尾刃カンナ(水着)の実装が決まりましたね!本編のカンナはヴァルキューレ指定の競泳水着ですが、もしかしたら裏でこんな事が起こってないかなーっていう妄想です。

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あーお客様いけません!覚悟が決まりすぎていますいけません!あーえっちです!
コレにて、我が推し、ヒナ・ハナコ・カンナが全て水着になることが決定致しました。私を神と崇めてもいいんですよ?


尾刃カンナは、水着姿を褒められたい

 

「はぁ、監視員……?」

 

「そー。私とキリノとカンナ局長で」

 

「いや、フブキとキリノはまだ分かるんだが……なぜ私も?」

 

「そりゃ、局長がいれば私がサボれ……ほら、頼りになるじゃん?」

 

「せめてもう少し本音を隠す気はないのか……」

 

「えへへー、やっぱりダメかな?」

 

「……まぁ、任務なら」

 

「おっけー、じゃあ水着用意しといてねー」

 

「あぁ……ん?水着!?」

 

――

 

「……どうしたものか」

 

クローゼットの奥から引っ張り出した水着を見て呟く。ヴァルキューレに来てから、学校指定の水着しか着ていない。一応……サイズは大丈夫なはず。去年から太ったわけでも…………

 

「……胸が少し、キツいか?」

 

姿見の前で水着姿になり、軽く動いてみる。ゆとりがあるサイズにしていたはずだが。

そこでふと、フブキの言葉を思い出す。

 

「水着を用意する……指定の水着じゃなくてもいいということか?」

 

ふと脳裏に浮かぶのは先生の顔。

 

「先生も……いるのだろうか」

 

鏡に映る自身の表情を見て、頬が熱くなる。

 

「はぁ……こんな、ただの少女みたいな……」

 

任務だ。あくまでも任務。プールの監視員。はしゃぐ人々を諌める立場であって、私自身が浮かれてしまってどうする。

 

「監視員……でも、先生とプール……」

 

ぐずぐずと回る思考をある意味私らしいと思いながら、水着を脱いで冷水のシャワーを浴びた。

 

――――――

 

「お疲れ様です、先生」

 

「お疲れカンナ。ごめんね、ヴァルキューレの任務も忙しいだろうに」

 

「いえ、後任の育成も大事です。つまり……ふふ、私がいなくてもそこそこ任務をこなせなくては、困りますからね」

 

「それもそうかもね。トップに頼りきりの組織は結構危ういから」

 

「それを先生が言うのですか……?」

 

「あはは、私だから言うんだよ……」

 

ゾンビのように腐った目をする先生を見て、ぎこちない笑みが浮かんでしまう。

 

「お互い、大変ですね」

 

「本当は生徒にこんな大変な思いさせたくないんだけどね」

 

「私もある程度は好きでやってますから」

 

「無理はしないでね。ま、それはそれとして、当番として来てもらったからには、多少は働いてもらうよ?」

 

「えぇ。どうせ、いつも通り溜まっているんですよね、書類」

 

「不甲斐ないよ……ヴァルキューレに関するの中心でやってもらえるかな?独自の秩序維持組織だから、結構フォーマットが分かりづらいんだよね……」

 

「それは……すみません。上の方にも伝えておきます」

 

「あーいや、いいんだけどね。実際結構学校ごとにまちまちだったりするし」

 

「慣れない形式の書類に苦戦するのは……お互い様、ですかね」

 

先生からタスクを受け取って、作業を始める。

打鍵の音と、ペンが走る音、時折聞こえるのはコーヒーを啜る音。

 

「あ、そういえば」

 

「はい?」

 

「ウォーターパークで任務あるんだって?」

 

「なぜそれを……フブキですか」

 

「うん。面白いものが見れるから先生も来ないかって誘われた」

 

面白いものというのは、おそらく私のことを言っているのだろう。別に分かり易い性格をしているとは思わないのだが、いつの間に……先生に根回しするほど察されてしまったのか。

 

「……来るのですか?」

 

「ん?あー、まぁ、時間あれば行こうかなとは思ってる」

 

「そうですか」

 

先生も来るかもしれない。少しだけ早くなった鼓動を抑えるように、軽く唇を噛む。

 

「水着買わないとなー」

 

「っ……私も……」

 

「ん?カンナも買うの?」

 

「え、ええ……その、学校指定のものしか持っていないので」

 

思わず漏れてしまった呟きを拾われてしまって、少し焦ってしまう。

 

「てことは、可愛い水着のカンナが見れるってこと!?」

 

「か、可愛くないです。変な期待をしないでください」

 

先生はいつも、私を可愛いと言う。生活安全局への配属を顔が怖いと言う理由で却下された私に、同僚にも怖がられた挙句に『狂犬』などという恥ずかしい二つ名を付けられている私にだ。

……そんなこと言ってくれるのは、先生くらいなものだ。

 

「どんな水着にするの?」

 

「……決めていません」

 

「そっか。カンナも来るなら、俄然私も参戦したくなっちゃったな」

 

「そんなに、私の水着姿……見たいんですか?」

 

「あはは、先生としてはあんまり良くないかな?でもほら、普段はお互いに結構かっちりした服装じゃん?たまにはそういう可愛いカンナも見たいっていうか、ギャップ萌え的な?カンナはスタイルもいいし、個人的にも……ぁ、ごめんなんでもない。失言だったかも」

 

「……いえ、今回のは私が言わせたようなものなので、セクハラには問いませんよ」

 

「ありがと……」

 

先生の本音。きっと疲れているんだろう。顔を見れば分かるほど、どう見ても睡眠不足な先生から出た私への評価。

可愛い水着、私でも着こなせるだろうか。

 

「深い意味はありませんが……先生はどのような水着がお好きですか?」

 

「……結構責任重大なこと聞かれてる?」

 

「ただの世間話です」

 

「うーん、難しいな……カンナなら、どんな水着でも似合いそうだし……」

 

「わ、私の話とは言っていませんが」

 

「無難にちょっとフリルとかがついてるビキニとかじゃない?」

 

「フリルのビキニですか」

 

「あ、パレオも似合いそう」

 

「……私の話ではないと……はぁ」

 

「ごめんごめん」

 

「少し……参考にします」

 

「そ、そう」

 

何を驚いたのか、目を見開いている先生を横目に、タスクへ意識を落とした。

 

――――――

 

「買ってしまった……」

 

我ながら本当に、単純だ。ショップの店員に褒めそやされて、すっかりその気にさせられた。ビーチの視線を独り占めですね、なんて……どう考えてもセールストークとして褒めていると分かるだろうに。

 

「はぁ……似合ってないな。うん」

 

フリルがふんだんにあしらわれた、白のビキニ。改めて家で着てみて分かる。ガラじゃない。

姿見の前で軽くポージングしてみたが、普段のトレーニングで筋肉がついてしまった身体からは、女性特有の魅力が感じられない。

 

「指定の水着にしよう。遊びに行くんじゃないんだ。先生は……ぐっ、先生は関係ない。任務に私情を持ち込むな!」

 

軽く頬を叩いて、軟弱な精神に喝を入れる。鏡を見て、その鋭い眼光と向き合う。そう、そうだ。こんな怖い顔の女が何を色づいているんだ。

 

…………でも。

 

「可愛いって……思われたいな」

 

――――――

 

「おはよ、カンナ」

 

「先生、来れたんですね。仕事は大丈夫なのですか?」

 

「あーうん。めちゃくちゃ頑張った。数日くらいなら余裕あるよ。あとは……帰ってからやればいいし……」

 

「そこまでして……?」

 

「せんせーお疲れー。今日は私の分も働いてね?」

 

「いやいやフブキも働くんだよ?」

 

「キリノとカンナ局長いるし、大丈夫でしょー」

 

「はい!本官がフブキの分も頑張ります!」

 

「キリノもフブキを甘やかさないの」

 

「うぅ……そうですね、確かにフブキのためになりませんから……」

 

「ちょっとー、頼むよフブキー」

 

「はぁ、フブキ。私を誘ったのも、やはり負担を減らすためか」

 

「うぐ……ナンノコトカナ?」

 

パン、と先生が場を締めるように手を打つ。

 

「はいはい、じゃあみんな、水着に着替えてプールサイドに集合ね。開園までそんなに時間ないし。あ、日焼け止めは忘れずに。ちゃんと持ってきた?」

 

「持ってきてます!」

 

「もちろんあるよ」

 

「私は……日焼けしない体質なので」

 

「よし、じゃあ一旦解散!」

 

「「「はい!」」」

 

――

 

「先生早いですね!」

 

「お、一番乗りはキリノか。水着似合ってるね」

 

「ありがとうございます!準備運動でもしながら待とうかと!」

 

「いざという時に駆けつけるんだもんね。ミイラ取りがミイラにならないようにね」

 

「大丈夫です!水泳はこれでも得意ですから!」

 

「頼もしい限りだね」

 

「ふぇー、あっついね……日光強すぎ」

 

「確かに今日は無駄に天気いい……スク水!?」

 

「ん?なにー?」

 

「いや、ちょっとびっくりしただけ」

 

「んー?先生はこういう水着が好きなのかなー?」

 

「べ、別にそういうわけじゃ……」

 

「ほれほれー、どう?似合う?」

 

「まぁ、似合ってるとは思うよ」

 

「やったー。めちゃくちゃ前の水着だけど、着れたからそのまま持ってきたんだよね。買いに行くの面倒だし」

 

「あー……そうなんだ」

 

「……その目、やめてもらえる?」

 

「カンナ局長は一緒じゃないのですか?」

 

「確かに」

 

「ん?えーっとね、そうだね、そのうち来ると思うよ。んじゃ、私はお先に司令室向かうね。こんなところにいたら、日焼け止め塗ってても焦げちゃうよ」

 

「あ、うん。サボっちゃダメだからね」

 

「では、本官も、監視用の椅子を持ってきます!」

 

「大丈夫?あのデカいやつだよね?私も手伝おうか?」

 

「お構いなく!」

 

「ちょっ!プールサイドは走らない!」

 

「あーそうだ先生」

 

「なに?」

 

「……カンナ局長のこと、ちゃんと褒めてあげてね?」

 

「……ん、了解」

 

「いつも頑張ってるからさ。ちょっとくらい、息抜きしてもらいたいじゃん」

 

「なんだかんだ、フブキも優しいよね」

 

「わ、私に媚び売ってもダメだからね?」

 

「はいはい。じゃあ、司令室で頑張ってね。後で差し入れ持ってく」

 

「やったね。いってきまーす」

 

更衣室を出ようとすると、戻ってきたフブキと鉢合わせた。

 

「ん?どこに行くんだ?」

 

「司令室。こっちから行った方が近いんだ」

 

「そうか。サボるなよ?」

 

「先生も局長も、私のこと疑いすぎじゃない?正しい判断だけどさぁ」

 

「まぁ、最低限は働いてくれると信じてるが」

 

「まぁねー。なんかあったら連絡お願い」

 

「ああ」

 

「それとさ」

 

「ん?」

 

「そっちの水着にしたんだ」

 

「……悪いか?」

 

「全然。似合ってると思うよ。でも、せっかく持ってきたんだし、先生には見せたら?」

 

「……余計なお世話だ」

 

「ひー怖い怖い」

 

ついフブキを睨んでしまった。ただでさえ、これから子供達の相手もするような場所に行くんだ。少しくらい目付きの悪さをなんとかしなければ。

 

「すまない。また後で」

 

「あーい」

 

燦々と差す日差しの下に出ると、先生がストレッチをしていた。

 

「お待たせしました」

 

「わ……」

 

「な、なんでしょうか」

 

「いや、スポーティーな水着、似合うなって……」

 

「そ、そうですか」

 

やはり、こっちにしてよかった。

 

「それがヴァルキューレの水着?」

 

「はい、学校指定のものです」

 

「へぇ……結構、ぴっちりだね」

 

「……去年から、少し成長していたみたいです」

 

「そうなんだ……」

 

「「……」」

 

なんだ、恥ずかしい。もっと堂々と見ればいいのに、なぜチラチラと視線を向けるんだろうか。……やましいみたいではないか。

 

「……そ、そうです。浮き輪に空気を入れないと」

 

「カンナもライフセーバーみたいな感じ?」

 

「一応、監視員という形ですが、そうですね。危ない行動を止めますし、溺れている人は助けますよ」

 

「かっこいいね」

 

「任務ですから」

 

先生に褒められるのは、やはり嬉しい。緩みそうな口元を隠すように、浮き輪の給気口を噛んだ。

 

――

 

「ふぅ……終わった……」

 

「お疲れ様です、先生」

 

閉園の時間も過ぎ、軽く見回りをした後。少し日焼けしてしまった先生を見つける。

 

「あー、カンナもおつかれ……」

 

「先生、カンナ局長、お疲れ様です!」

 

「キリノもお疲れ様」

 

「ご苦労」

 

「もうあの椅子片付けたの?」

 

「はい!片付けたというか、端っこに寄せただけですが!」

 

「明日も使うし、それでいいのか」

 

「みたいです!」

 

「む、フブキはいないようですね」

 

「だね。えっと、カンナの通信機で連絡できるんだっけ」

 

「聞いてみます」

 

通信機でフブキにコンタクトをとる。

 

「フブキ、聞こえるか?」

 

『ん?なにー?』

 

「こちらはある程度片付け終わったが、そちらは?」

 

『もうとっくに終わったよー。着替えてエントランスでアイス食べてる』

 

「……私たちもじき向かう」

 

「なんて?」

 

「もう着替え終わってるそうです」

 

「早いなぁ……」

 

「私たちも向かいましょうか!」

 

「そうだね」

 

「ですね」

 

――

 

「おつー」

 

「アイス!私も食べたいです!」

 

「私も食べようかなー。カンナは?」

 

「いえ、私は遠慮します」

 

「分かった。キリノ、先生が奢ってあげよう」

 

「いいのですか!?」

 

「えー、ずるーい」

 

「フブキはもう買っちゃってるじゃん。キリノには、遅くまで働いたご褒美だよ」

 

「ちぇっ」

 

先生とキリノが自販機に向かったのを見て、フブキが話しかけてきた。

 

「カンナ局長」

 

「なんだ?」

 

「先生、どうでした?」

 

「どう、とは?」

 

「褒めてくれました?」

 

「……なにを」

 

「水着」

 

「……まぁ」

 

「嬉しそうで何より」

 

「っ!あまりからかうな」

 

「だって耳ピクピクして面白いんだもん」

 

「あまり見るな」

 

「はーい。ビキニの方は?」

 

「……見せてない」

 

「キリノ上手く引き剥がそっか?」

 

「別にいい」

 

「鏡見たらー?」

 

「なにを――」

 

「ほれ」

 

フブキの持つ手鏡に映る私は……なんとも情けない表情をしていた。

 

「先生のために買ったんじゃないの?」

 

「いや……そんなことは……」

 

「はー。別になんでもいいけど。私はキリノと晩御飯食べよっかなー」

 

後輩に気を遣われてしまうとは、私もまだまだだな。

 

「んー、美味しいです!」

 

「久しぶりに自販機のアイス食べたなー」

 

「おかえり2人とも」

 

「では、そろそろ出ましょうか。こちらも締めの作業があるでしょうし」

 

「だね。日も暮れちゃうし」

 

「あ、キリノ。この後ご飯行かない?」

 

「いいですね!先生とカンナ局長も一緒にどうですか?」

 

「あーごめん。私シャーレに戻らないと」

 

「お仕事ですか?」

 

「まぁね……今日一日ここにいた分、少しは進めとこうと思って」

 

「残念だねー。カンナ局長はどうする?」

 

フブキに試すような目で見られる。馬鹿にされたものだ。

 

「すまない。夕食は昨日の作り置きがあるんだ。また今度誘ってくれ」

 

「そうですか……では2人で行きましょう」

 

「そうしよっかー。じゃあここで解散?」

 

「かな。じゃあ皆、改めてお疲れ様!明日も頑張ろう!」

 

「お疲れ様でした」

 

「お疲れ様です!」

 

「おつかれー」

 

フブキに手を引かれて去っていくキリノを見てから、先生の服の袖を摘む。

 

「……先生」

 

「ん?どうしたの?」

 

「私も……一緒にシャーレに行ってもよろしいでしょうか」

 

「いいけど……なにかあった?」

 

「いえ、その、少し忘れ物があるだけです」

 

「ふーん、そっか。じゃあ一緒に行こ」

 

「はい」

 

ここまでお膳立てされた上で怖気づきました、なんて……さぞ揶揄われるだろう。

いや、ここでフブキを理由に上げるのは、ズルいだろうか。

 

――

 

「じゃあ、私は仕事してるから」

 

「……先生」

 

「ん?」

 

外はすっかり暗くなってしまった。シャーレの執務室には私と先生の2人きり。早鐘を打つ鼓動を落ち着かせることも、熱くなる頬を隠すことすらせずに、先生に向き合う。

 

「少し、待っていて貰えませんか?」

 

「え?あ、うん。なにを?」

 

「覗かないでくださいね」

 

「……何する気?」

 

「見てのお楽しみです」

 

仮眠室のドアを閉めて、濡れた形跡のない水着をバッグから取り出した。

 

「ふぅ……似合わないなんて、気にするな」

 

自分に言い聞かせるように独り言を呟いて、仮眠室のドアを開けた。

 

「先生」

 

「はいよっ……うぇっ!?」

 

「……さすがにその反応は、傷つくのですが」

 

「あ、いや違う違う!ビックリしただけ!本当に!」

 

「そんな必死に否定しなくても……」

 

「……えっと、その。その水着……」

 

「……似合いませんよね」

 

「……は?」

 

「えっ?」

 

「いや、めちゃくちゃ似合ってるけど」

 

「ですが……」

 

「似合ってると思ってるから見せてくれたわけじゃないの?」

 

「……いえ、そういうわけでは。その、どんな水着が好きか聞いておいて、何も反映させないのはどうかと思ったので」

 

「フリルのビキニ……確かに。私のリクエスト通りだね」

 

「……はい」

 

恥ずかしい。先生の視線が刺さるようだ。昼間に着ていた水着よりも露出が多いし、なにより、執務室は水着を着るような場所ではない。

 

「カンナって肌白いから、白の水着似合うね。私の見込み通り……というか、正直軽く飛び越えてきたね」

 

「……そうですか」

 

耳が動いてしまっているのが分かる。フブキの言っていた通りだ。

 

「すごく可愛いよ」

 

「……ありがとうございます」

 

咄嗟に口元を隠す。ダメだ、にやける。こんな気持ち悪い表情、先生に見られたくない。

 

「……ははーん?褒めて欲しかったの?」

 

「違います」

 

「その割に嬉しそうじゃん」

 

「それは……確かに嬉しいですが」

 

「忘れ物ってそれ?」

 

「まぁ、はい」

 

「私に見せそびれたって訳ね」

 

「言い方に悪意がありますよ」

 

「そんなつもりないけどなぁ。照れてるカンナも可愛いと思ってる」

 

「……もう着替えます」

 

仮眠室に戻ろうとした私の手首を、勢いよく立ち上がった先生が掴む。

 

「待って。もっと見せてよ」

 

「っ……!」

 

普段より積極的……な気がする。私の身体に自ら触れたことなど、今までなかったのに。

 

「せっかくそんな可愛い水着着てるんだからさ」

 

「可愛いのは、水着だけですよ」

 

「カンナが着てるから可愛いんだよ?」

 

「そんな風に言われると、図に乗りますよ。責任取って……もっと、褒めてください」

 

「やっぱりカンナって、絶対可愛いよね」

 

「やめてください」

 

今のどこが可愛かったのかは分からないが、先生が本心から私を可愛いと思ってくれているのは伝わった。

本当に、こんな私のどこがそんなに……

 

「私に見せるために、買ってくれたんでしょ?」

 

「……ダメですか」

 

「案外あざといなって」

 

「私の機嫌をとりたいのか怒らせたいのが、どっちですか?」

 

「褒めてるよ?せっかく褒めてるから、ニコニコしてて欲しいかな。私カンナの笑顔好きだし」

 

「すっ……好きとか、あまり気軽に言わない方がいいと思いますよ」

 

「……勘違いしちゃう?」

 

「しませんが」

 

顔が熱い。先生の顔を見れない。恋愛の意味での『好き』ではないと、頭では分かっているのに、感情が先走る。

……勘違い、したくない。

 

「勘違いじゃないかもしれないのにね」

 

「はぁっ!?」

 

「あはは!いいリアクション!」

 

「本当に怒りますよ。一応私も……年頃の少女なんですから」

 

軽く睨みながらも、先生の言葉に頬が緩む。私を少女として扱ってくれるのは、先生だけだ。

 

「はは……その表情、心臓に悪いな」

 

「好きなだけ、見ていいですよ。そのために、ここまで来たんですから」

 

先生の手首を掴んで、仮眠室に引き込んだ。




カンナ白ビキニ派とカンナ黒ビキニ派の溝は深い。今回は大人っぽさよりも可愛らしさを優先して、白ビキニとさせて頂いた。
他の水着派閥の方々。それもいいと思う!ボディペイント派の貴方。変態!エッチなのはダメ!しけぇ!

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