかったのです。
感想、ご意見ありましたらご指摘ください。
それでは
『ここがウチだよ。と言っても凜達は隣だから大した違いはないだろうけどね』
『先輩のお家綺麗だにゃ〜』
『ありがと。さて、それじゃ飯作るけど何かリクエストはあるかい?』
そう言うと花陽ちゃんが手伝いを申し出てくれたので、俺と花陽ちゃんは一緒に台所へ行き、料理をした。
『かよちんの料理も先輩の料理も美味しかったにゃ〜♪』
『気に入ったなら何よりだよ』
結局、俺と花陽ちゃんで一品ずつ作り、三人でそれを突っついて夕飯を済ませた。
『さて、このあと二人はどうするんだ?』
『ん〜、先輩の家に泊まってくにゃ!』
『え?』
俺の家に泊まっていく?え?
『えーと……俺の聞き間違いじゃなければ、ここに泊まっていくって聞こえたんだけど?』
『そうにゃ♪かよちんも泊まっていくよね』
『う、うん。先輩さえ良ければ、私も泊まりたい、かな』
俺は何を言われたのか理解するのに数秒かかった。
『ち、ちょっと待て…俺たちは知り合いでも、ここは男の家だぞ?女の子だったら嫌なんじゃないか?』
『凛は先輩の家なら嫌じゃないにゃ♪』
『私も嫌じゃないです』
『…………さいですか』
こうして凛達が家に泊まっていくことになった。
その日の夜はトランプをしたり、テレビを見たりして過ごした。
『さ、もう十時だしそろそろ寝るよ』
『え〜、もっと遊んでたいにゃ〜』
『明日も学校なんだからそんなこと言わないの。俺は床で寝るから、凛達は俺がいつも使ってるベッド使って』
『先輩も一緒に寝るにゃ〜』
『り、凛ちゃん!?』
凛のいきなりの提案に俺と花陽ちゃんは驚いていた。
『いくらなんでもそれはマズイだろ…って、押すなって』
『ほらほら早く〜♪』
俺の言葉も聞かずに凛は強引にベッドまで連れ戻した。
『…………寝れん』
今の状況はというと俺がベッドの真ん中に寝て、それを凛と花陽ちゃんが両腕に抱きつく形で寝ている状況だ。
傍から見れば役得かもしれないが、当人としてはどうにも困ったものである。
『先輩とお揃いだにゃ〜……』
『えへへ、先輩と一緒……』
『夢にまで俺が出てくんのか、俺のどこがいいって言うんだよ。つかマジ俺も寝なきゃヤバイな』
俺は目を閉じ雑念を切り払い、寝ることにした。
* * *
『よう隼人、って目の下の隈どうしたんだよ』
『ちょっとな。とにかく眠いんだ、話しなら後にしてくれ』
俺は聡の話も適当に切り上げ自分の席に着くと、机に突っ伏した。
――――放課後。
俺が携帯を確認すると着信が一件来ていた。確認するとどうやら凛からのようだ。
「件名:今日の放課後って空いてますか?
本文:またアドバイスを貰いたいんだけど、空いてるかにゃ?
返信待ってるにゃ>ω</」
『っておいおい、随分と急だな…』
そう言いつつも俺は直ぐに新規メールを立ち上げ、返信を打つ。凛からの返信は待ってましたとばかりに早かった。
『件名:よかったにゃ♪
本文:ならこれから音乃木坂学院に来て欲しいにゃ>ω</』
『まさか女子高に来いと言われるとは……まぁ約束しちゃったし、行くしかないか』
そんなことをつぶやきながら、俺は足早に学院へと向かった。
『うへぇ、やっぱ入りずらい…………』
来てみたはいいものの、俺は校門の前で尻込みをして立ち止まってしまった。
部活をやってる人がちらほらいるものの、今は放課後。当然まっすぐ帰宅する人やどこかへよって帰る人も居るわけで……
つまり何が言いたいかというと俺は今、女子高生の視線をモロに受けている。
『これどうやって入れと……』
『ちょっとそこの君、ここで何やってるの?』
いきなりの声に驚き声の方を見ると、学院の方から女性が歩いてきた。
『いや、あの俺は怪しいものではなくてですね…ここの生徒に呼ばれてきたんです』
『その制服は、雷禅高校の……ってことは、もしかしてあなたが不知火隼人くん?』
『え?どうして俺の名前を?』
女性が俺の目の前に来たと思ったら、不意に名前を呼ばれ、俺は面食らっていた。
『あなたの事は娘のことりから聞いてるわ。私はこの学院の理事長をしています、
『理事長!?す、すいません。そうとは知らずに…』
『いいのよ。それで、今日はどんな用事でここへ来たのかしら?』
『えっと、1年生の星空凛さんからメールもらって来たんです』
そう言いながら俺は先ほどの一連のメールの流れを南さんに見せる。
『なるほどね、それならこっちへ来てちょうだい。いろいろと入校の手続きをするから』
『は、はい』
俺は南さんに付いて行き必要事項を記入し、渡された入校許可証を首から下げた。
『これでOKよ』
『ありがとうございます、南さん』
『私のことは結衣でいいわよ。南だと娘と被るしね』
『え、でも…いいんですか?俺たちは今日会ったばかりですよ?』
『いいのよ。あなたには以前ことりを守ってもらったこともあるし』
『はぁ………なら呼ばせていただきます。結衣さん』
俺は結衣さんにお礼を言い、目的の屋上へと向かった。