ご覧戴きありがとうございます。
またまたキャラ暴走を抑え切れませんでした…
このお話しは何処に向かうのか…?
もはや私にも解りません…
ただキャラ暴走は書いていて楽しいのですが、後々本筋に沿わせ戻すのが大変です(笑)
お楽しみ戴ければ幸いです。
是非お気に入り登録、ご評価、ご批評、コメント等宜しくお願い申し上げます。
[ご注意]
ご覧戴き有難う御座います。
度々では御座いますが前回予告でR-18指定と告知致しましたが、今回もまたR-18のお話しは続編へと移行させて戴きました。
従いまして今話もR-18制限の表現はございません。
尚、今後のシリーズの中には性的表現を含む部分がございます。
内容により幾つかのお話しはR-18制限とさせて戴きます。
苦手な方や耐性の無い方はご遠慮下さいませ。
ー それでは始まり始まり辺見マリ ー
第 1 部
<第15話>
アヤナミ・レイのパンツ…?
それは彼等が再び訪れた村の日常に慣れ親しみ行く中のとある一日のことでした。
【N109棟跡内】(過日 早朝)
「ワタシ…またパシャったのね…」
意識を取り戻したレイは払暁の朝靄に覆われた湖面を虚な瞳で見詰めながら静かに呟きます。
その白い靄は水面を緩やかに流れN109棟跡の廃墟内にまで及んでいます。
彼女はその湖に面した廃墟の突端でゆっくりと立ち上がりました。
レイはまた戻れた事を嬉しく思い安堵します。
しかし次もまた無事に戻れるかは自身は疎か誰にも解りませんでした。
レイは戻れない事への不安も有りましたが、それよりもシンジを始め関わって来た人達に逢えなくなる事に寂しさを感じていました。
『早くパシャらない様になりたい…』
それは今の彼女の一番の願いなのでした。
レイはゆっくりと辺りを見渡します。そしてやはり自身がいつも通り裸である事を認識します。
レイは裸のまま廃墟から出ると村へと歩き出しました。
何時もの様に裸足で歩く辛さを堪えて草っ原を突っ切り鉄道土手へと向かいます。
しかし何時もと違い思った様に歩みが捗りません。
また周りの景色にも違和感を感じていました。
今迄に無かった感覚にレイは困惑し草っ原の中で立ち竦んでしまいます。
普段は空腹時以外、物静な佇まいに意外と気丈なところがある彼女でしたが、この時ばかりは何故か言い知れぬ不安に駆られて行きます。そして心細さから目が潤んで来るのでした。
それは幼児が迷子になったしまった心境と同じだったのかも知れません。(知らんケド…)
彼女は足の痛みと不安で今にも泣き出してしまいそうな気持ちを堪えて前方の鉄道土手へと歩みを進め様とします。
するとその時、鉄道土手の上に人影が見えました。
それはシンジでした。
シンジは彼女がパシャった日から彼女の服や履き物等を携えて毎朝N109棟跡に彼女を迎えに来ていたのでした。
それは今やシンジの習慣となっていました。
これはレイが無事に戻る様にとの彼の願掛けだったのかも知れません。(知らんケド…)
「碇クン!」
レイはシンジを認めると安堵と嬉しさで駆け寄ろうとします。
しかしシンジは驚いた表情で立ち尽くしたまま土手の上から彼女を見下ろしていました。
そして「あ、綾波…だよね?」と今度は困惑した表情で彼女に問い掛けます。
「えっ?」
「ど、どうしたの!?」シンジは焦りながら尋ねました。
「ナニ?」
「あ、あの…その…なんか…」シンジはレイの全姿を確かめる様に見廻し更に困惑し乍ら言いました。
レイはもう一度自身の身体を見廻し足元を確認します。
しかし何時もなら胸の膨らみで足元は見えないのですが今は足の指先が見えていました。
レイは驚き胸に手を充てます。
しかし何時もそこにある筈の白い乳房は無く小さな薄桃色の乳頭が指先に触れるだけでした。
何が起こっているのか判らずに胸を押さえたまま混乱している彼女にシンジは慌てて土手を降り駆け寄ります。
近づいたシンジはレイにはとても大きく見えました。
「…ワタシ…どうなってるの…?」
レイはシンジを見上げて涙目で不安げに問い掛けます。
「いや…その…なんか…小ちゃくなってる…」
シンジは尚も困惑した表情で言いました。
「小ちゃくって…?」レイは不安気に問い返します。
「な、なんか…5、6歳ぐらいみたい…」
シンジは見た目どおりを彼女に伝えました。
「えっ…?」レイは未だ状況を理解出来ずにいました。
「と、とにかく診療所でトウジに診てもらおう!」
そう言うとシンジは持って来た第一中学校のブラウスで彼女を包み込む様に着せると背中に負ぶさり一目散に駅舎ハウスへと駆け出しました。
【駅舎ハウス】(続き)
駅舎ハウスに着くとシンジは母屋の扉を激しく叩きます。
「ケ、ケンスケ!綾波が!綾波が大変なんだ!」
しかしケンスケは既に車で仕事に出掛た後でした。
外の喧騒にクレーディトの夜勤明けで寝ていたアスカが慌てて扉の鍵を開けて出て来ました。
「な、何なのよ!?」と寝惚け眼のアスカはシンジが背中に負ぶさっている幼な子に目を向けます。
「誰よ?その子。どうしたのよ?」アスカは訝しげに言いました。
その声にレイはシンジの背中からゆっくりと頭を上げて顔をアスカに向けました。
その哀しげな顔の幼な子の髪色と赤い瞳を見たアスカは「えっ⁉︎…く、食いしん坊…アンタ…なの⁉︎」と驚き声を上げます。
レイはシンジの背中の上で無言で小さく「コクリ」と頷きました。
「な、何で?何で!?」とアスカは狼狽えながらも直ぐさま駆け寄りシンジの背中から小さなレイを抱き抱えると母屋の中に運び込みました。
そして入り口近くのケンスケのベッドへ寝かせます。
「ううっ…!」レイはお腹に手を当て辛そうに小さく呻きました。
「ア、アンタ!大丈夫⁉︎」心配になったアスカはレイの額に手を当て熱が無いか確認します。
そして傍らのシンジに「ほら、シンジ!ボケっとしてないでお湯沸かして!」と指図しました。
「う、うん!」そう言うとシンジは奥の台所に駆け出し脇の釜戸に大きな鍋を掛け水を張ると火を起こしました。
「何よ?どうしたのよ!どうなってるのよ?」アスカは慌てながらも裸足で汚れ傷ついたレイの足を濡らした真新しい手拭いで優しく丹念に拭いました。
レイはベッドの上でアスカを虚な目で見詰めています。
そして力無くか細い声で切なさを滲ませて呟きます。
「…お、お腹空いた…」
「もう!」と、その様子にアスカは膨れっ面で呆れた様に言いましたがレイに食欲があるのが判り少し安心していました。
シンジは「僕はトウジを呼んで来るから!アスカ!綾波のコト頼んだよ!」と言うと母屋から飛び出し村へと駆け出しました。
「うん!わかった!」アスカは走り出すシンジの背中に声を掛け見送ります。
それから台所に行き例のレーションを二つ程、器に解し入れるとその上からお湯を注ぎオートミールの様にした物をベッドへと運びます。
そしてレイを抱き起こしベッドのヘッドボードに枕を宛てがい座らせました。
アスカはオートミール風レーションの入った器とスプーンを手にするとベッドサイドに腰掛けます。
そして「ほら。あ〜ん!」と言うと器からレーションをスプーンに掬い取りレイの口許に運びました。
レイは徐にひと口、ふた口と啜ると「美味しい…」と呟きました。
そして「ありがとう…もう大丈夫」と言うとアスカから器とスプーンを受け取り食べ始めます。
アスカは「慌てて食べちゃダメよ!」と言いながら無心で食べ続ける幼な子になったレイを憂いだ瞳で見詰めていました。
「それ食べたら鈴原センセーが来るまで大人しく寝てなさいよ!まだ身体どうなってるか解んないんだから」そう言うとアスカは空になった器とスプーンをレイから取り上げます。
レイは名残惜しそうに器を見詰めながらも言われた通り大人しくベッドに横になりました。
アスカは横になったレイに毛布を肩まで掛けます。
そして「鈴原センセーに診てもらって大丈夫なら後で大学芋作ったげるから」と言い台所へと去りました。
「うん!」とレイは少し元気になった声で返事をします。
そしてワクワクと大学芋に思いを馳せながら大人しくベッドに横になっていました。
【駅舎ハウス・奥の台所】(続き)
アスカは台所の洗い場で器とスプーンを洗います。
洗いながら普通ではあり得ない状況を混乱した頭で考えていました。
そしてある思いに至ります。
『もし食いしん坊がこのままで普通の人の様に成長してエヴァの呪縛から解放されるんなら…食いしん坊にとってはそれが幸せなのかも…』
アスカはそう考えていました。
彼女はレイの新しい再生に歓びを感じていました。
しかし同時に羨望と嫉妬が彼女の心の暗闇から沸々と湧き上がって来るのでした。
アスカは黙って洗い場の水面を見詰めます。
水面は滴り落ちる水滴で小さな波円模様を幾つも創り出していました。
その水面に滴り落ちていたのはアスカの涙でした。
アスカは思います。
『何故アタシじゃ無いんだろう…
アタシも食いしん坊の様に生まれ変われたら…
こんな身体とサヨナラ出来たら…
アタシも…アタシも…』
止め処なく溢れる涙と共にアスカは声を殺して泣きます…
一頻り泣いた彼女はレイに悟られ無い様に溜水で顔を洗いました。
それからケンスケのベッドへ静かに近づき覗き込む様にしてレイの様子を伺います。
レイは嫋やかに眠っていました。
その様子にアスカは又も涙ぐんでしまいます。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
アスカはNERV時代ではレイ02を苦手意識からか心良く思っていませんでした。
またシンジの深層心理に深く関わる彼女を意識した時には激しい嫌悪を抱いていました。
そしてエヴァ第13号機の覚醒により齎されたフォースインパクト阻止後に第3村に辿り着いた時にもアスカはレイ№6に対して素っ気無い態度を取っていました。
またシンジへの好意対象プログラムを発動したレイ№6に対しては邪険な程の接し方をしていました。
しかし今のアスカはレイ№6にその様な気配を微塵も見せていません。
寧ろ面倒を見るが如くにレイ№6に接しています。
それはあのNERVのレイ02とは別の個体だと認識しているからでしょうか?
また自身と同じ様な境遇での出生を思っての事なのでしょうか?
しかし其れ等はフォースインパクト以前のアスカは既に知っていた筈です。
では何故アスカは今のレイ№6を其処まで構うのでしょうか?
…アディッショナルインパクト…
その後のアスカ心境の変化にはどんな理由があったのでしょうか?
そして…もう一つ…
タイトルの【アヤナミ・レイのパンツ…?】のお話しは何処に行ったのでしょうか…?
深まる謎を残しつつも今宵は此処までに致しとう御座いまする…(若尾文子 風)
(つづく)
【 次回予告 】
小さくなったレイの鈴原センセー(トウジ)の診察の結果は…?
*作品毎のR-18指定が出来ませんので別シリーズにて掲載いたしまします*
<第16話>
アヤナミ・レイのパンツ…・続編(R-18指定)
乞うご期待
【チョイ後書き】
ご覧戴きありがとうございます!
またまたキャラ暴走の為に長くなってしまったので分割でUPさせて頂きました。
従いまして【アヤナミ・レイのパンツ…?】のお話しは次話に繰り越しとなってしまいました…
お詫び申し上げます。